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テレビで見えることと見えないこと。
石井和裕


実にありがたい。有料放送さえ使えば、世界中のリーグ戦がリアルタイムに見れる。J2だって見れる。日本サッカーのレベル向上に、良質のプレーを見る機会を増やした、このテレビ中継は貢献しているだろう。たった10年ほど前は、NHK-BSでプレミアリーグを、WOWOWに入って、やっとセリエAが見れるくらいだったのが嘘のようだ。
しかし、逆にテレビでは見れないこと、誤った情報を受け取ってしまうこともある。たとえば、最近ではローマの優勝の際のファンの乱入だ。あの場面を見れば、やはり外国は凄い。最終戦や優勝戦のお約束だ、ということになる、が、実際に現地で観戦していた人のレポートをネットで見ると、大多数の観客は「シェミ、シェミ・・・」(恥、恥を知れ!)や「フオーリ、フオーリ・・・」(外へ出ろ。退場!)のコールを繰り返していたらしい。つまり、日本と、乱入に対する反応の大差はないではないか。まぁ、その後、乱入したファンが警備員によってスタンドへ戻される際、ゴール裏ではなくこちらバックスタンドに入ろうとすると、みんなが罵倒しペットボトルを投げつけ追い返した、というところは、ちょっと日本と違うとは思うが。
得点後の熱狂のスタンドのシーンをテレビで見ると、試合中、いつでもこのように飛び跳ねて騒いでいるのではないかと誤解してしまうこともある。このあたり、テレビ局側は、うまく補足してくれないものだろうか。