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![]() 第1節 ガンバ大阪 ナビスコ予選第6節の市原戦どころではないショックだった。 年明けの代表合宿に始まり、リーグ戦、ワールドカップ本大会とほぼフル稼働状態だった松田。苦悩の昨季を経て、今季ここまでチームを引っ張ってきたのが松田であることを、ファンの誰もがわかっている。 だからこそ。あの退場劇はファンの心に築き上げられた確固たる信頼感を根底から崩すに足る出来事だった。その後がさらにいけなかった。ユニフォームとキャプテンマークを投げ捨て、ピッチを去る松田。9人対11人。これで勝機は0になった。 22,000人を動員したこの日、アウェー側芝生席は総立ちになってしまった。仕方なく我々も立ち上がる。「何で立つんだよ」「立つのがサポーターじゃないだろう」と声が飛ぶ。確かにチケットには「立ち席」と書いてあるが。 最初からチームはおかしかった。ガンバに好き放題にボールを展開され、宮本に今季最速失点を喫する。だが、ガンバが凄かったのは序盤だけで、その後は攻勢に転じるF・マリノス。毎試合、いい形は作る。しかし、押している時間帯に決められないのは今日も同じ。チャンスの後にはピンチが訪れる。マグロンにPKを決められ0-2で前半終了。 ハーフタイム中、「もう1点決められたら帰ろうか」との声が出始める。 「最終のぞみの時間は何時だ?」 「今帰ればプレミアが観られるぞ」 そんな言葉は期待の裏返しだ。後半にひっくり返して欲しいんだ。 後半開始前、誰かが立ち上がったのを合図にまた総立ち。「立ってみるような試合じゃないだろうが」と言いつつ、仕方なく立ち上がる。 宮本の負傷退場により實好が投入され、ボルテージが上がる。 「よし! 實好だ實好! これでいける!」 そして訪れたフリーキックのチャンス。ガンバの壁を見て「おいおいそれじゃキーパー見えないぞ」「マグロンでかすぎるぞ」などと声が飛ぶ。案の定、ウィル放ったボールは完全な死角から飛んできた。決して速いボールではないが、あれではキーパー松代(「まつよ」と読むことをこの日知った)もどうしようもない。1-2。一気に期待が膨らむ。 「よし! これで残ることに決定だ!」 盛り上がったのはここまで。直後に主審に抗議したナザが2枚目のイエローで退場。それに抗議した松田が後を追って一発退場。10人ならまだわからなかった。抗議の結果がどうなるか。わかっているはずだろう、ナザ、松田。 11人でさえ形にならない攻撃が、9人ではどうにもならない。立て続けの失点。1stで11失点のチームが一試合に4失点を喫するなんて誰が予想したか。 「そういうことするなら30分早くやれよ!」 4失点で済んだのは幸いだったと言うべきか。京都が5失点で大敗したため、最下位スタートを免れたことを知る。だが、だからどうした。到底拍手など送れない。 「このチームが優勝を狙っていないことがよくわかった」 この言葉を最後に大阪方面組と茨木方面組に別れる。茨木組は深夜バスの発車までささやかな残念会を催した。隣の席にはガンバサポとマリサポが同席していた。 「ここのところ奥の調子おかしいんちゃう?」 彼らの会話に返す言葉もなく、僕は八王子行き深夜バス「トレンディ号」に乗り込んだ。 今日のポイント ●役割を見失った松田。 ●勝つ手を打たなかったラザロニ。自らは退場もせず。 ●怪我が悪化していたことが判明した奥。 今日のお値段
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