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2階の目線2002

第1節 ジェフ市原

BOTEさんナンパされる。今日はメインスタンドにいるはずの彼女が勢い良くゴール裏席へ試合前にやってきた。
「たいへんたいへん!ジェフの犬の片方がマリノスファンらしい!!」
話はこうだ。

会場に早く着いたのでどうしようかな〜とメインスタンド前をウロウロしていたらジェフ犬(2番)がバスから降りてくる人達と記念撮影をガンガンしていたので、私もお願いしようと
「このマフラー(マリーシア)を巻いて、写真をお願いします。」
と頼んだら、思いっきりシカトされ、ジェフ旗を私の前に広げてカメラ前に・・・。
「マリノス君と違い、愛想悪ぅ〜。」
などと悪態をついていたんです。ところが・・・背中をトントンとたたかれて後ろを振り返ると「ジェフ犬」が!真ん中正面にはさっきのジェフ犬が・・・???私のマリーシアマフラーを引っ張るので
「エッもしかしてマリサポ?」
と問いかけたら、いきなり座り込んで・・・私も座り込むと大きく頷くんですよ。そして太い人差し指を口に当てて「シッー」・・・ナイスなジェフ犬!!!
「ねぇねぇ、マフラー巻いて撮影していい?」
と聞くと足首に巻いたジェフマフラーを直す振りしながら、大きくクビを縦に振るんですよ。急いでジェフ犬のクビにマフラーを巻いたら、クビが太くて結べないんです!
「こっちの端を持って!」
とお願い(命令!?)してデジカメでパチリ!としてもらいました。
「どうもありがとうございました。」
とお礼を言いつつ、顔を近づけて
「マリノス応援してね。」
と小声で言うと大きく
「ウン!」
ジェフ犬は、すぐにバス降り場に戻っていきました。

「へぇ〜凄いね。これ?その写真。」
「そっか、なかなか大変だね。」
「9番なんだぁ。」
「そう、2番の方は愛想が悪い。」
「9番・・・もしかして中身は城!?」
「え?今日は神戸試合あるだろ。」
「もし出ていなかったら城だ。」
「後ろにボール置いてみろよ。もしヒールキックしたら・・・。」
「それは城だ!!」
9番だから城らしい。

ワールドカップを目前に控えてわき返る日本各地。新横のチケットは20,000枚も売れているらしい。が、寂しい入りの市原臨海はガラガラ。結局は3,900人と、いつもの市原臨海の平均よりは少し少ない数字に収まったが、リーグ戦と比べれば半分の入り。試合開始30分前までは、どうなることかと思わせる風景だった。
「あぁ〜これ見たら、木之元さんは、もう一回『そうだ、永井のためにプロリーグを作ろう!』って決意しかねないな。」

選手紹介に日本代表候補選手は含まれない。これまで見たことのない布陣。特にディフェンスラインが不安だ。点は偶然でも獲れないこともないはずだ。

試合が始まる。攻めの起点ができない。リーグ戦で、中盤の深い位置でのボール交換から上野と奥がテンポよくサイドに捌くのを見慣れてしまっているせいもあってじれったい。ボールは、ほとんどが上野を経由する。
「始まってすぐ気が付いたんだけどさぁ、右の永山のユニフォーム・・・違和感がありすぎる。」
「似あわねぇ。」
永山はバランスに気を付けて、やや深い位置。さすがに波戸と比べるとスピードでは劣るのでスペースへ出るボールも少なくなる。堅実に足元にボールをもらって組み立てる。左はドゥトラが積極的に前へ出ようとするので、どうしても永山はポジションが深くなってしまうようだ。変則の4バックに見える。
不安だった小原も、この日の前半はまずまず。出来は悪くはなかった。ただ、失礼極まりない浮き球のバックパスだけは止めてもらわないと榎本が気の毒だ。榎本も、今回の失点の責任は問われないだろう。あとはコーチング。声をかけての連携は、もっと大袈裟なくらいにやらないと。人影まばらな市原臨海で声が届かないんじゃ新横は無理だ。

展開はいつになっても小さい。久々の出場の遠藤に奥の展開力を求めるのは無理だった。足元のパスの連続から行き詰まって前線へ山なりのフィード。それを奪われて市原ボールに。試合全体の雰囲気はそんなもんだ。パスのほとんどは上野から。だめならディフェンスラインに戻される。そして大きく放り込まれる。
久永のプレーが窮屈で良い面が全く出てこない。前を向いてドリブルで切り込むことも、森島のようにパスをスペースで小さく繋ぐこともできない。以前に、トルシエが小野を中央で使わない理由として「彼は中央の重圧に、まだ満足に勝てない。」と言ったことがあったが、それを連想してしまう。序盤は、大きな動きなく、ややキープ率はマリノスが高い程度。目立ったのは、市原が中央に絞って守るため、左右、特に、大外右の永山がフリーで待ち受けてロングボールをもらえたこと。ただ、そこから縦への鋭い攻めは作ることができなかった。市原が混乱するほどではなかったというところか。

