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J1リーグ 1st stage 第12節 神戸戦 『ぬるい屋根の下』 「つまんねぇぞー!」 K林さんの野次が飛び出したのは15分頃だろうか。序盤こそ優勢に進めた横浜だが、次第に試合は膠着状態に。別にボールが回らないわけではないし、試合はほぼ支配しているようにも見えたが、ボールを失うのがほとんどパスミスで、さらにボールを奪うのも相手のパスミスによることが多かったので、主体的に試合を展開しているようには感じられなかったのだろう。安貞桓は競り勝ってもボールが繋がらないことが多く、右サイドは隼麿の連携がいま一つ。陣容は十分なのだが、ちょっとした連携はやはりベストメンバーからは劣るのだろうか。シュートで終わることも少なくなって、得点の予感がしない時間が過ぎていく。 このスタジアムには欠陥がある。 神戸ウィングに来たのは 2001 年最終戦以来だ。あのときはW杯仕様でサイドスタンドには高い傾斜の仮設スタンドが設置され、屋根もまだ工事中だった。あのとき我々は仮設スタンドの上方に位置取りピッチを俯瞰していたが、今回は本来のサイドスタンドの上方に座った。このサイドスタンド、バックスタンド寄りに座るとメインスタンド側のコーナー付近が全く見えなくなるのだ(逆も同じ)。取り付けられた屋根は圧迫感も少なく適度な閉鎖感で良いのだが、これはちょっと残念。 「すげー!」 「やっぱり個人技からだったな。」 膠着状態を打破したのは、安貞桓の素晴らしいミドルシュートだった。ペナルティエリア手前から放たれた弾道は、反対側のサイドスタンドからも判るほどはっきりした軌道でゴールに吸い込まれた。神戸のイルハンは日韓大会で名を売ったが、横浜にはこの男が居ることを忘れてはならない。直後の2点目も、安の強烈なミドルをGKが弾いたところを上野が押し込み、まさに安様様。 必要なのは勝ち点3だけではない。 この試合前で、首位・磐田との得失点差の差は6。勝ち点が並んでも首位に立つことができない状況では、できるだけ得点差を付けて勝つ必要がある。選手達は貪欲に得点を狙っていき、ベンチも柳、山崎と攻撃的な選手を順次投入していく。前半よりはゴール前のチャンスも増えたが、最後のシュートが外れたり当たらなかったりポストに嫌われたり、やはりゴールが遠い。 「イルハン出せー!」 この試合で復帰が予想されたイルハンはベンチスタートだった。彼のプレイを生で見るのも神戸に来た目的の一つなのだから、出てくれなくては困る。もちろん、交替は横浜にとっては脅威なのだが、この日の神戸の出来ではイルハンでもどうにもすることはできないだろうと思っていた。要望どおりに投入されたイルハンは、拍手喝采で迎えられる。やはり彼は人気者だ。ボールを奪った直後の動きなどは非凡さも感じられたが、いい形でボールが渡らなくては脅威ではない。 最後には久保を5分限定で投入して3点目を狙う。 膝の故障があるとはいえ、ピッチでは絶対的な信頼を集める久保。前線でターゲットになり、ボールをキープしては起点を作って、5分間でも数度のチャンスを作り出した。が、その決定機も決まらずに結局タイムアップ。得失点差が1点分しか詰らなかったのは残念だが、勝って行けばまた何かが起きるだろう。 今日のポイント ●前半終了時点で5点は獲れそうなムード。 ●我慢の限界を越えて久保投入した岡田采配。 ●存在感は存分に見せた山崎。 ●試合後の南京町はトリコロールでいっぱいなので横浜中華街のよう。 ●イケメン対決は安の勝ち。 ●ワイン付きのステーキランチで上機嫌の試合前。 今日のお値段
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