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マリーシア・フットボールコラム

始まった本物のダービー 石井和裕

偽横浜とのリーグ初対決は0−1という情けない敗戦に終わった。多くの仲間は、私が翌日から発熱して月曜日の会社を休むと予想していたようだが、私は無事に出勤した。その影でK林さんが38度以上の高熱にうなされている。

多くのトリコロールのサポーターは、まだ歴史の浅い偽横浜を「えふしー(笑)」と呼び、「ダービーに値しない」とダービーの名を拒否した(そもそもJ2で神奈川ダービーなどと言う集客キャンペーンをやっていたため、それとの同列を拒否した感が強い)。ところが一方で、トリパラ大行進、マスゲームをはじめとする、「特別な一戦」のパフォーマンスに貴重な時間を費やし、選手入場時には最高潮の決戦機運を創り出すことに成功した。つまり、「ダービーに値しない」と言いつつも、この一戦に賭ける情熱は、すでに「ダービー」だったのだ。しかし、選手は、そんなことを知ってか知らずか、「普通の一戦」としてゲームに臨み、立ち上がり気の緩みから主導権を奪われて敗れてしまう。

しばらくの間、私たちには偽横浜との対戦成績で完敗の状況となり、屈辱の日々を送らなければならない。多くの人々と選手、監督が、そのことに気が付いたのは、試合を終えてスタジアムを後にするときだっただろう。ただし、誤解を恐れずに言えば、偽横浜は、右に書いているように、まぎれもない偽横浜だ。そして、偽横浜を憎むトリコロールのサポーターの多くは、かつて「市民クラブ」の構想に大きな期待を抱いた者であることを忘れてはならない。私自身は、偽横浜の旧幹部から、横浜FCサポーターと勘違いをされて、ソシオに対するとんでもない中傷メールを受け取ったことがある。フリューゲルス再建基金に協力した者も多い。

さて、偽横浜との勝負は、対戦成績や順位の上下で最終決定するものではない。現時点では、私たちは屈辱にまみれているが、最終決定はホームスタジアムでのダービーである。現時点では、私は偽横浜の存在価値を認められない。その中途半端な存在は、市の支援を難しくする一因でもある。そして、横浜市民に2つのJ1の試合を提供してしまっては、観客動員にマイナス影響が出る。横浜市民の見るJ1の選択肢は1つで良い。限られたパイを奪い合っては、複数のクラブが存在する意味はない。

私たちが偽横浜に対して完全なる勝利を収める目標は、日産スタジアムでのダービーで、「トリコロール65,000vs偽横浜5,000人」という超満員の観客比率を創り出すことだ。これが実現できれば、偽横浜は、まさしく、日本サッカーにおいて不要であることが証明されるのだ。それこそが完全なるダービーの勝利だ。途方もなく困難な目標だが、私たちは、ホームスタジアムとクラブの価値向上に寄与して、仲間を増やす努力をしなければならない。2007年3月10日の横浜ダービー、その高揚感は、その目標へ向けて歩み出した第一歩となる力を持っている。

ただ、もし万が一、日産スタジアムでのダービーで、「トリコロール40,000人vs偽横浜30,000人」という超満員の観客比率が起きてしまったら、偽横浜を認めてあげても良いと思う。





ハマトラ掲載原稿

3月10日の三ツ沢での試合は、本来は「存在しない試合」だ。だから「存在してはいけない相手」を徹底的に叩くことは道理至極といえる。なぜ彼らは「存在してはいけない相手」なのか?思い出してほしい、彼らの生い立ちを。彼らは「市民クラブ」を標榜してクラブを立ち上げた。「ソシオ制度」をバックボーンに、サポーターが運営するスポーツクラブの夢をスタートし、それに共鳴した日本サッカー協会は、本来であれば必要な地域リーグでの実績を無しにしてJFLからの参加を許しJリーグへの昇格をした。しかし、その間に、サポーター同士の対立が起こり訴訟にまで発展。結局はサポーターによる「市民クラブ」は夢物語の終わり、今では株式が企業に渡り普通の会社となっている。つまり、「ソシオ制度」を前提にして立ち上げてJリーグ入りの特例を日本サッカー協会から認めさせたものの、自らの失態で「ソシオ制度」は崩壊。彼らは、すでに存在意義を失っているのだ。そして「日本には市民クラブは存在しえない」という悪しき前例を作った罪はあまりに重い。だからこそ、彼らは「偽横浜」なのである。そんなクラブへ移籍する選手を許すことができるだろうか。久保、奥、小村、彼らは在籍時に、トリコロールを愛し、横浜という地に愛着があったならば、そんな偽クラブに移籍をするなど考えられないだろう。彼らは他のクラブへの移籍の選択肢もある実力者だ。だから、彼らの誤った「人生の選択」へは大きなブーイングで応えてやりたい。


参考資料リンク

MASUJIMA STADIUM
「市民クラブ」横浜FCの2年
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