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2階の目線2003

ナビスコカップBグループ 第4節 ベガルタ仙台

試合終了を告げるホイッスル。バックスタンド前へ向かう選手達。拍手と声援が飛ぶ。ゴール裏へ。巻き起こるブーイング。そして、少し遅れて、それをかき消すかのような歓声とコール。複雑な、この試合の評価を象徴するシーン。そして、それは健全なスタジアムの姿であった。

試合前の選手紹介はどよめきとともに進んだ。
呼ばれた選手は
21 榎本 哲也
13 永山 邦夫 30 栗原 勇蔵 3 松田 直樹 15 三上 和良
6 上野 良治 26 那須 大亮 20 金子 勇樹 23 大橋 正博
29 阿部 祐大朗 18 坂田 大輔
SUB
16 佐藤 浩 35 河合 竜二 17 佐藤 一樹 24 本橋 卓巳
33 北野 翔
「なんだこりゃ。」と思う人「これは面白い。」と思う人。
ただ、どちらにも共通して言えるのは、このメンバーで勝ち点を獲れば自信に繋がるし、仙台に赤っ恥をかかせることができるということだ。

いつものように、仙台の選手紹介には反応は少なく、「監督・清水秀彦」にはブーイングと「清水やめろ!」のかけ声を一発。もはや、これは笑顔の習慣になっている。

試合が始まる。15分はまったくの互角。トリコロールもメンバー落ちとはいえ、奪ったボールを素早く前線に送って攻撃に入るのは共通。徹底がうかがえる。若いメンバーに期待しよう。負けたとしても勝ち点は並ぶに過ぎない。運悪くホームゲームだが、主力2人が出場停止。怪我人続出。もしかすると大分戦の中沢のデキの悪さも、蔓延する疲労を監督に感じさせたのかもしれない。とにかく、今日は引き分け上々。ノビノビとチャレンジする姿を見守ろう、もちろん拍手と声援、歌声で後押しして。二位抜けするには、この日も入れて2勝1敗、運が良ければ1勝2敗でも大丈夫なのだから。結果は、この試合ではなく、3試合トータルで判断だ。

なんとか前半を0-0で折り返したかったが不運な失点が続く。

岩本輝のフリーキックが壁に当たってこぼれる。放たれたシュートをエノテツが止めるが、その跳ね返りを、詰めていた佐藤にやられる。
「あぁ〜・・・。」
「ついてない・・・。」
「大丈夫。これからこれから!」
まったく不運な失点だ。しかし、すぐに2失点目。
今度はクロスをエノテツが跳ね返すが、これが、またしても当たってシルビーニョの前へ。流し込まれる。

「あぁ〜・・・。」

「こりゃ、やられたな。ここからのチャレンジが見物だ。」
「それともう一つ、まだ時間があるから、どこまで松田が我慢していられるかだ。」
といった端から
「おいおい3番!!どこいっちゃってるんだ。」

仙台は是が非でもこの試合を勝ちたいようだ。清水監督が再三再四、前へ出てきて指示を送る。
「おい清水!本気でやってんじゃねぇよ!!」
仙台のファールにホイッスルが鳴る。仙台のサポーターからブーイングと罵声。
「オイ!本気で怒るなぁ!!」

決定的なシーンに小針は何もしなかった。

コーナーキックに那須がジャストミートのヘディングシュート。見事にゴールライン上に向けて叩きつける。
「やった!!」
と総立ちになるスタンド。だが、ため息に替わり頭を抱える。何も反応できずに立っていた小針の足に当たったのだ。
「てめぇ小針、運だけで守るんじゃねぇ!!」
「お前、今、体重かけていた方の足じゃねぇか!」
「小針!お前がいなければベストメンバーだぞ!!」
不運に不運が重なり、前半は0-2で終える。

ハーフタイムは「頑張ってるね、」という評と「これで2,500円取るのかよという評に分かれる。だが、十分に、この試合を楽しんでいる人たちも感づいたことがある。仙台売り物の岩本輝と根本のコンビネーションとはいえ、永山の右サイドを突破され過ぎている。そして、上野が、まったくフィットしていない。上野はリーグ戦での遠藤に代わるポジションのはず。その割には、ボールへの絡みが少ない。むしろ、那須からの展開の方が目立つくらいだ。

