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Madrid 2003
2003/8/30…Real Madrid VS Betis

行く前から不安要素は多かった。二度目の海外にして初のヨーロッパだし、言語や治安など旅行に関する一般的なこともそうだが、一番はリーガのこと。日程はなかなか発表されないし、出発間際には開幕延期なんてニュースも飛び込んできた。これだから南欧の国は・・・。とりあえず開幕することは出発前にわかったが時間は確定せず、結局不安なままに成田を経つことになった。目的は、レアル・マドリーとアトレティコ・マドリーのそれぞれホーム開幕戦を見ること。頼むから、無事に開幕してくれよ・・・。

金曜日の午前に成田を出発。ロンドン・ヒースロー空港で乗り換え、現地時間午後8時過ぎ(日本は深夜)にマドリッド・バラハス空港に到着した。しかし、待てども荷物が出てこない。同じ便で日本から来たフェリス女学院の語学研修一行の荷物も出てこない。どうやら、日本からの乗り継ぎ客の荷物は全て取り残されたようだ。その研修のガイドさんに助けてもらってイベリア航空のカウンターで交渉すると、翌日午後には届けてくれることになり(ちなみにフェリスご一行の荷物は次の便で届いた)、とりあえずタクシーで移動してホテルにチェックインすることに。タクシーは高速道路を凄いスピードで走り抜け、マドリッド市街に到着。ちなみに、マケレレがマドリーから移籍したことは上記のガイドさんから教えてもらって知った。たった11時間、飛行機に乗っていた間のことだった。

明けて土曜日。到着しない荷物を待っても仕方ないので、チケットの受け取りや鉄道の切符購入に行くことに。最初にスペイン国鉄 RENFE の窓口があるアトーチャ駅に向かったが、駅に向かう地下鉄の路線がこの土日は工事で通行止め。昼間っから工事で止めるとは、さすがはスペイン。これでもう何が起こっても驚かなくなった。連絡バスで駅に向かって AVE の切符を購入し、試合のチケットも指定された場所で受け取り、とりあえず今日できる準備は完了。スタジアムの下見にも行きたかったが、お昼休みの時間帯でもあったので、一旦ホテルに戻って一休みしながら荷物の到着を待つことにした。

 プラサ・デル・ソル周辺

 プラサ・デ・エスパーニャ

試合開始は19時半になったので、できれば17時半には準備をしてホテルを出たかったが、17時になっても荷物が届かない。イベリア航空の窓口に電話して交渉すると「荷物はもう配送業者に渡ったので、夜までには確実に付きます。」16時頃には到着すると言ってたのに・・・。でもまぁ、これがスペイン流なんだろう。チケットはあることだし、気を取り直して、いざサンチアゴ・ベルナベウへ。

宿泊先からサンチアゴ・ベルナベウへは地下鉄で一本。その名も「サンチアゴ・ベルナベウ」駅で降りる。既に試合開始1時間ほど前になっていて、降りていく人も多い。地下鉄を出ると、目の前にスタジアムの姿が。横浜国際に慣れてるのででかさはそれほど感じなかったが、それが街中にデンと立ってる状況にはさすがに驚くばかり。とにかく何も応援グッズが無いので、とりあえずマフラー屋でマドリーのマフラーと、アンチバルサのマフラーを購入。喉が渇いたので、スタジアム前のBARでビールを買って飲む。スペイン人も日本人に慣れているのか、特に珍しくもないようだ。ダフ屋から買ったような日本人を見つけて値段を聞くと、65ユーロくらいとのこと。話を総合すると、こういう普通の試合(クラシコやマドリッドダービー以外)は60から100ユーロくらいで買えるらしいが、場所もピンキリで偽物も多いとか。そんな感じで周辺の雰囲気を楽しみ、ピパス(ひまわりの種)と水を購入していよいよスタジアムへ。




ラテラル(バックスタンド)側が改修工事中のために、入口がなかなか見つけられなかったが、なんとか入場。チケットはバーコードを読み取る方式。半年前に来たMさんの話では手荷物チェックがあるようだったが、それも一切なくスルー。まずは座席の位置を確認しに行く。位置はラテラルの通路よりも前側、コーナーポストからちょっとセンターよりになったあたりで、フィールド全体を見るのは難しそうだ。できれば2F席が良かったんだが、仕方ないので眼前の妙技を楽しむとしよう。無料で配っているマッチデイは、今回は開幕戦だからかA3版の豪華(?)版。表紙はロナウドで、中綴じには見開きでベッカムのポスター付き。
 マッチデイ

