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氷点下でも暖かかったソウル 1997年10月30日(木)出発 成田集合は10時30分。幾分早く着く。ふと目にした貸切待合室の案内に「ベルマーレ平塚」の文字。「そうか、平塚も韓国遠征だったな。」 11月1日。崖っ縁の蚕室決戦まであと今日をいれて3日。私たちはソウルへ向かう。約30名のツアー。天気はいい。ソウルは寒いらしい。でも見当がつかない。どんな気候なのか。安全なのか。観光を楽しむ余裕はあるのか。そして、日本代表は勝てるのか。 集合場所。早くもブルーのウエアの人達がいる。 「気が早すぎないか?寒くないか?」 チケット引き替えの列にテレビカメラ。あら、どうして?これがKBS(韓国国営放送)の取材クルーなのだ。同じく韓国のSBSも来ている。どうやら、私たちが大規模な応援ツアーの第一陣らしい。サポーター集合の雑景だけでなくインタビュー撮りも始まる。取材クルーを逃れるように入国審査へ。 「まさか、韓国からカメラが来てるとはねぇ。」 なんて感じで搭乗口前の待合室へ。な、な、なーんと、そこにもクルーが。でも、それよりも、はしっこで数人とひっそりと話しをしているのは岩本輝。同じ飛行機じゃないの?とりあえず、いつもは敵チームだけど、代表では最悪の10番だったけれど記念撮影をお願い。だって、サッカーうまいんだもん。スタジアムの外では尊敬すべき優秀なプレイヤー。う〜ん、一度会ってしまうと、スタジアム内でもきっとそう。一応、私も、ほんの少しプレーしてましたから。 出国審査を終えて、ツアー参加者の大半が入ってくる。クルーが動く。今度のクルーは積極的だ。 「すいません、ユニフォームに着替えてくれませんか?」 「何か応援をやってくれませんか?」 って言われても、まだここは成田。でも、あまりの取材攻勢に照れ臭そうに応じる人達も。さて、搭乗までは少し時間がある。ここでサッカー談義があちらこちらで、自己紹介も兼ねて開始。 「相馬良くないよね〜。」 「平塚の守備って、ぜんぜんだめじゃん。」 いいのか?そこの貴方。気がついていないのだろうけど、貴方と背中あわせで座っているのはベルマーレ平塚の選手たちですよ。 さて、ソウルまではわずか1時間強の短い空路。金浦空港へ到着。私自身は、乗り換えも入れると4回目のソウル。そして、私たちを待っていたのは… 30名を超える新聞、テレビなどの取材陣が待ち構えていたのだ。見よ、この記者会見状態。青衣服を着ていれば 「アナタハ、ウルトラニッポンノメンバーデスカ?」 「ドンナオウエンヲシマスカ?」 って言われても… 「奇麗な応援をします。」 ってくらいで、具体的には応えられないよね。 「ナニカパフォーマンスヲシテクダサイ。」 「ハタハアリマスカ?」 「ボウリョクハドウデスカ?」 「ニホンハカチマスカ?」 知らないって。だって、プレーするのは選手だもん。でも、盛り上がってるんだなって肌で感じました。いつまでも続く取材。たかれるフラッシュ。ねえ、早く買い物に行きたいんだけど。 空港の外へ出る。寒い。こりゃ寒い。冷たいって感じ。朝は氷点下だそうだ。バスへ。スーツケースを引きづって早足で歩く。取材陣もついてくる。ワイドショー状態。バスに乗ってもこのとおり。 バスはホテルへと向かう。前を走っているのは水原ブルーウイングスのバス。多分、ベルマーレの選手は、これに乗ってるんじゃないかな。そして、もうスピードで追いかけてくる車助手席にはSBSのテレビカメラ。パパラッチ状態だ。あ〜ダイアナ。 ホテルへ到着。バスを降りる。取材陣はもう待ち受けてる。ロビーには韓国では有名な女性レポーターがスタンバイ。そんなに、私たちって特別なのかな?ちょっと勘違いしてしまいそう。 なんとか、インタビューから逃げて、さあ、地下鉄で東大門市場(トンデモンシジャン)へ。ここは、ソウル最大の市場。衣料品、革製品、生活用品など、さまざまなものが売られている。だいたい、同じカテゴリーの商品の店が固まっている。その一角にスポーツ品店の集まる場所がある。市場の隣は東大門運動場(陸上競技場=トンデモンウンドジョウ)と野球場がある。そう、ここは、蚕室と並ぶ韓国スポーツのメッカでもあるのだ。 もう、夕闇の東大門運動場付近。その隣の古びたビルの1Fにユニフォームショップがたくさんある。マリーシアのメンバーにはユニフォームコレクターが多いので大半のメンバーはここを訪れる。目指すは、ここにあるという噂の多種多様なマリノスの偽物ユニフォーム。探せばあるはあるは5種類の偽物を発見。ほかにガンバの偽物も発見。なんと、緑のマリノスユニフォームが!!これがすべて7000ウォン。つまり、約900円。一応交渉しての結果値段なんだけど、どこかの雑誌に『相場は10000〜20000ウォン』て書かれてたけど、それって、ボられてないか?そして、山のようにあるのが韓国代表ユニフォーム。もちろんナイキのマークは入っていない。どんどん奥から出てくる。店員が袋に入れている。入荷したばかりのようだ。きっと蚕室へ行く人は、ここで明日、買っていくに違いない。それにして、ほんと数えきれないほどある。しかも、透かしの種類が幾つかある。 その夜は明洞(ミョンドン)へ。韓日決戦のムードは盛り上がっている。 日本の銀座に当たる最大の繁華街で夕食。チヂミとビビンパブ。店の人に 「サッカーミニキタノ?」 って聞かれる。 ものはついでと『偽キティちゃんグッズ』を探す。これがまたたくさんある。癖になりそう。ハマってしまった。可愛くないキティちゃんを数種類発見。これはお土産。そして、ハングルのプリクラ発見。 ところでソウルの街角で驚くのが、女性の下着店の多いこと、しかも、すっごい奇抜なカラーリングやデザインのものがウインドウにディスプレーされている。そして、この地下鉄の中釣り広告。日本では考えられない『女性が頭にかぶって敬礼してる男性ものの下着広告』と『スケスケの女性もののTバック広告』 ホテルへ帰ると、テレビで私たちのツアーの到着の様子が映されている。スポーツ新聞も韓日戦の展望が一面。明日は朝から出かけよう。
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