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J1リーグ 2st stage 第11節 鹿島アントラーズ戦 『勝者なき闘い』 鹿島で負けるのには慣れている。認めたくはないが、負けが込んでいるのは事実だからだ。だが、受け入れられる負けと受け入れられない負けがある。 期待通りに小笠原は序盤で警告を受けた。 「さぁ、もう大丈夫だ。小笠原はちっちゃいプレーしかできない。」 その過去の経験からくる言葉通り、セットプレー以外に小笠原の小笠原らしいプレーは見られなかった。度重なる反則と警告で鹿島の中盤は緩くなり、挙げ句の果てには、左の膝で倒しておいて右の回し蹴りでだめを押そうとする本山の見事な退場でトリコロールのスタンドを湧かせた。新井場は自陣ゴール前で倒れたが岡田さんはプレーを続行させた。 前半後半ともに立ち上がりは上々。華麗なパスワークでボールを動かしフィニッシュまでを短時間で繋ぐ。変形の4バックは左で溜めて右に展開する狙い通り。右はハユマとユキヒコの2枚。厚みのある攻撃で得点した。 最初のセットプレーでノーマークからの失点。気が抜けた対応。 2失点目の一つ前のプレーは笛が鳴って 松田のカードが出て、プレーが止まっているとはいえ、鹿島の素早いリスタートに無反応だった。 「反則がどうのこうの言う前に、お前ら油断するな!」 選手達は松田と岡田さんとのやりとりを眺めていた。プレーは当然やり直しだが、蹴られたボールを追う者は、ほとんどいなかった。そして、蹴り直しで失点。 「あんな壁じゃ 直接狙われるぞ、3点目。」 言ったとおりに奪われた。ビデオで見れば、2人の選手は壁になっておらずゴールと小笠原の間には榎本しかいなかった。 同点にしてくれるのでは・・・、きっと逆転できるはず・・・。それらの想いは脆くも崩れた。最後の15分間、放り込みは何度も真後ろから真っ直ぐに。それでは好機は生まれない。放り込むなら、まずサイドに開いてから、というのは小学生でも知っている。 翌日の新聞を見ると、中澤が「セットプレーへの恐怖心」を語っていた。最近のセットプレーでの失点の多さは確かに気になる。だが、恐怖心を持っていながら、なんら対応ができていないということなのか。それでも、なんとか守れるだろうと思っていたということなのか。 この試合に勝者はない。ただ、サッカーを舐めた者達が、勝手に負けただけだ。 「バカ野郎!油断してるから、こんなことになるんだ。しっかりしろ!」 「年内、負けは、これで見納めだからな!」 乱れ飛ぶ声、ブーイング、そして拍手。全ては異国で虚しく響いた。
今日のポイント ●反則の鹿島、油断の横浜。持ち味を出し切った判りやすい試合。 ●何しに来たんだ山崎。 ●好機を演出、全力でプレー。 2度も不用意にボールをかっさらわれても文句は言えないガンバレ大橋。 今日のお値段
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