 チケット

 試合前のピッチ

開始5分くらい前になって選手紹介で、程なく選手入場と、こちらの進行は本当に早い。座席も10分前くらいまでは本当に埋まらないし(30分前なんてガラガラ)、ある意味効率的。入場はベティス側からで、もちろん指笛のお出迎え。続いてマドリーの入場、もちろん立って拍手でお出迎え。このあたりでやっとスタンドが埋まる。空席はベティスファンの居るアウェー側3階席の隅っこくらいに目立つが、他にもちょこちょこと空席が。開幕戦といえどもこのカードではこの程度のようだ。自分の周りはというと、日本人始め外国人と、日頃来慣れてなさそうなスペイン人。ソシオやペーニャの人は通路より上あたりのようだ。よく見ると座席の形も違うし、やっぱり会員が支えているクラブなんだと実感。

 アップ中

 ゴール裏

 旗の下

試合開始。マケレレが抜けたボランチは結局カンビアッソが勤めることになったようだ。懸念のCBはエルゲラとラウル・ブラボのコンビ。パボンじゃないのかー。と、守備をチェックしてたら途端に分殺ゴールが決まる。自分の席からは遠くてよく見えなかったが、髪形からするとベッカム。これで日本の新聞の1面は決まったな。ベッカムはゲーム中終始、攻守に渡って走り回り、右サイドの守備にも顔を出すなど張り切っていた。なんか、今年ウチに移籍してきた佐藤由紀彦の姿が被った。多分クリスマス前には一度バテるだろうな・・・。

ベティスは結構ハードなタックルをするなど、ガツガツ当たりにきていた印象。審判のカードも結構出ていた。前半中ごろにはベティス押し気味になって、チャンスも作り出す。マドリーの守備は今ひとつ安定感が無い。特にCBは、あの二人だったらマリノスの松田・中澤のほうが迫力あるよなぁ(ただし完調時に限る)とか思ってしまう。そしたら、ベティスがCKから同点に追いついた。今年のマドリーはセットプレイで苦労しそうかな。

スタンドの反応は凄く判りやすい。攻勢のときはG裏のウルトラ(ほんの一部)にあわせて拍手。相手の反則には指笛でブーイング。リーガを見に行くときは指笛ができると数段楽しい! と思った。もちろん、自チームが簡単なミスをしたときにも指笛。そしてチャンスを外したりピンチを凌ぐと“ウィー”の溜息。これがスタジアム全体で起こる、しかも反響するので凄い迫力だ。前半は1−1で終了したが、特に大きな指笛も無く、拍手が出ていた。これでいいということなのだろう。

後半開始。その前にストリーキングが乱入して一瞬場が興ざめした(目の前に走ってきたのだが、咄嗟のことで写真を取るのを忘れてしまった)。選手も大変だろう。後半はマドリーが押す時間が多い。ベティスは防戦一方で、これならゴールも割れそうだなと思っていたら、ゴール! ベッカムが中央から左外に開いたジダンにロングフィードを通し、これをジダンが完璧なクロス、中央にいたロナウドがお手本のようなボレー、ほぼ個人能力だけでゴールを叩き込んでしまった。ジダンのクロスからロナウドのシュートまでは眼前で繰り広げられたので、グランドレベル席の楽しさを十分に堪能することができた。抱き合うジダンとロナウドに集まってくる選手達。こいつらの年俸合わせると一体いくらなんだろう?(笑)

その後、今日は動きが冴えないラウルがソラリに交替し、終盤にもジダンとロナウドがモリエンテスとポルティージョに交替。2−1の状態なのに交替してくる選手が全部攻撃系の選手ってのは、どういう采配なんだ?(笑 それしかできないんだけど) なんにせよ、大好きなモリエンテスの生出場を一瞬でも見れて大満足(これがマドリー最後になろうとは・・・)。危ないシーンもあったが、カシージャスの好セーブのおかげで失点せずに、なんとかマドリーが勝利。ちなみに、翌日のマルカでは守備陣はカシージャスだけ満点の3、4バックとカンビアッソは全員1点だった。

 ジダンのCK

 2点目の後

 試合終了後

試合が終わって記念撮影をしていたら、あっという間に人が履けてしまった。引きが早いとは聞いていたが、これほどとは・・・。バックスタンド側に回っていくと、だんだん照明も落ちていって、最後には真っ暗になりそうだったので早々に退散。周囲は人も溢れていたけれど、だらだらと居るわけでもなく家路についていた。帰りも地下鉄1本でホテルへ。時間が午後9時半と早かったからだろう、特に危ないこともなく、そのままホテルに帰ることができた。そしてホテルには、やっと荷物が届いていた。なんとも楽しくも疲れた、スペイン初日であった。

なかむ〜