マリーシア・ウエブ malicia web

私たちは1992年の結成以来
横浜F・マリノスを応援しています。

2階の目線 2階の目線2012

一生忘れない音 3-1 神戸(日産)
2012年4月28日 石井和裕

サイド攻撃で終わってはゴールは生まれない。ここまで、得点力の欠如だった大きな理由だ。サイドからフワッとクロスを入れてもゴールに繋がらない。中央に走り込んでいる選手に上背はないし、直ぐにクロスを入れてしまっては、ペナルティエリア内には一枚か二枚。

それが、神戸戦では一変。安易にクロスを入れるプレーは激減。右サイドの小林は、何度もペナルテイエリアに侵入した。やっと、樋口監督の目指すサッカーが形になって来たのだ。

そして、この初勝利の決め手となったのは谷口の途中投入。また、そのタイミングでスタジアムを支配した大音量の手拍子。つまりは、スタンドは負けも引き分けも許さなかったのだ。その気迫が大音量の手拍子となって選手たちを後押しし続けた。

この手拍子の音を一生忘れることはないだろう。ここまで手拍子の音にインパクトを覚えたのはいつ以来だろう。そうだ、連覇のときの最初のステージ優勝の試合、あの試合も神戸戦だった。あのときに匹敵する強い意思を持った手拍子の音。1点ビハインドのコーナーキックのときに響き始め、同点となっても鳴り止まず、「どうしても勝つのだ」という意思を表示し続けた。

選手がそれに応えた。気迫の体現・ユウジーニョのダイビングヘッド。自信と力強さが押し込んだ・谷口のニアサイドのヘディングシュート。浮き足立った徳重のミスを生み出した・中村大先生のフリーキックと中澤のシュート。71分から77分まで、わずか6分間で、これまでの得点力欠如が嘘のようなゴールラッシュ。スタンドのボルテージは手拍子の音量に負けずに上がり続ける。

前半は圧倒していた。しかし、決め手に欠けた。前半終了間際の都倉の投入、後半頭からの小川の投入で流れは神戸に傾いた。身体をぶつけることを厭わず、前へ突進する、この2人の途中出場選手のチャレンジにトリコロールの選手たちは戸惑った。簡単にボールを奪われ、ゴールを失った。といっても、ドゥトラは全盛期でも、あの手の浮き玉の処理は苦手だったのだが。

このまま、一気に追加点を奪われる恐れもあった。しかし、踏みとどまった。いや、踏みとどまったどころか、一気に逆転した。

あの手拍子が始まったコーナーキック、そのとき、トリコロールは全てがうまく回り始めた。そして、試合後、トリコロールの傘がクルクルと回った。




写真はコチラ





感想・ご意見をfacebookへどうぞ。貴方の気持ちを仲間に伝え、情報を交換しましょう。




題字:書道家うどよしさんに書いていただきました。