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マリーシア・フットボールコラム

アンチ浦和の危険 石井和裕

2008年5月17日に行なわれたレッズ×ガンバ戦後の乱闘騒ぎのキッカケをつくったガンバサポーター「BB」のメンバーで水風船の実行犯が永久入場禁止処分となった。また「BB」は解散となった。各チームのサポーター事情に詳しい人ならば「BB」という名前を聞いたことがある人もいるだろう。何年も前から、ゴール裏のトラブルを引き起こし続けてきた荒くれ者を含む集団だ。

今回の事件によって、埼玉スタジアムの緩衝帯は席数を2倍に膨らますこととなった。つまり、アウエーの観客席が削減されたのだ。まったく迷惑なことだ。

Jリーグは、教訓を活かし、トラブルを未然に防止することに努めてほしい。そんなトラブル防止の観点で、とても気になることがある。それは「アンチ浦和」の存在だ。ビッグクラブに「アンチ」が存在するのは当たり前のことだ。例えば、野球でいえば「アンチ巨人」が多数存在した時代が長かった。しかし、「アンチ巨人」と「アンチ浦和」には大きな違いがある。それは「アンチ浦和」の多くは「アンチ浦和サポーター」だということだ。

埼玉スタジアムでトラブルが多発する要因に、この「アンチ浦和サポーター」の存在がある。アウエースタジアムに大挙押し掛け、ルール無用の傍若無人の振る舞いをされたレッズ以外のクラブのサポーターは多い(トリコロールの弾幕事件も、その一つだ)。埼玉スタジアムのアウエー席には、そのリベンジを狙う怨念の空気が渦巻いている。

Jリーグと浦和レッズが、本気でトラブル防止を望むのであれば、アウエースタジアムでのレッズサポーターの行為に節度を求めることも、必要不可欠であるということを、関係者は理解してほしいと思う。





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