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その時
stan 6月14日

6/13の夜、イタリアの2位通過を見届けてチュニジア戦に取っておいたウクライナ戦@長居で当たった勝ちTをバッグに突っ込んで夜行バスで大阪へ向かいました。私の乗ったバスには1人だけチュニジアユニを着た外国の方が乗っていたのですが、とっても静かでした。

朝っぱらに大阪駅に放り出され、ホテルに一旦荷物を置いてから勝ちTに着替えて長居へ向かいました。昼頃途中の乗り換え駅のホームで電車を待っていると、韓国人の方から声を掛けられました。関空から韓国へポルトガル戦を観に行くとのこと(韓国の近さを実感)で、お互いのグループリーグ突破を祈って笑顔で別れました。

阪和線の長居駅前にW杯グッズ売り場が設けられていました。埼玉や横浜ではたまたま見掛けなかっただけかも知れませんが、W杯公式の甘栗や納豆まで売っていて商人の町っぷりを感じました。

スタジアムまでは長居公園を抜けていくのですが、ここでも沢山の店が出ていました。長居公園が広いこともあるのでしょうが、店の数では埼玉や横浜よりも大阪が断然多かったように思います。大阪にもしょぼくて高いチケットホルダーを売る外国の方がいました。

スタジアムへの入場時チェックはこれまでで一番簡単だったように思いますが、連れは細かくチェックされたようで、係の人によって違うみたいです。

それにしても暑かったです。長居は宮城・埼玉・神戸と同じようにゴール裏は思い切って屋根の無い造りになっているので日差しがモロに当たります。雨が降らなかっただけでも良いのでしょうが、今回の日程でゴール裏に屋根のあるスタジアムは愛するホーム横浜のみということになりました。大して役に立ってないという話もありますが、あると無いとじゃ大違いです。
長居はドリンクホルダーが無い上に席が狭いのも難点でしょうか。陸上トラックがある割には観やすいスタジアムなのですが、長旅の後は気になる所です。

さて、試合の方ですが前半はあまり無理をしない指示があったのかまったりとした展開が続きます。かといって、決してチュニジアに押し込まれるというわけでもなくまるでキリンカップの試合を観ているような感覚でした。どちらからもあまり本気度が伝わって来ないような(そんなことは無いのかも知れませんが)不思議な前半でした。

これが決勝トーナメント進出へ向けた計算の含まれた戦い方ということなのでしょう。引き分けでも良い日本と勝たなければいけないチュニジア。後半、チュニジアは前掛りにならざるを得ないでしょう。それにしても、日本がW杯本番の3戦目に勝ち点を計算して戦える状況にあることをとても嬉しく思いました。

後半に入ると、柳沢と稲本を下げて森島と市川が入ります。森島が入った時にはさすがに長居は一際大きな歓声に包まれました。しかし、今大会好調を維持していた稲本を下げたことには少なからず驚かされました。ところが、この交代が真ん中から右サイドへと見事に攻撃をシフトチェンジさせて良いリズムを生み出します。結果的には森島が先制点(相手のナイスアシストもありましたが)を、市川が中田へのアシストをすることになりました。

2−0となった後、チュニジアの動きが極端に落ちたように感じました。雰囲気的に、日本の勝利がほぼ確定となってから中田と小笠原の交代がありました。これまでW杯出場の無い小笠原に出場機会を与えておく為に、過度のプレッシャーを与えずに済む絶好のタイミングでした。
このまるで強豪国であるかのような試合展開を日本がしているなんて夢のようでした。

試合は「その時」へ向けてカウントダウンして行きます。これまで、苦い思いをすることの多かったロスタイムですが歓喜の中であっという間に過ぎて行きます。(実際短かったのですが。)
そしてタイムアップを迎えました。後半途中から、「その時」が来ることは解っていたように思います。本当に「その時」を迎えた時、意外にもその嬉しさは横浜での初勝利よりも小さいように思いました。それは試合の苦しさの違いもあったとは思いますが、彼らも私達も決勝トーナメント進出だけで満足していないであろうことを感じたからのように思います。グループリーグ2勝1分勝ち点7得失点差+3という成績を誇らしく思うと共に、強豪国の選手が口にする「決勝トーナメントからが本当のW杯」という言葉を実感出来る幸せを感じました。

帰りのバスで「ありがとう大阪!」と叫んでいる方を見かけました。
6月22日、私はまた長居へ戻ってきます。その時、再び長居が青く染まることを祈って帰路につきました。