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![]() 準決勝 名古屋グランパス 雨は激しかった。フィールドのあちこちに水たまり。組立もなかったし、水球のようなシーンもあった。プロサッカーにして空振りも数えられないくらい合った。それでも、屋根のないスタジアムでずぶぬれになって観戦したサポーターは満足した。今日は見に来て良かった!と。 序盤はマリノスが優勢。ファーストレグの1点優位を、さらに広げようという意気込みか、それとも、押し込んで陣地を挽回して防御するつもりか、とにかく圧力をかけた。ドゥトラがドリブルで突破を試みる。水しぶきが上がる。ところが、この左サイドは、試合開始後も激しく降った雨が溜まって、深い水たまりになる。ボールコントロールに苦しみ、試合は徐々に蹴り合いに。それが正しい選択なのだ。 パスは繋がらずドリブルは動かない。であれば、ディフェンスラインとGKの間に蹴り込んで、水たまりでボールを止めて「ヘディングの原が足で決めました!シュート(85年北朝鮮戦)」を決めるのが、最も確率の高い戦術だ。浮き球がフィールドを右に左に行き交う。ダイレクトで蹴り返す選手がいれば、トラップしたタマをチョンと浮かせてから蹴り返す選手もいる。滑るか止まるか判らないボールを追うフォワードは、こうなればアグレッシブさが命。城はブリットよりもゴール前へ走り込むシーンが多かった。ディフェンダーは、この天候用のプレーが求められた。それでも、いつも通りの感覚で守ってボールをかっさらわれてピンチになるシーンもたびたび。フォワードとは逆にディフェンダーはクレバーさで差が出る。 ナザは着地の時に脚を痛めて、すぐに交代。徐々に名古屋が押し込むシーンが増えてくる。危なくなればタッチで逃げて陣地を挽回する。ラインの裏に放り込めればみんなで走り込む。その繰り返し。しかし、終盤まで名古屋が積極的に押し込んでくる。少しのミスが大ピンチに繋がることを誰もが判っているので緊迫感が張りつめた試合になる。 そんな中で抜群の巧さを披露したのがウエズレイだ。彼だけはドリブル突破もフェイントも魅せてくれた。そして2つのフリーキックは、ほんのわずかにゴールマウスを外したが、見事な軌跡。ついでに言わせてもらうと、マリノスは、もたもたしている間に壁のポイントに相手チームの選手にポジションを取られてしまうのを、いい加減に止めた方がイイ。この日も壁の真ん中に2名も入られて、その穴からウエズレイのシュートは飛んできた。 後半は楢崎がこっちに来る。まずはお約束。 「楢崎!フランス戦と同じような天気になってきたなぁ〜!」 緊迫感あふれる試合は、内容は単調なものの悲鳴と歓声を交互に呼んで進む。残り時間が少なくなってくる。名古屋が前がかりになってくるので、名古屋ディフェンスのポジションの乱れを突いて逆襲するシーンも増えてくる。城が決定的な展開からシュートを放つ。グランダーで楢崎の横にコースを取るが勢いがなく、がっちりキャッチされる。 「あ〜惜しい。脇には飛んだんだけど・・・。」 その直後に木島の投入。交代の番号は11。ゆっくりとゆっくりと歩みを進める城。すっごく鈍い。あんまり鈍くて時間が空いてしまったので、とりあえず楢崎の相手をする。 「楢崎!木島が監督から受けた指示はなぁ〜、脇の下を狙ってシュートを撃て!!だぁ。」 とまぁ、言ってしばらく経って、やっと城が外に出て木島が入る。残り時間は、ほんのわずか。だが、木島はキープしてればいいのに一人でゴールへ突進していったりしてオイオイオイという感じ。さすがに、その後、キープするようになったが、最初はスタンドを慌てさせた。 残り時間は3分の表示。ここから三ツ沢はトワイライトゾーンに入る。名古屋が猛攻をかけると、突然、ブリットがペナルティーアーク付近で倒れる・・・というより、スローモーな動作で倒れるように、ゆっくりと寝た。ホイッスルが鳴ると両クラブの選手がわぁ〜っと囲む。そりゃぁそうだ。演技がツゥットよりも下手だ。抗議する名古屋の選手。 「おいおい、お前、池乃めだかかぁ?」 「こりゃぁ余計なカードがでなきゃいいな。」 と会話していると、あっという間に担架がすっ飛んできてブリットをフィールド外に運び出し、いつの間にか用意されていた坂田に、あっという間に交代となった。うむ、ラザロニは念には念を押して手堅い。が、ロスタイム表示の3分が過ぎてもホイッスルが鳴らない。ロスタイムが長くスタジアムは騒然となる。しかも名古屋は攻めっぱなしでコーナーキックの連続。さらにはシュートがクロスバーを直撃。早く終わってくれ。だが、これは自業自得だったのだ。ロスタイム中のブリット交代、つまり露骨な時間稼ぎが、さらにロスタイムを2分以上も追加していたのだ。耐えに耐える。そしてタイムアップ。大歓声。やっと終わった。 「お〜やったよぉ〜決勝進出。」 「川口放出を決勝後までの延ばしてくれないかなぁ。」 「ねぇ、ところで他会場の結果は?」 「えっ、チャンピオンズリーグ?」 「じゃなくってカシマスタジアム。」 「どっちかな。でも、どっちが来ても、うちよりも強いとこであることは間違えない。」 「そりゃそうだ。でも『両チームともダメージが深く、ドクターの診断の結果、試合続行は不可能と診断。従ってK-1ルール第12条-第3項の3により替わりにヴァンフォーレ甲府が決勝戦に出場します。』とかならないかな。」 「絶対ない。」 今日のポイント ●雨の試合は選手のパーソナリティーがよくわかる。 今日のお値段
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