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![]() 第2節 柏レイソル 前日に柏レイソルが柏の葉への完全移転方針を固めるという記事が出た。何か起きるだろうな、とはいっても日立台は狭いから柏の葉の方がいいなぁ、などと思いつつ、柏の葉へ着いたのは試合開始1時間前。Fゲートから中へ入ればゴール裏はいっぱい。 「こりゃぁ日立台だったらギュウギュウ詰めだぞ。」 まず目についてのはバックスタンドのフェンスにびっしり貼られた黄色い「Fair play please」の横幕。テレビに映る場所に移転反対横断幕を貼らせない狙いのようだ。となれば、柏ゴール裏はびっしりと横断幕。白地に黒い雑な文字で書き殴っている。 『もう応援する気がなくなった 』 『もう来ない』 などなど。 「もう来ないって言うなら今日もコナケリャイイのにな。」 「今日も日立台に行けばいいじゃん。」 「ほらあれ見てみ。『結局は企業スポーツか日立レイソル』って書いてあるだろ。おかしいだろ。日立台は元々日立の持ち物で柏の葉が県営じゃないか。」 「だいたい屋根があったほうがいいじゃんな。日立台も臨場感あるけど狭すぎるだろ。あそこで雨にやられたら、家族連れは二度と行きたくなくなるもんな。」 「今日も雨降りそうだし、あの幕の文字が雨で全部流れちゃったら面白いな。」 などなど言っている間に柏の応援が始まった。なんだ普通に応援するんじゃん、と思っている間に大幕が登場。幕が下がると、そこに現れるのはブリーフ隊・・・ではなくて発煙筒だった。けたたましいホーンの音に続いて『日立台コール』。しかし、これがゴール裏中央の一部の少人数で完全に拍子抜け。そりゃ、雨降りそうな今日だから、こんなところで試合見たくないなんて言えないもんな。 試合開始後、まったくマリノスはボールをキープできない。柏の萩村と明神が坊ちゃんをねらい撃ち。しかし、マリノスの守備も堅く、特にNASAは北嶋を前に向かせない。結局、試合終了まで完封した。NASAは松田にラインの位置を指示しているではないか。左サイドの展開についてはドゥトラと相談。この二人はとにかく強い。柳も北嶋同様にドゥトラと小村にキッチリマークされて仕事にならない。この2人は簡単にマークを受け渡しせず、右に左にマークしたまま着いていく。こぼれたところは松田が拾う。これで堅い守備が復活した。役割がはっきりしているから、その後ろの川口も迷うことなく的確なポジションを取ることが出来る。ファインセーブがほとんどなかったのは、そのためだろう。シュートのほとんどが正面に飛んだ。トップが働けない柏は後ろから明神やミョンボがゲームを作ろうとするのだが、ここは世界有数の守備的フォワード城彰二が追いかけてプレッシャーをかける。 1stで痛い目に遭っている大野に注目が集まる。例によって黄色いストッキングに黄色い靴なのだ。スパイクを履いていないように見える。 大野がパスミス。 「あ〜大野靴履けよぉ〜!」 コーナーキックがゴール前を襲う。 「靴はいてない割には良いボールを蹴るじゃないか大野!」 「大野、頼むから靴はいてくれぇ〜!」 などと言っていたが、だんだん面倒になってきて大野と呼ぶのも邪魔くさくなった。 大野がノーマークになっている。 「誰か裸足に着け!」 「裸足をフリーにするな!!」 「裸足見ておけ!!!」 必死に声を張り上げて声援しているのだが、こりゃ味方選手には届かないな。 としているうちに、大野が軽率なファール。 「汚ねぇぞ〜裸足〜〜〜!!!!」 「洗っとけよぉ〜。」 ボールを奪ったらサイドへ展開。1stステージが嘘のように左サイドから展開する。ドゥトラは切り返しのフェイントが巧い。そして複数のコンビネーションで崩しておいて縦に勝負。アスカルゴルタのときのようなサイドで3人がパスを交換して相手を混乱に陥れる戦術が有効だ。 問題は坂田。やはり経験不足が露呈する。キープできないし振り向けない。サイドにはたいて反転して裏にもらえばチャンスの場面も松田まで戻してしまいスタンドに「あ〜」とため息。ユース時代からラインの裏に抜けるのは自分のカタチだが、それ以外のプレーの幅はまだ狭い。後半の坊ちゃんのシュートの跳ね返りはキーパーの体勢が完全に崩れていたので、逆サイドの高い位置にボールを送れば確実にゴール出来たのだが、慌てて突っ込んで正面に弱いシュートを放ってしまった。う〜ん、惜しい。そこまでの流れるようなボールの動きは見事だったが。 ところが、その坂田が自分のカタチで見事にゴールを決める。坊ちゃんからボールが出た時点でゴール裏は総立ち(もともとは立ち見席なのだが)。無人のゴールにアウトサイドで流し込んだ。 ここからが大変だった。柏はミョンボが上がってくる。なのにディフェンスラインが下がってしまいフリーになる。左脚で放ったシュートはサイドネットに向かって飛んでいく、が、なぜかボールは枠を反れる。しかもコーナーキック。反対側のゴール前で何が起きたのか、まったくわからなかった。それほど際どい川口のファインセーブだった。さらに、ハイボールがどんどん入ってくる。コレを何とか凌ぐ。 ラザロニ監督は手堅い。田中を投入して明神に付ける。後ろからの球出しを押さえる作戦だ。さらに、動きの良かった城に代えて田原。その田原がフィールドにはいると同時に急ぐ柏はプレー再開。ボールがミョンボに入る。すると、タッチからまっすぐに走り込んできた田原はミョンボに向かって突進し首根っこを掴んで引き吊り倒しにかかった。 「なんだお前ぇ〜〜〜!」 ロスタイムに入ってきた田原だが、ロスタイム表示が4分ということもあってラザロニは永山も入れる準備。絶対に守り切る万全の采配だ。全員が体を張って完封ホイッスル。見事な勝利。笑顔で盛り上がる大騒ぎのベンチ前。こりゃぁいいムードだ。試合後はゴール裏に、さらには調子に乗ってメインスタンドにまでガッツポーズの選手たち。その輪に入ろうとして動き出していた、途中出場の田中と田原にコーチから 「お前たちもランニングな。」 の声が唐突にかかり 「おれも〜!?」 と大声を出して仰け反る田原。サブ恒例、試合後のランニングに渋々加わったのが微笑ましかった。 今日のポイント ●復調気配十分の城。オーバーヘッドも出た。 今日のお値段
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