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![]() 「油断」と「手抜き」と「人のせい」でイタリア人を堪能 石井和裕 6月8日 とにかく、もうガッカリなのだ。それはイタリア代表が負けたからなんじゃなくって、う〜っむ、なんていうか、一次リーグらしい慎重な試合だし、暑い日本の気候に合わせた試合だし、勝ってるときは守りに入るイタリアの試合、なんだけれども、やっぱりあれは単に気の緩みが敗因なのではないのか。けっしてインザーギのプレーがファールじゃなかったからとかビエリのポジションはオフサイドじゃないとか、そういうことじゃなくって。 前半は、重いというか動かないというか緩いというか、とにかく前に人数をかけない展開。そのまま90分間スコアレスにまっしぐらかとも思われたスタジアムのムードを変えたのは、やはり微妙な判定というヤツ。やっと動き始めたと思ったら、ズドンとビエリが決めた。 ところがなんだな、その後はトッティも上がってこないで、後ろからロングボールをビエリに送り込みばかりで、てんでワンツーとか狙ってこない。後ろからのボールをビエリを経由してダイレクトでサイドに流し込むプレーも1回だけ。もう、お休みモードで逃げ切りを狙う雰囲気。しかも客席のイタリア人も、み〜んなそんなムードになっちゃうんだから、これは国民性なのかな。TSTのエリアだから、そこそこ年輩でイイおじさんばかりなんだけど、もう見てるほうが集中力を失っちゃってるもんね。 試合開始早々からクロアチア・サポーターは「イタリア!イタリア!ヴァンファンクロ!」を連発。「トッティ!トッティ!ヴァンファンクロ!」「ビアリ!ビアリ!ヴァンファンクロ!」と、反則しようがシュートしようが、ずっとヴァンファンクロ連発。最初から気になってたんだけど試合途中で年輩のイタリア人おやじがそれに気がついて血相を変えて怒りだした。その後もヴァンファンクロが連発されてたんだけど、ついに年輩のイタリア人おやじは我慢できなくなって「クロアチア!クロアチア!ヴァンファンクロ!」立ち上がってやった。周りの席の仲間が4〜5人くらいいっしょにだったかな。そしたら後ろのイタリア人も「クロアチア!ヴァンファンクロ!」って個々に言い出した。やはり今回のワールドカップも禁句だったのかな、ヴァンファンクロは。でも、やっぱり我慢できずに言ってしまったようだ。 そんなこんなでイタリアはビアリのヘッドで先制したんだけど、年輩のイタリア人おやじは、まだ借りが返せていないと思っているのか「クロアチア!クロアチア!ヴァンファンクロ!」をさらに連発。しかも、試合はクロアチアがスピードアップして攻め込んでくるものの、もう逃げ切りムードで、しかも客席は安心しきっている。もう試合は終わったって感じなんだよなぁ。暇になったのか年輩のイタリア人おやじは2階席の最前列で2階の応援をしきっちゃってるカッサラーノ(名前かと思っていたらセリエDのクラブの名前だった。おそらくウルトラ・カサラーノのリーダー、ってのがあるのかも不明)を呼ぶ。下の階から上の階を呼ぶんだよ、振り向いて。何度も何度も呼ぶんだな。試合見ろっちゅうの。でカッサラーノが気がつくんだけど、そこで年輩のイタリア人おやじがに何言ったかというと「もっとヴァンファンクロを言うんだよ!カッサラーノ!!」みたいな感じ。そしたら「おぉ判った!!」みたいなノリでカサラーノが最初はゆっくりと、途中から早く「クロアチア!クロアチア!ヴァンファンクロ!」ってやると、もうゴール裏は「ヴァンファンクロ!」状態。べつにクロアチアがファールしたわけでもなく、試合が淡々と進みかけてる状態で「ヴァンファンクロ!」。そして、その次は日本コールとか始めちゃう。日伊友好の思い出になのかぁ、試合は進んでるってのに。あぁ、もう、勝手に楽しそうで、このおやじ達は私よりもずっと年輩で、ほんとイタリア人だなぁって思っていたら、ズドンと同点、あっと言う間に逆転。もうこうなったら、あとは副審に八つ当たり。 もう凄いね、楽しそうだね。あのアホっぽさが、ホントイタリア人で、なんだか感心してしまったよ。ゲートで開封していない1リットルと500ミリリットルの紙パックのウーロン茶を「持ち込めないので口を開けるかストローを刺すか、どちらかにしてください。」って指導したボランティアの方とは対称的。「口開けたら持てないからストロー刺すよ。でもストロー持ってないからちょうだいよ。」って言ったら、「こちらでご相談ください。」って言われて人を呼ばれて、気がつけば一瞬で4名の男に囲まれてしまった。結果的に半分だけはコップに空けて入場することにしたんだけど(ストロー刺せばいいって理由がわからん。)、コップに入れ替えるコーナーののボランティアと笑いながら談笑して「この紙パックを持ち込めないって、スポンサーへの配慮としか思えないな。」って言ったら「ほんとそうですよね。」だって。でも、ルールとしてそれを守らせちゃう日本人気質ってのも、やっぱ凄いと思った。 そうそう、今日で共催の2ヶ国目。なかなか面白かったよ。 ●「チケットのかっぱらいがありますのでお気をつけください。」 という誘導警備員のアナウンス。 ●帰りのバスで「TBSをつけてください。」というお願いに バス運転手が笑顔で答える。 「ここ電波が弱いから映らないんだよTBS。鹿島だから。」 でも、埼玉のつれない対応と比較すると、かなり気持ちよく観戦できた。 ゲート脇の土産やゾーン(窃盗があったところ)も歓迎ムードで良かったしね。 ありがとう、鹿島のボランティアの皆さん。 ![]() (左)鹿島大使の秋田。 (中)イベントの踊りのお姉さんと写真を撮ろうとするイタリア人。 (右)ゲート周辺は食べ物や土産物のテントがいっぱい。こういうのこそ歓迎って感じ。 焼きそばに舌鼓のクロアチア人。 ![]() (左)駄洒落で攻める「DONIきょうはど〜に?」。 (中)「あります」がなぜか日本語。 (右)最初で最後かもしれないホーム側のゴール裏。 ![]() (左)「やだぁ〜。」と言いながら、にっこりカメラ目線。 (中)丁寧で思いやりいっぱいのボランティアの方々。 (右)絶対セリエAばっかり見てるだろクロアチア・サポーター。 ![]() (左)試合前にハーフコートで少年少女の試合。 ゴールが決まるとイタリア・ティフォジから「イ〜タリア!イ〜タリア!」のコールが。 (中)試合前は元気だったイタリア・ティフォジ達。 (右)どっしりと構える、彼も顔役の一人のようだ。 とてもイイヤツで、コーラをこぼしてボランティアの頭にかけてしまった日本人に 「大丈夫、大丈夫、心配するな。」って何度も声をかけていた。 ![]() (左)ウルトラ・カッサラーノ。イタリアで一番の芸者男。白塗り顔に日本髪。 (中)イタリア・ティフォジの背中にも好みの選手の名前入り。 (右)ビエリには2人がマークしていたクロアチア。 |