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2階の目線2001
![]() 第14節 ガンバ大阪 大切なホーム最終戦は積極的な攻撃姿勢で幕を開けた。城に代わって先発で起用された安永は相手ボールを猛然と追いかけてマイボールにした。攻めの姿勢が気持ちいい。両サイドにはま”と古賀。強豪相手の連戦で120分を守りきることができず勝ち点を得られず、追い込まれた残り2試合でラザロニ監督は攻撃的な布陣に出た。この両サイドは押し込まれれば終わり。つねに優位に高い位置でポジションを維持して主導権を握らなければならない。安永のパートナーは坂田。柏戦の得点のように相手ディフェンスの裏を狙ってタイミングとスピードで勝負するタイプだ。単純に放り込んでも、いたずらにクロスを放り込んでもチャンスは少ないだろう。ピンポイントで合わせるのは得意ではない。これまで以上に、サイド攻撃と組立が大切なゲームが予想された。 序盤の攻勢がスタンドのサポーターに大いに期待を膨らませる。右からペナルティエリア内に持ち込んだ坊ちゃんがえぐる。ゴールライン付近にまで入り込んでかわした後で、相手ディフェンダーに後ろからのしかかられる。倒れた。ホイッスルが鳴る。 「PKだ!」 と満員の三ツ沢のスタンドが揺れる、が、主審の石山さんの指さしたのはペナルティーマークではなく倒れた位置。そして、ダイビングを示すゼスチャーの次に出されたのがイエローカードだった。 「えつ?」 「なに!?」 しばし呆然として、その後 「まずい、坊ちゃん3枚目。停止だ。」 というMの声。頭を抱える。スタンド上たけでなくフィールドの選手たちのショックも大きかった。明らかに見える不信感と落胆のムード。先ほどまでの勢いが消え、動きに鋭さがなくなった。 「まずい、ぶち壊しだ。完全に流れが変わった。」 ガンバは高い位置の古賀の裏のスペースにボールを送り込み、狙い澄ましたクロスはニーノ・ブーレのヘッドにジャストミート。ゴールネットが揺れた。無理のないことだ。存在するはずのない失点。しかし現実には先制点を奪われている。自陣へ戻る選手の足取りは序盤戦とは思えない重さ。 「早く戻れ!うつむくな!」 「今からやり直せ!!」 スタンドに停滞する時間は無かった。10,000本が配られたトリコロールカラーのフラッグがメインスタンド、バックスタンド、ゴール裏で揺れる。奮起を促す。 ゲームは停滞する。古賀は無造作なアーリークロスを放り込むばかり。縦への突破は2度ほど。プレーのほとんどはナザ様へのパスだ。前半のプレーの半分以上はナザ様への消極的なパスなのだ。時折見せる素早い脚の振りで見事なサイドチェンジを披露するが攻めに効果は生まれなかった。それどころか、カウンターの攻めに入っても、バックライン古賀が取り残されるシーンが目立った。先発に復帰した上野は両サイドへの効果的なパスを魅せて、これまで潜めていたサイドへの展開をわずかに復活させる兆しを見せた。しかし、遠藤とのポジションが門になって中央を突破されることも多く、出足も遅い。ポジションが深くルーズボールはガンバに奪われる。坊ちゃんのポジションが普段よりも流動的でサイドへ流れることも多かったので、中央でのパスの起点はナザ様になった。ボランチのやや後ろの内側のポジションから両サイドへのパスを送り込んだ。プレーが中断した後で、素早くリスタートするのもナザ様だった。 「ナザしか判ってない!!」 あまりに重たい前半だった。先制点が精神的に重くのしかかり、丁寧に繋ぎたい気持ちが、パスを足元に足元にと送った。そして入るのは可能性の低いクロス。今日のツートップは安永と坂田だ。ラインの裏を狙わずに、彼らに何を求めようと攻めなのか。ボランチのポジションはますますマリノスを窮地に陥れる。1.5列目で運動量豊かにかき回す吉原が風邪で先発落ちしていたのが幸運だった。この展開では失点の可能性があっても得点の可能性は低い。