後半が始まる。気分を入れ替えたのか、那須のヘッドが自信をつけたのか攻勢に出る。特に金子が攻撃に美味く絡んでくる。シュートが枠に行かない。大橋はスルーパス狙いよりも前へ前への姿勢が印象的。
そんな波状攻撃よりも一発の精度の高い攻撃がプレッシャーをかけ返してくる。ベテランの多い仙台は、若手中心のトリコロールが相手になると試合運びに長けているように見える。だが、この日もエノテツは、シュートを、クロスを、そしてスルーパスを積極的に止める。

北野を投入。さらには河合を入れ、本橋も投入。残念だが、目立ったのは試合終了間際の本橋のフリーキックくらい。北野の大暴れは実現せず。逆に仙台はマルコスを投入。守備固めに千葉も。
「本気でやるなよ、大人げない。」
「おい清水!何か恨みあるのかよ!・・・あるか、俺たちか!?」
もう10年も昔のことだ。

仙台は本当に勝ち点に飢えていた。

石井が倒れる。かなり悪質なファールに見えた。なかなか立ち上がれない。だが担架が来ると、すぐに立ち上がるではないか。
「おい、この野郎15番!」
「この前は壁逃げて、今度はこれか!」
壁といえば仙台はトリコロールのセットプレーに全員で自陣に戻って必死の守備体制。大人げない。
時間を使って逃げを試みる仙台に苛立ちを隠せない松田。まったく自分とは関係なく遠くのプレーの判定に何か言ったようだ。審判からはかなり遠い位置であったが、ついにイエローカードが出る。
「あぁ〜松田。もったいない。」
「くだらない。」
「あんな遠くから聞こえるように言うなよ。」
「小さい声で言ったけれども追い風に乗って聞こえてしまったのかもしれない。」

つまらん警告はやめてほしいものだ。まだまだカップ戦もリーグも続く。


今日のポイント

●これでもベストメンバー問題には引っかからない。
●エノテツは、もう安心。
●両サイドのドリブル突破がなかったことがいつものメンバーとの大きな違い。
●やはり心配な上野と永山。

今日のお値段 

石井和裕

寸評:メンバーを見てもしもを期待した。期待に相当するメンバーだった。
評価額:¥2300

もし引き分けでも大喜びという試合前の妄想
2000
好判断を連発のエノテツ
200
清水本気
100


なかむ〜

寸評:ほぼ、後半から観戦。ヤン・マリは実力を出したと思うが、いかんせん相手が本気すぎた。選手個々のキャラクターは発揮していたが、かみ合ってない場面も多かった(金額は後半のみの代金ということで)。
評価額:¥2300

基本給
300
公式戦デビューご祝儀(栗原・北野分)
500
マリノスのメンバーを見たときの驚き
500
何時の間にか前線にいた松田を見たときの驚き
500
三上のピンポイントアーリークロス
300
ベストメンバーで本気な仙台と清水監督
200


今野隆之

寸評:失点はいずれもこぼれ球につめられたもの。欲を言えばドローに持ち込めたと思うが、それぞれ頑張っていたし、見せ場も作っていた。気がかりは、このメンバーにあってすっかり埋没していた上野。大橋の方がずっと目立っていた。
評価額:¥3750

何の因果か前回も仙台戦だった坂田&阿部の2トップ
500
永山今季初先発
300
河合初出場 
300
三上今季初出場
300
栗原初出場
300
金子今季初出場
300
大橋レンタルから生還
300
本橋レンタルから生還
300
阿部プロデビュー&プロ初イエロー
300
北野プロデビュー
300
小針の運でセーブした那須のヘッド
500
今のままでは先発落ちもやむなしの上野
-100
松田のつまらないイエロー
-100
小針以外ベストメンバーの仙台
50
マルコスまで投入する仙台
50
セットプレーで全員が戻る仙台
50
本気で応援する仙台サポ
50
何の因果かむきになる清水
50


まるいたろう

寸評:メンバーを見れば納得の試合内容。その是非はともかく、気になったのは今日のメンバーは誰も岡田監督の目指す「攻撃」サッカーが出来ていない事。(マツとエノテツは除く) もっと「前へ前へ」とやって欲しい。特に永山、上野は去年までの旧態然とした「マリノスサッカー」だった。それがレギュラーを外されている原因なのかしら??
評価額:¥3000

思い切った岡田采配
1000
全力投入の仙台選手、サポ、そして清水監督 
500
若手を見られて良かった
500
エノテツのヘディングディフェンス
500
その他にも頼もしさ増すエノテツ
500
奥、遠藤の働きを再認識させられた
500