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浮遊感。
stan 6月9日

2002年6月9日(日)、夕方に家を出て通い慣れたホームスタジアムへ向かいました。3月21日のウクライナ戦@長居で当たった勝ちT限定バージョンを着て行こうかと思ったのですが、それは長居でのチュニジア戦に取っておくことにして、ゲンを担いで去年のコンフェデレーションズカップの時に買ったオーストラリア戦@横浜国際(1−0勝利)Tシャツを着て行く事にしました。そう、決勝トーナメント進出へ向けて希望は1−0の勝利。

現地に着いたのは19時過ぎ。新横浜からの道中は、お祭りムード。あやしい路上販売の外国人も埼玉スタジアムと比べて多かったです。何箇所かチケットホルダーを売ってたんですが、「安クシマァス!1200円!」って、公式チケットホルダーが600円というのは知っているのでしょうか。スタジアムが近付くと1000円、900円と安くなっていったのは面白かったです。

何だかやっぱりいつもと違う横浜国際、徐々にテンションが上がっていきます。

入場の際には、埼玉でもそうだったのですが紙パックのお茶にはストローを挿さないと「飲み物だと判らない(?)」から持ち込んじゃ駄目でした。

時計は進み19時半頃でしょうか、急に就任間も無い中田(なかだ)横浜市長がでっかい声を張り上げて太鼓を叩き出したかと思うと御神輿が登場、他にも何やらダンサーやブラスバンドが沢山出てきて試合前の御祭り騒ぎが始まりました。韓国での開幕戦イベントとは違い、総合競技場ならではの陸上トラック部分を
使ったピッチを傷めない演出でした。エコパでのアジア/オセアニア選手権の時の袋井盆踊りのおばちゃん達よりは高評価としておきます。それにしても、市長のやたらでかい掛け声と太鼓がかなり鬱陶しかったです。音響さんはちょっと反省してほしいです。

スタメン発表を見ると森岡の名前が無く代わりにベイダー、いや宮本の名前があることにえもいわれぬ不安を拭い去れませんでした。試合が始まると、どうにも宮本がハイボールを競る度に思いっきり競り負けるシーンばかりに目が行ってしまい、緊張の連続でした。それでも何とか無事に0−0で前半を終了してくれました。ハーフタイムには、後半からでも森岡は出れないのか?という声が口々に聞かれました。

そんな不安な空気を後半早々にガラリと変えてくれたのが稲本でした。稲本はベルギー戦での確変状態を維持してくれていたようでセットプレーからフリーになってゴール!!後半、あまりに早い時間帯での得点だったのですがそれから暫く「歓喜の歌」の大合唱がこれまでで恐らく一番長く続き会場全体のムードが日本代表を後押しします。得点後の10分間、日本の勢いを会場の声援が支えたように思います。

その後、双方がチャンスを作り出すもののゴールまでは至りません。中田のクロスバーを叩いたシュートのシーンでは上野がミドルを決める時の様に不思議とシュートコースが空いて、「じゃ、撃っちゃうよ?」という感じでした。原ヒロミだったら「入った!!」と言ったに違いないという位自分の席からはシュートの軌道が撃つ前から見えたような気がしました。

中田のシュートの直後に中山、その後も服部・福西という選手交代は素晴らしかったと思います。試合の流れを的確に掴んでいないと出来ない交代だったと思います。

試合時間が残り僅かとなってもロシアはパワープレイにというよりもパスワークを重視した攻めを続けてくれたこともあり、1−0のまま試合終了を迎えました。

日本代表のW杯初勝利の瞬間、横浜国際は弾けました。歓喜の渦とはこのことをいうのでしょう。

0−0で充分だと前半終了時には思っていました。稲本のゴールから刻一刻と時が過ぎ行くに連れ、勝利が近付くに連れ本当に勝ってしまうのか?という不思議な感覚が襲ってきました。しかし待ち望んでいた勝利はあまりにも呆気無く現実となりました。そして思いました。日本はひょっとしたら強いのではないか、今まで思っていた以上に上へ行ってしまうのではないかと。

それは希望していたことのはずなのに、何か現実が想像を超えてしまう時の浮遊感のようなものを感じています。それでも、彼らが成すことを見届ける幸運を授かったのだから何処まで上りつめることが出来るか楽しみにしようと思います。

まずはチュニジア戦での勝利を祈りつつ。