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| サポーターって?闘う勇者イタリアティフォジ 最も街と街との対抗意識が強く過激で派手なパフォーマンスを繰り広げるイタリア・セリエAのティフォジ(サポーター)達。彼らの臨場感溢れる数々の写真で型にはまらない生き生きとしたイタリアサッカーシーンを紹介する。写真は、いずれも2000年に撮影(ボローニャ、フィレンツェ、ペルージャ)。
あとがきに添えて。 私が最初にイタリアで試合を見たのは1994年のこと。オリンピコでのローマ対ジェノア。私が最も衝撃を受けたのは、試合前の大合唱でも発煙筒でもなく、愛するクラブのサッカーを評価して素直に反応するティフォジ達の姿だった。ボールの奪われかたが悪いことに対してブーイングが起きていたこと。(テレビだと、ボールを持ったジェノアへのブーイングに聞こえる。しかし、終盤ではテレビの印象通りジェノアにおもいっきりブーイングが飛んでいた。さらに、2001年に見たチャンピオンズリーグの崖っぷち対決では相手チームへの一試合を通してのブーイングも体験したからブーイングの奥の深さにビックリだ。)軽率なミスに罵声が飛び交ったミハイロビッチが、一転して素晴らしい弾道のクロスを入れた瞬間に万雷の拍手が起きたこと。素晴らしいヘディングシュートを決めたスクウラビーに敵ながらオリンピコ全体から賞賛の拍手が起きたこと。これらは、日本では想像し得ないことだった。 2000年に再びイタリアで見ることになったセリエAの試合でも、上に写真入りで紹介したとおり、新たな驚きの連続だった。これらのことは、私自身のサッカーとの接し方に大きな影響を与えた。しかし、このページを作成するまでに、実に4年の月日を擁した。それは、合併後、低迷していたトリコロールのゴール裏を良くしていこうというムードを阻害するのではないかという心配からだった。ゴール裏では、常に様々なグループのサポーター達が、もっとスタジアムを盛り上げようと努力している。 2003年。岡田マリノスは快進撃し、前期の神戸戦は新横浜の新たな応援スタイルの幕開けを感じさせる素晴らしい雰囲気となった。これまでのゴール裏のサポーター達の努力が報われた結果だ。後期のムードも引き続き良好で、さらに最終節の大逆転劇で最高潮の盛り上がりのうちにリーグ戦を終えることができた。 ところが、トリコロールに限らず、こういう良好なムードの後には、かならず停滞期が現れる。「自分たちのサポートを選手は喜んでいるのだろうか?」「自分たちのグループは、ほかのあのグループの応援よりも劣っているのではないか?」「あのチームの応援は凄いのにうちのチームの応援は手ぬるいのではないか?」そういった自問自答がサッカーとサポーターの関わりを難しいモノに追い込んでいく。単に熱く熱中して応援したかっただけなのに、気が付けば周りの目を気にして、自分をどのように熱くて素晴らしいサポーターに見せるかに苦慮してしまう。そういった事が起きる。簡単だったサッカーが難しくなり応援することがつまらなくなってスタジアムを去る人が多く出る。これは、過去10年間Jリーグで繰り返されてきたことだ。 じつは世界各国のサポーター達もオバカなどうしようもない奴らが多くて、わがままに自分勝手に思うがままに応援している。2001年にサンシーロのクルバで謎のジャマイカ国旗とミラノ・ドランカーズ・クラブ(爆酒会!)の横断幕を見たときに再実感した。もし、スタジアム、サッカー、応援を難しく考えすぎて悩んでいる人がいたら、初心に戻って、もっと気楽にストレートに応援してみてはどうだろうか。たくさんの色々な価値観を持った無数の仲間達と連帯感を感じつつ(それは統制のとれた一糸乱れぬ応援と比べれば、ひょっとすると微かな連帯感にすぎないのかもしれないが)、自分のスタイルで応援していくことが、長く、僕らのホームスタジアムに通うことができるコツなのではないかと思うから。 石井和裕
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