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Brazil vs England
中村誠 6月21日

予想とおり、歴史は変わらなかった。

「こだま」で、浜松まで行き、まずは遠州鉄道で都田まで。朝から浜松駅は、黄色と白色のユニが一杯。
駅前にグッズショップが出ており、早速、
大智(だいち、4才)向けカナリアユニと、
英翔(えいと、1才)向けW杯キャラクター人形を購入。
都田のお客さんに教えられ、試合前日6/20にカナリア軍団が練習したという、本田・都田サッカー場に赴き、写真を撮る。

浜松駅に戻る。仕事関係の品々を、全てコインロッカーに入れて身軽になり、JRで愛野駅へ。乗ったJR自体が、白と黄色で占領されていた。愛野駅はパンク寸前。そしたら、いました、志を同じくするブラジルファンの方々が。
皆、我がカナリア軍団の勝利を信じて疑わない。ローズボウルでの決勝では出来なかった大騒ぎを、8年越しに実現した。大笑いしたのが、一人がイングランド・ファンに向かって、
“Say Hello to the Queen”と言っていたこと。

大騒ぎでスタジアム入口に近づくと、「チケット譲って下さい」との大勢の方々。自分の分しかないので協力出来なかったが、FIFA、バイロム社、JAWOCは何という罪なことをしたのか。

試合は、極めて現実的なサッカーをしたブラジルに軍配が上がった。前半ロスタイム、攻めあがったロナウジーニョのドリブルは、A・コールを置き去りに、リバウドを全くフリーにしてしまった。決めたリバウドも凄いが、パス出した11番も絶妙だった。
それまで、「ロングボールの追い込みがまずい」という数十年前からの悪癖(判っていますよ、ロッシにも、伊東テルにも、この点を突かれて決められたのは)により、オーエンに先制され、ピッチの上の選手はともかく、「このまま1点取れずに終わったらどうしよう」と考えていた私は、この前半ロスタイムの
スーパープレーに救われた。

後半開始早々、ブラジルがリードを奪う。木村和司以後、FKが突き刺さるゴールが大好きな私の目の前で、ロナウジーニョが見せてくれた!私も、ハイクロスとばかり思っていたが、シーマンの背後に絶妙のFK。伸びたボールは、測ったようにゴールイン!

たった数分で、劇的に状況は変わった。この試合の英雄を、レッドカードで失っても、ブラジルは強かった。ブラジルの凄みはここからで、ボールキープに努め、あろうことか「鳥カゴ」まで披露してくれた。いつ、同点にされるか、との心配は全く杞憂に終わった。特に、オーエン交代後は、ハイクロスの放り込みだけになり、見ていても、失点の心配は全くしないで済んだ。完全に、ブラジルの圧勝だった。圧倒的な実力の差が判り、イングランドは優勝するチームではないと悟った。逆に、ブラジルは、これで決勝までの展望が開けたと確信した。

それにしても、イングランド・ファンのマナーは悪い。でかい旗を人の前の手すりに掲げ、「外せ」との周囲の声にも覚えたての日本語で罵詈雑言を返す。頭に来たので、風に舞って通路に乗せられたイングランド旗(ユニオン・ジャックではない)を踏みつけてやった。たまたま、周囲にカナリア色が少なかったが、こっちも8年振りのサポート、魂を見せてやった。ベッカム目当ての日本人も含め、帰りのスタジアムは完全に喜びと、悲しみが交錯していた。

試合後、上機嫌でスタジアムの外に出て見ると、10年振りに、植田朝日氏に出会う。彼のこれまでの功績を称え、一緒に写真を撮る。また、村ちゃんにも会えた。
「これで、マリーシアで、最後までW杯を楽しめるのは、 中村さんと、マキちゃんだけですよ」
と言ってもらい、心から嬉しく思った。

村ちゃんがタイミングを測ってくれて、上手い具合に、完全にパンクした愛野駅からJRで浜松に戻ることが出来た。浜松で新幹線の自由席に乗ると、ガラガラ。これが、掛川では通路に乗客が立つ状態に。作戦、大成功。

帰宅後、たっぷりとNHKで試合を見たが、ロナウジーニョのドリブルは、長く記憶に刻まれるものと確信した。

さあ、あと2試合勝って、5つ星にしよう!!!