maliciaのプロフィールはこちら

2階の目線2003

天皇杯 サンフレッチェ広島
長崎の風


4回戦の会場である長崎県総合運動公園陸上競技場は、2001年天皇杯の4回戦会場になるはず…だったのだが、結果は京都に3回戦敗退。長崎行きは幻と消えた。そして今年。ご存知の通り3回戦は市立船橋高校相手に大失態を演じ、またもや長崎行きが流れる寸前だった。試合後、憤懣やるかたないまま長崎までの航空券を手配する。

4回戦の相手であるサンフレッチェ広島は、奇しくも2002年天皇杯の4回戦と同じ相手。日帰り愛媛遠征を敢行して痛い目に遭ったのは忘れていない。だからというわけではないが今年は一泊することにした。昨年、広島は降格が決まっていたが、今年は昇格が決まっている。そして、昨年は敵だったドラゴン久保は、今年は味方だ。

ゴール裏に席がない奇妙な作りのスタジアム。両チームサポーターはバックスタンドの両端に陣取る。雪との予報に心配していたが幸い晴れ。しかし、風が強い。時折雪もちらつく。前半は風下側にエンドを取った横浜だが、ゴールキックは大きく戻される。反対に、広島のキックは大きく伸びて守備する方はやりにくい。佑二がセンターに入り、3回戦で久々にセンターに入った那須はボランチに入る。今や那須の本職はボランチだ。前半は耐えることを覚悟する。

耐える時間帯だったはずの前半に、先制点を挙げたのは久保。上野からのロングボールに軽く合わせたループシュートがまさに「パサァ」とゴールインする。大きな大きな1点だ。しかし、古巣相手か喜びは控え目。一方、19番の安永は相手の19番上村に潰されまくっていた。

後半、風上に立って攻勢に出たいところだったが試合は膠着状態に陥る。むしろチャンスを作っていたのは風下の広島。この試合はなぜか風下に立った側に勢いがある。しかし、一見テンポよくボールを回す広島の攻撃には迫力がない。昨年まで広島の10番を背負っていた久保は、今年は横浜のエースなのだ。

待望の追加点はやはり久保から。ドリブルで左サイドを突破した久保からのクロスに、リーグ戦2得点の清水が合わせる。そういえば、昨年もリーグ戦2得点だった清水は天皇杯広島戦で1得点している。これで打ち止めではあるまいな? 昨年はあれでシーズンが終わってしまったが、今年は年間得点記録更新のチャンスだ。

終了間際に混戦から1点を返される。しかも佑二が負傷で交替。ロスタイムは…4分。長い! なんとか凌いで試合は終了した。

3回戦では散々にブーイングを浴びた選手に、今回は拍手が送られる。しかし、まだまだ汚名返上へは道半ば。最後まで強風が止まないこの日、僕は拍手を送りつつ90分で勝ったことに心底ほっとしていた。


今日のポイント
●達也、佑二の復帰と那須のボランチで安定した守備
●持ち味を残しつつ、岡田流にも乗ってきた上野
●竜の恩返し。
●寒いのは確かだが、3バック全員が黒タイツ着用なのはいかがなものか広島。


今日のお値段 

今野隆之

寸評:結果的には、追加点を奪ったことが90分での逃げ切りに繋がった。今年の3回戦と4回戦は、追加点の重要性を説く貴重な試合かもしれない。
評価額:¥5300

守備の安定
1000
なぜだかよく転ぶ河合
300
久保の全得点に絡む活躍
1000
個人的に最西端の勝利
500
強風の中の90分で終わった
500
グラバー園からの長崎の夜景
2000