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2階の目線2001

準々決勝 川崎フロンターレ

試合開始早々に、やや右サイドのポジションをとっていたブリットにボールが渡った。ファーストタッチは柔らかい完全なボールコントロール。やや大きめのトラップでボールをフィールドの内側に運び中へ切り込む。「撃て!」と誰もが思ったその瞬間に、やや遠目からのペナルティーエリア外から放たれたシュートはグランダーでゴールへ向かった。「入ったか!?」と思わせたボールは枠の外。しかし、大歓声とともに拍手。そして、安堵のため息がスタジアムを包んだ。
「よかった、こいつは役に立つかもしれない。ブリット、お前に期待するぞ。」

ゲームは序盤、スピーディーに進んだ。両サイドからの突破、そして低くて速いクロスが、フロンターレゴール前を襲った。ブリットと坂田が、交互に裏を狙う。ブリットが中盤に下がると、猛然と平間が中央からラインの裏を狙う。攻めの約束事が出来ている感じだ。ブリットはくさびで受けると、早めに近くの選手にはたいて反転して前を向く。この揺さぶりが効いて、フロンターレディフェンスはズルズルと下がる。中盤のチェックが甘くなり、ボランチからの3つのゴールが生まれた。特に1点目の上野のゴールはノープレッシャーからだった。前を向いてドリブルでゆっくりと上がる上野。下がるディフェンス。
「撃つぞ!撃つけどイイのか?撃っちゃうぞ!イイの?ホントに撃っちゃうよ!」
ほら、どかぁ〜ん!!!というタイミング。間に入れたキックフェイントにも揺るがず、誰もボールに向かってこないもんだから、思いっきり振り抜いたシュートは、ネットを突き破らんばかりの勢いで跳ねた。

ブリットはポジショニングが良い。左右に程良く流れて受けてから、すぐに逆サイドに走り込んだり、中央で受けるときも最前線で受けるだけでなく1〜2mくらい戻って、ディフェンダーとの距離を空けてボールを受けたり、非常に受け渡しがスムーズだ。坂田もパートナーとして、うまくリターンを受けるシーンがあった。ただ、坂田はユース時代からシュートの精度がねぇ。

「小島(おじま)狙えよ。」
「小島なら簡単だぞ!」
と声が飛ぶが
「やっぱJ2とか見てないんだろうなぁ。普通、小島なんて知らないもんな。」
「もうちょっとすれば慌て始めるんだけどなぁ。」
狙い目のはずの小島(フロンターレサポーターからの愛称「ビビル」)のサイドを切り崩すことはほとんどなく、前半は坊ちゃんコーナーも無し。

守りだが、無理して囲い込むような戦術ではないのかもしれない。最も特徴が出たのが小村と波戸の動き。フロンターレがくさびのボールを入れるとき、相手選手がボールを受ける前に厳しく寄せる。ボールを、ゴールに背中を向けて受けたときは、ピッタリと付く。振り向けずパスを出せずで、自分のゴール側にボールをキープしながら下がると、必ず、小村も波戸もピッタリと付いたまま追っていく。ズルズルと押し返すような感じだ。これだけで我那覇は完全沈黙。途中からはパスももらえない始末。そして、後ろや横にボールを出すと、それを他の選手が奪いにかかる。奪えなくても、戻りながらの体勢なので、怖いパスは、まず出てこない。その際はボランチやサイドの選手が最終ラインのフォローに下がっている。Jリーグでは、その体勢からウルトラパスは出ないからね。プレッシングよりもプレッシャーで守るような感じだった。

この試合が見ていてストレスを感じなかったのは、ボールが動いていたからだろう。そしてフィニッシュだが、クロスバーの上に飛んだシュートは3本くらい。ほとんどがグランダーのシュートだった。
「宇宙開発がないねぇ。」
「早くも出場しなくてもNASA効果ですね。」
そうそう、終了間際に登場した古賀もグランダーで、持ち味のミドルシュートを放っていた。その古賀だが、登場すると、大きな拍手でフィールドに迎えられた。そして、すぐに味方がボールを回したのが、またよかった。とてもイイムードだ。その時間に怪我から復帰の選手を入れるという采配は、当たり前だけれども素晴らしい。プレッシャーなく古賀はフィールドに復帰した。そして坊ちゃんの途中交代も定石通り。監督にも期待できそうだ。

試合後のヒーローインタビューは遠藤。
「セカンドは絶対に優勝目指して頑張ります!!」
おいおい、優勝はいいよ。まず残留。優勝なんて言っていると浦和みたいになっちゃうぞ

今日のポイント

●フォワードって、こんなにいろいろな動きがあったんだ。
 すっかり忘れていた。
●どの選手にもシュートを打つ姿勢が感じられた。
●上野に遠藤に田中に金子に外国人。層が厚くなったものだ。
 左も古賀が復帰で3枚以上いるぞ。
●石川、田原、金子が登録落ち。
●川口は脚を引きずりながらちょんまげでファン感謝イベントに出場したのに
 結果、ゲームに出れないと言うのはどういうことだ。
●ブリット登場で売店に新メニュー『ブリトー』が登場。


今日のお値段 

石井和裕

寸評:楽しかった。失われた半年間を返してくれ。
評価額:¥3600

ブリットのシュート3本
1000
古賀のシュート2本
300
坊ちゃんのハーフウェーライン付近からの惜しいロングシュート
200
3ゴールともファインゴール
800
気候も優しい
500
イイ采配だった
200
守りも期待が持てるぞ
500
試合後は選手みんなが榎本を祝福
100


なかむ〜

寸評:FWの動き、飛び出しの動き、効果的なダイレクト、忘れかけていたものを思い出させてもらいました。でも、相手は J2 川崎。本番はJ1リーグ戦。気を引き締めて残留しましょう。
評価額:¥3000

基本給+勝利給
1000
美しいミドル3発
900
ブリットのFWらしい動き
500
復活の古賀誠史
200
ラザロニ監督手堅い采配
200
坂田新人らしいプレイ
100
坊ちゃん超ロングシュートも外れる
100


ふたふた

寸評:相手のことを差し引いても、久し振りの安心して見ていられる試合でした。準決勝進出はまず間違いないでしょう。
評価額:¥2800

半分勝利。
700
ただし相手があれなので。
-200
狙い澄ましたミドル3発。
600
充実のディフェンス陣。
400
場内アナウンスゴール者間違い(外池への願望?) 。
-100
俊輔くんの入りはしなかったけれど40mシュート
300
帰ってきた古賀誠史
100
セカンドステージへの期待料
1000


まるいたろう

寸評:久しぶりに気持ちのいい試合が見られました。攻撃の展開もよく、楽しかったです。何より、小村さん、坊ちゃん共に調子が良さそうで、リーグ戦に向けて安心できました。
評価額:¥3800

ブリット良いですね。よく走ってくれます。
700
小村さんの動きがいい。攻撃参加も良し。
800
坊ちゃん、ボールキープ、パス共に良し。
700
上野の美しいシュート。
500
遠藤のすばらしい2得点。
800
古賀の復帰。
300