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2階の目線 2階の目線2012

止まるとき 0-0 ガンバ(日産)
2012年5月19日 石井和裕

学がペナルティエリア内でゆっくりと倒れる。ホイッスルが鳴る。一瞬のどよめきの後に歓声。PKだ。攻めあぐねた前半。引いて守るガンバに対して、トリコロールはボールを回すもののシュートが少ない。けっして、バックラインで怯えたパス回しをしていたわけではないがゴールが近づかない。そんなもどかしい試合展開の末に、やっと掴んだPKのチャンスだ。安堵の空気とともに不安の風も吹く。

「中村大先生!頼みます!!」
「よろしくお願いします!!」
「助走が短いな。」
「ジュビロ戦で止められたときと同じだ。」
「この短い助走はやめてほしいんだけどな。」
「でも、もうお願いするしかない!大先生、お願いします!!」

乾いた音と共に得点は遠くに弾き飛ばされていった。そして、二度と戻ってこなかった。

試合を通してガンバを圧倒し続けた。しかしゴールは遠かった。後半開始早々の右クロスをマルキーニョスがヒールで繋いでユウジーニョがシュートした決定機。
「素晴らしい!」
「美しいノ!」
しばらくどよめきが収まらないほどのインパクト強いプレーでスタンドを沸かせる立ち上がりだったが、PK失敗後は次第に尻つぼみに。公式戦5連勝の勢いが止まるスコアレスドロー。終盤には、ユウジーニョの警告などもあり、後味のじんわり悪い試合となった。

「勝てた試合だったなー。」
「うーん、消極的すぎた。」
「PK失敗よりも、前半の45分間を無駄にしたことが痛い。」
「今日はダメだったなー。」
「でも、一ヶ月前だったら『ここまでよくやった』って賞賛された内容なんだよね。」
「まぁ、酷い試合ではなかったわけで。」
「しかし、ユウジーニョは、今日はなかったね。」
「ちょっと褒めるとコレだからなー。」
「あのカードは気になるな。あれは、審判に聞こえるように何か言ったのだろうか?それとも、小声で言ったのに聞こえちゃったのだろうか?」
「結構、距離があったからねー。」
「あの後の、タッチライン際で相手を吹っ飛ばしたプレー、あれで2枚目退場になっていてもおかしくなかった。」
「あの時間に狩野が入ったのって、完全に小野退場回避策だよね。」
「次節は学がいないというのに、あんなことするなよなーユウジーニョ。」

試合前、M cafeで、試合の展望について語り合った。今日の希望は無失点だった。その希望は叶えられたが、勝ち点を2つ失った。とはいっても、悪い連勝の止まり方ではない。

次節は好調の清水との対戦だ。
「さー楽しみな対決だ。」

新横浜駅で仲間とは笑顔で別れた。







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題字:書道家うどよしさんに書いていただきました。