maliciaのプロフィールはこちら

Munster 2001

2001年6月2日、PreusenMunster 対 SV Babelsberg03

もうブンデスリーガ1,2部は終了していたが、新聞で3部リーグRegionalliga Nordが残っていることをつきとめた。先週末滞在先のローマでのイタリア1部リーグの優勝争いは見逃したけど、それがダメなら何かは見てこないと。ということで、ドイツ3部リーグの2部昇格への争いを見に、Munsterという所に行って来た。

調べた順位表によると、どうやらこのリーグの2位までが2部への昇格ラインらしい(プレーオフがあるかどうかは不明)。現在2位が勝ち点62のSV Babelsberg03で、3位が勝ち点61のPreusen Munster。 この2位と3位の直接対決がMunsterのホームで行われるということで、盛り上がることは必死である。しかしMunsterが今日最終戦なのに対し、Babelsbergは残り試合が一つ多く、2試合ある。つまりホームのMunsterは勝ってなおかつ次のBabelsberg他の結果待ちという訳だ。一方Babelsbergは、他会場の結果によるが勝てば2位以内に大きく近づく。

Munsterの駅に着いたら、とりあえずいつものようにInformationに行き、地図とスタジアムへの行き方を聞いてから観光へ。街の中心に大聖堂、教会があり、特に教会ではちょうどパイプオルガンの演奏をやっていて厳粛な雰囲気だった。でも大聖堂の方はあんまり大したことなかった。大聖堂前の広場では市場や出店がたくさん出ていたので、そこでスープ、ソーセージ、ポテトで腹ごしらえ。いよいよスタジアムへ行くことにした。1部リーグのチームだとこういう街の広場にはマフラー持った連中がうようよいるんだけど、ここは3部ということもあってかサポーターがいない。本当に今日試合はあるのか?と不安になってバス乗り場に行ったら、そこにはいた!良かった。しかし、バスの中でもファンが何人か応援歌を歌ってたけど、大勢で騒いで盛り上がるという所まではいかない。大一番とはいってもそこはやはり3部リーグ、ビッククラブや名門クラブとは違うのだろう。

スタジアムまでの道はすごく渋滞していたのだが、バスの車線だけがすいていた。おそらくバスの専用レーンなのだが、一般の車がみんなそこを走らないというルールを守っている事に感心した。そういえば、トルシエが日本人は赤信号だと車が来なくても待っている、という話をしていたが、ドイツ人は日本人以上である。ぼくは元々信号など気にせずに渡れる時は渡る性格なので、ローマにいると全く違和感ないが、ドイツではたまにバツが悪い。信号無視して渡るとちゃんと待っている人に怒られるんじゃないかって思う時がある(笑)。

スタジアムは10000人ほど収容で、屋根はメインスタンドのみとあまり大きくなく、かなりぼろい。サッカー専用と陸上トラック付きの中間くらいか。というのもトラックみたいなのがピッチのまわりにあるのだけど、せまいし整備されてないし、といてい陸上競技ができるとは思えない。だけど、ピッチの芝生だけはさすがというか、GKの所を除いてとてもきれいに整備されていた。試合が始まる頃になるとアウェーのゴール裏を除き、ほぼ満員になった。ということは8000人くらいは入ったことになる。3部でもこれだけ入るとはうらやましい。アウェーのBabelsbergファンも400人ほど来ていて、しっかりとフェンスで囲まれ警官に守られている。バスの中ではおとなしかったMunsterサポーターもスタジアムでは多いに盛り上がって応援している。

前半は引き分けでもいいBabelsbergが、どこかで見たような5バックで守りを固める。攻めあぐむMunsterだが30分頃、FKからヘディングで先制した。そうなると逆に攻めなければならないのはBabelsbergで、Munsterは速攻から追加点を狙う。しかし前半終了間際に同点ゴール、追いつかれてしまった。後半がはじまる頃、すっかり気を良くしたアウェーサポーター側から火が上がった。おー盛り上がってんなー、とのん気に見ていたら、どんどん煙が大きくなって、こりゃもう火事だよおい!しばらくして火は消えたがピッチがすっかり煙で見えなくなっちまった。これにより後半開始が5分ほど遅れる。ウソみたいなホントの話だ。しかもホームのサポーターがそれに怒って、「てめえら何してやがんだ!」みたいな感じで、フェンス越しに相手を野次りはじめた。そうなるとアウェー側からもペットボトルなんかが投げ込まれて一時騒然となる。まあしかし大きなスタジアムでもないし、騒いでる人数も大した事ないので、警官が間に入るとほどなくして収まった。

 

三部といえどもアウエー席も盛り上がる・・・が火事だよこれは。

後半は何とか点を取ろうというMunsterに対し、Babelsbergも守るだけでなく積極的にカウンターをしかけて好ゲームに。25分ごろにMunsterが、右からの速いクロスにスライディングシュートのファインゴールで勝ち越すと、ホームスタジアムは大騒ぎ。花火&発煙筒で大いに盛り上がる。しかし35分にBabelsbergが同点ゴールを奪うと今度は少ないながらもアウェーサポーター大騒ぎ。ここからもまた花火が上がる。お願いだから今度は火事にしないでね。後は必死に残り10分攻めるMunster。しかしほとんど終了間際、速攻から1点食らって万事休す。2−3でBabelsbergの2位が確定した(と思っていたけど、後で新聞を見たら確定ではなかった)。

 


終了後は大喜びしたBabelsbergサポーターがグランドになだれ込み、なぜかホームのMunsterサポーターもなだれ込み、ピッチは無法地帯に。シェパードを連れた警官がいたんだけど、次から次へとピッチに入ってきちゃってもう無力だ。年輩のMunsterファンはだいたい2−3になった時点でがっくりきて帰り始めたけど、若い連中は、なんつーか、バカですな(笑)。ピッチに入って喜んでる場合じゃないと思うんだけど、まあホームゲーム最終戦はこういうのがお約束なのかもしれない。という感じで、レベルはともかく選手もファンも非常に熱い戦いを繰り広げ、十分楽しめるフットボール観戦&観光だった。おしまい 

寺山功