「ところで、ナビスコって2位抜けできるんでしょ?」
「うちって勝ち抜くとトーナメントで、どこと当たるの?」
「ところで、うちって何組み?」
やはり、ナビスコって関心が低いのね。

「1対1に負ける三上、小原 ザルだよ。」

後半の失点はあっと言う間だった。立ち上がり早々に連携が乱れて失点。反対側のゴールだったため、あまりのあさりした失点に呆然だった。
「う〜む、やられた。」
「簡単に入ったな。」
その余韻を引きづったまま、左サイドを突破される。一直線にゴールラインまで突破されて、かわしてタイミングをずらして大きく体をひねってシュート。左隅に決まる。
「あ・・・。」
「げっ・・・。」
「・・・カッコイイ・・・。」
なんとも素晴らしいゴールだった。まさか武藤に2点も獲られるなんて。
今期の出場時間が少ない選手達が多い。気落ちしてしまっては今後に関わる。
「とりあえず1点返せ!!」
「時間は十分あるから、同点まで持って行け!!」

ラザロニは、すぐに動いた。永山に代えて大橋。大橋に坊ちゃんの役割を担わせるためだ。窮屈だった久永に右のスペースを与えた。なかなかボールにさわれなかった大橋だったが、試合のペースを変えたのは久永と清水。単に大橋を入れただけでなく、久永を完全に右ウイングにし、左ウイングの位置に清水を動かした。中央にウイル。左から清水、大橋、久永という布陣。これで、ドゥトラは不用意なオーバーラップを自重し、カウンターを喰らうのを防ぐ。ボールキープを徐々に増して攻撃の時間が長くなる。左右のウイングから突破を図る。ウイルも強引な俺ドリブルを多用する。

試合前の予想はこうだった。
「代表抜きのナビスコだから戦術徹底も怪しいし、今日は0-0の引き分けくらいでも十分だよ。」
「実力的には市原は上だろうから、しっかりやった方がイイ。」
「きっと、最後の方になったら何名かは代表落ちして戻って来るんでしょ。」
「後半にホームゲームが固まってるから日程的には有利だし。」
「でも、ここで盲点なんですよ。最終節の市原戦は三ツ沢で14時開始。」
「え?ということは1993年の0-5・・・快晴だとヤバイ。」
「なら、今日も勝っておいた方が。」
「最低でも、アウエー2連戦は2引き分けでは行かないとね。2位抜けで良いんだから。」
「げ、市原って阿部が代表落ちしてるじゃん。卑怯だ。」
「U-21の合宿は5月からだから今日は出るらしいですよ。最終節にはいないはず。」
「おい、それよりも100%ワールドカップに出場するミリノビッチが出てくるじゃねぇか。」
「うげぇ、一人だけ格が違いすぎる。これナビスコなんだろ。」
逆ベストメンバー問題だよ、これは。

後半の攻撃の大半は「5番」ミリノビッチに跳ね返される。単純にクロスを入れれば、魔法のように「5番」がこれを跳ね返す。
「う〜むぅ、だめだ、ワールドカップに出るヤツがいるなんて不公平だ。」
「でかいんだから、あいつのいないところに入れてくれよ、クロス。」
ところが、いつまでたってもクロスは「5番」に跳ね返されるのだ。
こういうときに有効になるのは短いパス交換とドリブルでの突破。遠藤が魅せてくれた。中央をドリブルで突破。数人をかわす。しかし目の前に現れたのは「5番」。「俺を倒してから、ここから前へは進め!」というオーラがいっぱいの「5番」。
「まずい、ミリノビッチがいる。」
しかし、なんと遠藤が切り返しで「5番」を抜き去った。
「おぉ〜!!!!」
「すげぇ!!」
「やった!!!」
あとは、1メートル程度前へ進んでディフェンダーから逃げてコースを作ってGKと一対一からシュート!という場面だったのに、遠藤の選択肢は、少し横にスルーパス。このパスが強くて到底追いつけようのないため息パス。あっけなくチャンスはゴールキックに消えた。
「頼むよ遠藤!!!」
「なんでシュートを撃たないんだ!!!」
「久々の出場だからミリノビッチを抜いたところで満足しちゃったのかなぁ。」