そう感じさせた。その空気のせいなのか、スローインの時も、近くに数人立ってはいるが受ける体勢にはなっていない、そんな消極的な態度が選手から滲み出ていた。 後半になっても主役は石山主審だった。古賀のハンド見落とし、ナザ様のハンド(これはセルフジャッジだからしかたないか)、数々の腕と肘を使ったファールの見落とし、などはまだマシ。ガンバ猛攻でマリノス守備陣が自陣に釘付けの長い時間が続いたシーンで、やっとボールが切れたら反対側のゴール側を指さしてみんなで大揉め。指さした先には、かなり前からずっとコーナーキックを差している副審がいた!!!いつだったんだ、ボールがゴールラインを割ったのは。で、コーナーキックから試合再開。(この場合は存在しないはずのガンバの攻撃時間はロスタイムにカウントされるのであろうか?)そして、最大の見せ場はガンバゴール前でやってきた。マリノスのシュートがガンバゴールの右を通過する。ゴールのほぼ正面に立っていた(なぜか)松田の横を枠へ跳ぶ可能性無く通過した。当然、副審は躊躇無くオフサイドの旗を揚げる。ところが、松田が抗議する。「俺は、今のボールに触れるつもりもなかったし関与していないからオフサイドではない。相手にボールは当たっているから、これはコーナーキックだ。」と。試合は緊迫していた。松田は、動きに少ないボランチに業を煮やして前線へ飛び出したり、サイドにまでガンバの選手を追ったりと爆発寸前。ここでカードを出されてはたまらない。 「松田!やめとけ!!早く戻れ!!」 「しょうがないよ100%オフサイドだ!」 「カードもらう前にやめろ!」 という声がバックスタンドから飛ぶ。何しろ、バックスタンドから見れば、松田はオフサイドラインから1メートル以上ゴールよりの位置にいたのだ。例え触る意志がなかったといっても、ゴールキーパーは気にする位置なので当然関与していると判断する。先週のJ2山形の試合でもオフサイドの判定があったばかりだ。 ところがだ、松田の抗議に少しの間考えた石山主審は、なんとコーナーを指さしたのだ。 「おいおいどうなってるんだ!!」 もはや、この試合では審判に対する信頼は無くなっている。安永は大げさに後ろに倒れた。ファールの笛は吹かれなかった。つまりファールはなかったのだ。 「なら、安永ダイビングだろ!カード出せ!!」 後半に間延びしてファール気味のプレーが多くなったガンバディフェンス。味方が倒されてもホイッスルが鳴らず、木島があきらかにファール覚悟で相手を倒しに行く。いわゆる判定不服や報復扱いされるプレーだ。ホイッスルが鳴る。まずい、おそらくカードだ。ところが、木島は呼ばれて注意まで。注意されている木島は、その前のプレーの場所を指さして、さっきのプレーがどうのこうのと言っている。これは自分は判定に不服だと自白しているようなものだ。 こういう試合になれば、判定に敏感に反応していても仕方ない。どちらに贔屓というわけではなく、どちらにどんな恩恵があるかは予想が付かない。仕方ない「環境」として捉えて、強く逆らうことなくゲームに集中するより他ないのだ。 前半にラザロニは判定に激昂して審判から厳重な注意を受けていた。その時は浮き足だって消極的なマリノスの状況。指揮官のパフォーマンスは奮起を促すに十分だった。しかも、ラザロニが審判を引きつけてゲームを止めている間に、フィールド上では上野が選手に声をかけて回っていた。 ところが、後半の、あの抗議の長さは何だたのだ。試合は徐々に盛り返してマリノス押せ押せのやっと引き寄せてきた時間帯。このまま押し切ってゴールを奪えるかもしれない、という期待のムードがスタジアムを支配していた時だ。確かに判定に納得できないところはあるだろうが、すでに選手は、そのことには深く触れずにプレーしていた。判定がどちらに転ぶか判らないという意識だった。だから、笛への抗議もほどほどに、勝利に向けてプレーしていた。