   
Munchen 2002
2002年3月2日
TSV Munchen 1860 vs Hansa Rostock - Olympia stadion -
某氏の「サッカーだけじゃつまんない」といったノリでミュンヘンへ行ってきた。
ICEで中央駅に着いたらまずは今晩のホテル探し。ツーリストインフォメーションへ行って、担当のおじさんに予算を告げる。このおじさんの机にはPCが置いてあったので、てっきりオンラインでホテルを探すのかと思ったら、何やらファイルを開いて調べだした。そのファイルにはホテルのリストが手書きでびっしり。そしておじさんはホテルに電話をかけ始めた。1件目はナイン?(ノー)とかしゃべってる、どうやら満室。2件目に電話する。今度は空いているらしい、良かった。もし混んでいる時期にこんな調子でやってたら・・・とつい考えてしまうのはせっかちな日本人だからか。でもこのおじさん、「ドウモー」とか「サヨナラー」とか話してくれて感じが良かった。ハンブルクではオンラインで探してくれたけど、このおじさんみたいな暖かい対応ならそれもまた良しといったところ。
ホテルが決まったのでとりあえず観光。まずは基本中の基本である市庁舎を見に行った。ここがバイエルンがタイトルを取った時などに集まる場所か、などと思いつつそのゴシック様式の建物を見上げる。なんでも決まった時間に仕掛け時計が作動するらしい。今回はタイミングが合わずにそれを見ることは出来なかった。

昼のレストランを探してぶらぶら歩いていたら偶然バイエルンのショップを見つけた。すぐそばには1860のファンショップもあって、シュケル(19番)のユニが飾ってある。ライバルチームのファンショップがこんな隣り合わせにあるなんて、と思ってしまった。食事の後にショップを覗こうと考えていたが、食べ終わって来たらもう閉まっていた。ドイツでは土曜は早く店が閉まるのを忘れてた。ちなみに日曜は一部のレストランを除いて店はほとんど休みである。
オリンピックスタジアムへはUバーン(地下鉄)のU3に乗って終点まで。途中1860のファンも乗っていたが、歌ったり騒いだりすることなくおとなしい。駅を降りてからも歌いだすサポーターはいなくて、やはり1860は人気がないのかと感じた。それでもマフラーなどを売る露店が駅前に出ていたからちょっと覗いてみる。ドイツでいつも思うのはイタリアのようにおしゃれなマフラーが少ないということである。ブタや中指立てたイラストとSCHISS(畜生)とか書いてあるアンチマフラーが存在するのだが、なかなか売っている店を見つけるのが難しい。ちなみにそれは頭の悪そうなサポーターがよく身に着けている(笑)。

スタジアムへ向かっているとテレビでよく見た例のカッコイイ屋根が見えてきた。これは!と思って写真を撮ったのだが、実は手前にあるオリンピックホールだった。あのとがった屋根のデザインはホールも同じで、オリンピックスタジアムはその向こう。チケットは余裕で当日券が購入でき、メインスタンドを指差して指定席を26.5ユーロで手に入れた。手荷物検査と簡単なボディーチェックの後スタジアム内へ。もう試合開始30分前だったが、スタンドには観客が少ない。新横浜のがらがらのスタンドを見慣れているので、これならJリーグと変わらないぞと妙に嬉しくなってしまった。

1860のヘスラー、シュケルと知っている選手が欠場で残念だったが、試合はスピーディーで楽しい展開。中盤でこねこねボールを回すだけの煮え切らないサッカーとは対極で、攻守の切り替えが早く、両チームともアグレッシブだ。パスミスなども目立つ試合だったが、トライする姿勢があるため見ていて気分が良い。結果はマックスの2得点で1860の勝利。ロストックは少し運がなかった。
スタジアムのメインスタンド中央には、緑色の机のプレス席がある。ここは特にガードされていなかったので誰でも入ることが出来た。空いていたし、せっかくなので、後半はそこに座って観戦した。満員の試合などではプレス証がないと入れないと思われ、これはなかなかいい経験である。プレス席の前の方では、テレビ中継のモニターや機材が置いてあり、スタッフの人も何人か座って作業していた。

市街地へ帰るUバーンでは1860のゴール裏サポーター連中と一緒になった。さすがに彼らはおとなしいわけがなく、ヘイ!ヘイ!〜というジャンプしながら歌う応援を車内でやりだした。これをやると車両が上下に揺れてかなり面白い。電車が動き出してもずっとやっているものだから、Uバーンが次の駅で止まって動かなくなってしまった。こりゃあ電車がいかれちゃったんじゃないだろうか?と心配しているとアナウンスが入り全員ぞろぞろとホームへ降りるはめに。その後、乗ってきた電車は回送になってどこかへ行ってしまった・・・やっぱり何か壊れたんだろうか。でもサポーター連中はそんなことはお構いなしにホームでも騒いでいる。で、次の電車が来たらまたみんな乗り込んで、ヘイ!ヘイ!とやりだした。まったくこれじゃまた電車が止まっちゃうじゃねーか、と思いつつ今度は一緒になってジャンプしてみた(笑)。車両が上下にぐわんぐわん揺れてめちゃめちゃ楽しい。こういうのがあるから海外観戦はやめられないのだ。しかし日本だったら警察が来て全員捕まってしまいそうである。
夜は「ホーフブロイハウス」というガイドにも載っている有名なビアホールへ行ってた。なるほどホールいっぱいに人がいて賑やか、日本人観光客の姿も見かける。白ソーセージや豚肉のローストをつまみにヴァイスビアを飲んだ。ドイツの中でもビールの本場と言われるだけあってなかなかおいしかった。ここはビール好きの人にはたまらない所かもしれない。

翌日は美術館へ。ミュンヘンには美術館、博物館が山のようにあってとても半日やそこらでは回りきれないから、ノイエ・ピナコテーク、アルテ・ピナコテークという美術館に絞って行くことにした。そのうちアルテの方は、ブリューゲル(父、子)の作品を多数見つけて大感激。さらに2階の真ん中あたりにはルーベンスのコレクションがたくさんあった。多分今までいろんな所でルーベンス見てるはずなんだけど、ここのは本当にすげえ〜という感じで強く印象に残った。興味のある向きにはぜひお勧めの美術館である。帰り際にアルテの裏の芝生でボールを蹴っている子供たちを見つけた。近藤篤さん「木曜日のボール」の写真を思い出したので、撮ってみることにした。なかなか良いなあと自画自賛。ミュンヘンはサッカー以外でも大いに楽しめる街であり、また来たいと思わせる所だった。

寺山功

   
|