しかし、終盤になってチャンスは増える。前半の永山と同じように右に久永を置いてやってみると展開力は格段の差。崩しに懸かることができた。クロスを入れる。もしくはコーナーキック。しかし、クロスには「5番」が冷静に対応。
「もぉ〜数字読めないのか!!あれが5番だ!!」
「ミリノビッチのいないところから攻めろ!」
「それかおびき出せ!!」
終盤には、それが何度かできてきた。右の久永の突破。ボランチがフォロー。ミリノビッチをサイドにおびき出してクロスを入れて中のウイルが勝負。さらに、サイドで突破する間にドゥトラも攻撃に参加し来る時間ができる。右からウイルに。ドリブルで左にディフェンダーを置いたまま隙をうかがって流れていく。シュートは難しい。後ろからドゥトラがウイルを抜かす。チョンっとウイルがボールを前へ出せばドゥトラはGKと一対一。しかし、ボールは来なかった。ウイルの俺シュート。しかもコースがドゥトラによって狭められてしまって枠を外す。これが最大のチャンスだった。 俺ドリブル、俺シュート。

試合は、そのまま0-2で終了。1点返しておきたかったが絶望ではない。しかし、上野+奥というマリノス史上でも屈指の展開力のあるボランチに見慣れてしまっているため、中盤の展開力には不満が残る。途中出場した金子はバックパスが多すぎた。

試合終了後間もなく、ガンバとサンガが引き分けたという報が入る。
「いやぁ、まだまだついてますね。市原はダントツで連勝してほしいな。」
「去年なんか、こ〜んなに勝ち点差が開いてたもんな。2位に勝ち点差1だよ。」
「ぜんぜん問題ない。1位抜けの決まっている市原とやって2位抜けすればいい。」
「ところで、ガンバって・・・ありゃ、吉原もいるしマルセリーニョもいるぞ。」
「代表は宮本だけ?」
「いや、宮本なんていてもいなくても関係ないだろう。でも、いや、こりゃ、ほんとはガンバが最強メンバーか?じつは苦しかったりして。」
1ヶ月ほど前と、全く同じ時間の電車で五井駅から逗子行きに乗るコアメンバー達。そのとき、マルセリーニョカリオカが退場でマリノス戦に出場停止になっていることを誰も知らなかった。やはり僕らはついている。


    

(写真左)リーグ戦でホーム側のカレーを買いに行ったマリノスサポーターとジェフサポーターとの間にトラブルがあったとされている「市原カレー事件」の教訓を踏まえてか、なんと、あの「サマナラのスリランカカレー」がアウエー側でも買えるようになった。タンドリーチキン劇ウマ。試合前のゴール裏はかなりの人が舌鼓。風が強かった当日、もし、あれ以上の突風が吹いたら、ゴール裏には無数のナンが舞っただろう。
(写真中)市原名物仮設スタンドとくつろぎの芝生。
(写真右)愛想の悪い方の犬。じゃれつくマリノスサポーターを振り解いて大暴れ(というほどでもないが、動きはかなり激しい)。強引なヤツだと思って書いているサインをのぞき込んだら「オルデネビッツ」と書いていた(嘘)。

    

(写真左)今時珍しい石鹸。
(写真中)城(憶測)まだまだトリコロールが似合う?。
(写真右)シャトルバスと選手のバスの乗り場が隣り合わせという珍しい構造。


今日のポイント

●完敗だが、選手交代以降は流れが変わった。采配の問題を采配で挽回した印象。
●奥の偉大さを知る。普通は外国人選手が抜けると弱くなるはずなのだが3人いる。
●とてもよかった主審。
●J2新潟の試合の1/10くらいの観客だった。それが敗戦の原因か。慣れてないし。


今日のお値段 

石井和裕

寸評:まぁ仕方ないだろう。去年よりは遙かにマシ。
評価額:¥3150

タンドリーチキン
1000
犬の正体はジェフのツートップだった
200
珍しいものが見れた武藤の2ゴール(しかも綺麗)
1000
永山の応援歌
100
行きも帰りも同じ電車だった
50
チキンカレー
800


のぐぴん

寸評:代表抜きというハンデも相手も同じぐらい主力が欠けているという意味では完敗。ここで負けて良かったと思える奮起を次節以降に期待。
評価額:¥2000

チケ代(A自由席)
2500
見やすかったA自由席(メイン側)
500
大橋Fマリ復帰途中出場
500
崩され&競り負けの2失点
-1000
攻撃も持ちすぎ&遅すぎでチャンス作れず
-500
ミリノビッチの壁
-500
代表不在を思わせる内容
-500
後半開始前三上と吉田が雑談、嫌な予感?
- 200
試合後の癒し系マスコットジェフィ&ユニティ
1000
パンツ破れるまで(汗)ファンサービスしてくれたユニティ(9番)
200


なかむ〜

寸評:いかに外国人が3人揃っていようとも、流石に主力が5人も抜けるときついか。若手もいいけど、中堅もっと頑張れ。
評価額:¥2400

基本給
300
出番が回ってきた遠藤
200
永山が居ると、なんとなく落ち着く
200
大橋と金子が見れた
200
高くて上手いミリノビッチの風格
500
カレー屋がアウェー側にも出張
1000