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2階の目線 2階の目線2012

動かない 1-3 東京(味の素)
2012年9月1日 石井和裕

無敗記録が止まり、その後の連敗。記憶は、猛烈に上書きされていく。負けなかったというよりも、勝てないという苦い記憶が創られていく。虚しく散った今期最悪のセレッソ戦に続き、ガス戦でもベテランの身体は動かない。そして、ベンチも動かない。ガスの動きも、本来のポゼッションとパス回しで仕掛けるサッカーにはほど遠く、悪い成の効率的なショートカウンターで散発的に攻撃するのみ。それでも、劣勢のスコアだけは動いて、最終的には1-3の大敗となった。

厳しい残暑。味の素スタジアムは、毎年、芝生が枯れるほど空気の循環が悪い暑いスタジアム。そのせいか、中澤はぼーっとしていた。飯倉がパスを出すのは当然のポジションだ。すぐ近くに敵がいたわけではない。しかし、中澤にパスを渡せば、両サイドから敵が寄ってくる。そうすれば、両サイドはフリーになる。中澤は、ボールをワンタッチで飯倉に戻し、飯倉がフリーの両サイドにパスを出し直す、基本的なプレーの流れだったはずだ。でも、中澤はぼーっとしていた。飯倉からきた普通のパスに慌てた。ボールコントロールが乱れ、奪われ、失点。ベテランらしくないミスだったが、セレッソ戦での動きを見れば、ベテランの体力の限界とも言える(このとき、まさか次週の天皇杯で中澤が先発するとは、誰も予想しなかっただろう)。

ここ数試合、ドゥトラが穴なのは素人が見ても解る。確かに攻撃面では目を見張る瞬間で楽しませてくれることも多い。しかし、運動量は激減し、攻撃に上がった後は戻って来れない。最近、小林の活躍がないのは、これが原因だ。左のドゥトラが上がっているので、右の小林は同時には上がれない。ガスは(翌週のYSCCも)左サイドにボールを送り込んでくる。ドゥトラの裏のスペースといえば表現は簡単だ。しかし、それだけではない。そのスペースに出てきたボールに最初に対応するのは中澤だ。だから、中央には中澤はいなくなる。ディフェンスライン最後の最強の砦は、その時点で既に崩壊している。小林は中央に絞って守るので、右サイドからのカウンター攻撃は非効率になる。中澤がサイドに飛び出してできた中央の穴を埋める為に、富沢のポジションが深くなる。これで、ボールを奪った後でのボールの預けどころがなくなる。動かない今の状態のドゥトラを使い続けるのと悪いコトだらけだ。そして、2失点目は左サイドを突かれて折り返されたボールを撃ち込むファインゴール。

なかなか試合感が戻らず,適切なポジショニングをとれない中町が前半でアウト。後半の頭から、中村大先生がピッチに。見るからに状態が悪く、パスミス、トラップミス、少ない運動量の中村大先生を見るのは忍びない。
「この悪い芝のピッチに中村大先生を送り出すのかよ。」

それでも、中村大先生を起点に、素早く左サイドをえぐりファインゴール。フリーランニングとスピーディーなパスで奪った美しく力強いゴールにテンションが上がる。1点差だ。
「樋口!喜んでるな!!選手交代だ!」

「流れが来る!今だ、畳み掛けろ!!」
「交代だよ!今、代えないでいつ代えるんだよ!」


しかし動かない。次の選手をピッチに送り込んだのは、ルーカスのフリーキックが決まり、試合の決着がほぼついてからだった。







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題字:書道家うどよしさんに書いていただきました。