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J1リーグ 2st stage 第13節 ガンバ大阪戦 『選んだ相手』 トリコロールの優勝の可能性は消え、リーグの行方も浦和優勝に大きく傾いている。その流れに逆らえる唯一のチームが本日の対戦相手、ガンバ。勝ってしまえば浦和の優勝を助けることになるが、かといってチャンピオンシップ(CS)を控えてむざむざ負けるわけには行かない。 「やばいなー、試合前から満足しちゃってる」 試合がマズイと遠征はとてもつまらない。だから、遠征のときには保険はつき物。今回の保険は讃岐うどんだったのだが、試合前に食べたそれがとても美味しかったので、一行はそれで既に満足感が漂っていた。思えば名古屋でも味噌カツを食べて満足していた。油断禁物。茨木駅からのバスの中で気合を入れなおす。 「今日は遠藤ダービーか」 横浜の遠藤とガンバの遠藤。桜島が誇る遠藤兄弟の対戦だが、最近はどうも弟の活躍が目立つ。この日も目立つプレイをしていたのはガンバに居る弟のほうで、前線で攻撃に絡んだりミドルシュートを打ったり、攻撃のキープレーヤーとして活躍。代表ではボランチだったと記憶していたが、ガンバではトップ下で起用。宮本にしても、西野監督は一つ前で使いたがるらしい。他方、横浜に居る兄のほうはといえば、この日は守備の要として地味ながら活躍。が、世間的にはやはり弟のほうが目立つのだろう。アトランタでは10番をつけた男なのだが。 「あ、ちっちゃいのが交替」 「助かったけど、面白みも減るなあ」 ガンバの攻撃を支えるフェルナンジーニョが前半早々にその遠藤(兄)と絡んで負傷交替。そこからゲームの流れは変わった。あきらかにガンバの攻撃は散漫になり、怖さが消える。大黒もなんとなく孤立気味で、フェルナンジーニョに変わって投入された中山も毎度ながら今ひとつ。 なんとなく盛り上がりに欠ける前半が終了し、ハーフタイムに出てきた浦和の結果は0−1で負けていた。 「やっぱりな。」 「やっちゃってる。」 「よーし、浦和優勝させるぞ!(笑)」 このまま行って勝てれば、浦和に史上初にしておそらく最後の「負けてステージ優勝」をお見舞いできるのだ。しかし一方で、ガンバも優勝という至極真っ当なモチベーションで後半に臨んでくるだろう。 ところが、後半攻勢に出たのは横浜だった。 特に目立ったのが奥。前半も変わらぬパフォーマンスだったのだろうが、眼前に来た後半ではその競り合いの強さが特に際立つ。奥の作ったタメから2トップと隼磨が動き出す。CSを獲るためには、この男は絶対に外せない。そして、奥から先制点が生まれる。清水がキープしたところに坂田、隼磨、大橋と走り込み、最後に奥がフィニッシュ。この試合何度も見られた二列目からの飛び込みが結実した瞬間だった。 「点とられると頑張るなぁ、ガンバ」 1失点目も2失点目も、その直後には連続攻撃を少し見せるガンバ。しかし、総じて攻撃は単発で終わり。流石にゴール前に来れば大黒の決定力は恐怖だが、単発ではトリコロールの守備は破綻しない。全体的には攻守ともに淡白で、汚いことをしてこないのは良いのだが、執念深さも感じなかった。優勝を狙うにはこういうところが足りないのだろう。 「上野、間に合ったか」 後半途中から上野が試運転で登場。早速上のらしいパスから2点目を演出するあたりはさすが。慎重過ぎてバックパスが増える嫌いはあるけれど、また一人頼もしい戦力が帰ってきた。 結局、2−0のまま終了し、2nd ステージは浦和が初優勝となった。相手は決まった。いや、我々は自ら相手を選んだのだ。 「でも、こっちでチャンピオンシップも良かったなぁ」 「芝生席になっちゃいますよ?」 「長居を借りてもらおうよ。そっちのほうがチケット取りやすいし。」 既にCS2戦目のチケットが心配でたまらなかった。 今日のポイント ●浦和負け優勝。 今日のお値段
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