長い抗議の時間はイヤな空気を作りだした。退席を命じられても大暴れ。クラブ役員も、ラザロニを外へ出すことがなかなか出来なかった。その間、ガンバ、マリノス、ともの主役のはずの選手はフィールドでなすことなく待っていた。たまりかねた坊ちゃんが、何事かをラザロニに言いに行った。それまでの勢いは消えていた。少しの間、また流れをたぐり寄せるための戦いを余儀なくされた。幸い、空白の後の集中力を切らしたお約束の失点こそ免れたが、無駄な時間はゴールへの大きな回り道となった。 「早く出て行け!」 「やめろ!帰れ!!」 「ブラジルに帰って良いぞ!選手のこと考えろ!」 「サッカーやれ!!」 と、バックスタンドで飛び交っていた罵声は、ラザロニの退席と一つの野次で終了した。 「さぁラザロニいなくなったから、どんどん選手を替えて行こう!!」 前線の選手と噛み合わない中盤とサイドの攻撃。クロスを早めに入れていくのが監督の作戦であれば、坂田は不幸だ。中盤の余計な溜によって、坂田はディフェンスの裏を突くことは出来なかった。ノーチャンスだった。中盤のゆったりとして時間に 「遅い!」 「だせ!なぜ出さない!?」 の声が何度も絶え間なく飛んだ。この展開を続けるのならば、城は怪我もあるのだろうが、投入が遅すぎなかったか?ゲーム終盤のセットプレーの時に、大半のサポーターは城の声を叫びゴールを欲していた。あの流れであれば、得点の可能性の高いフォワードは城だったのではないか。慎重という言葉を通り越してはいないか。 ガンバが前がかりになってきたことも理由の一つではあるが、途中で投入された木島と永山は効果的なプレーを何度も見せた。特に、永山の好調は持続していて、これまでの現役生活では見せたことがないのではないかと思わせるくらいの絶妙の変幻自在なドリブルでも相手を翻弄した。もちろんガンバの攻撃の芽を細かく摘んで守りに貢献したのは言うまでもない。 終わってみればゴールは2つのセットプレーから。崩したシーンは、こちらが得点した後にガンバがバランスを崩してからのみ。失点は一つ。だが、リードした直後の慌てようは薄氷を踏む思いだった。ボランチが下がってしまうのも、永山が入るまでは改善されなかった。リードしても 「守りにはいるな!」 と言う声がいろいろなところから飛んだ。みんな判っている。このチームが不器用で、残り10分の重圧を守って逃げ切れるような落ち着いた実力を持っていないことを。内容で判断すれば、二部に落ちるべきサッカーをしているのは、福岡でも読売でもなく間違えなくマリノスだろう。それでも勝負の最終節でマリノスに残留を決めてほしいのだ。理由は、私たちがマリノスを好きだから、ただそれだけだ。 盛り塩祭り実施報告 ![]() ![]() ![]() 噂持ち寄られた大量の塩は10kg以上。普通の食塩だけでなく「フランス製高級岩塩」「海洋深層水塩」「ミネラル入り」「イスラエル死海産」などなど、集まった塩の種類の多さに塩の奥深さを感じる。コーナー上段に集まった予想以上の参加者は手分けして13個のゲートの上手と下手に塩を盛った。危険を回避するためにシミズスポーツの警護の元に実施された。負けキャラクター・マリノスケのフォトフレームには塩を投げかけておいたが、この試合を期に、マリノスケも勝利を呼ぶキャラクターになってほしいものだ。 気持ちが悪くなったり胃が痛くなったりするほど緊張していた人、入れ込みすぎて目が血走っていた人、そんな雰囲気の中で狂気と紙一重になりそうなこの一戦を前に、和やかに盛り塩を行い、会話できたことが、今日の応援・観戦をギリギリの熱狂にとどめることに非常に役立ちました。ご協力ありがとうございました。なお、マリノスベンチの両脇にも盛り塩がされていた。 今日のポイント ●プロレスのレフリーを思わせる石山主審の判定。 今日のお値段
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