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トリコロールの事件簿 その3

マリーシアが巻き起こしたスタジアムでの事件の数々。1990年代から現在までサッカーの歴史には一切影響を及ぼしてはいない無意味な出来事を、ここに公開します。 

場違い
1993年元旦にマリノスは読売を下して天皇杯を制覇した。延長戦で投入された読売キラー神野の劇的なヘディングシュートが勝負を決めた。「I」さん「N」さん「K林」さんら、マリーシアのコアメンバー中のコアメンバーは原宿の表参道で食事をした。試合内容は素晴らしく、天皇杯も連覇だったので話が弾んだ。その年に開幕するJリーグの制覇もいけるだろうという話にまでなった。会計を済ませ、店を出るとき、妙な雰囲気に気が付いて振り向くと、店内の客のほとんどがこちらを見ていた。中指を立てている者もいる。私たちのテーブル以外は大半が読売ファンだった。

ただの日本人だ
「N」さんはフランスワールドカップドイツ-ユーゴスラビア戦のスタンドで有名選手と遭遇。ツーショット写真を撮ってもらおうと後ろの日本人に頼むと「おぉ、なんや?」と聞き覚えのある声。そこには加茂周が立っていた。

大荒れの理由
ジュビロが昇格した年に行われたジュビロ磐田スタジアムでのアウエーゲーム。マリノスは完敗した。あまりにふがいない試合内容に「O」さんは怒り、試合後に選手のバスに向かっていった。バスに向かって罵声を浴びせる「O」さん。「お前ら、金もらって、その体たらくな試合は何だ!!どれだけみんなが苦しんでるのかわかってるのか!!!こっちはボーナスもカットされて・・・」延々と続く怒りの大声に、周囲の人々も怒り始めた。その対象は「O」さんだった。「O」さんの怒りが、あまりに独りよがりで自分勝手に聞こえたからだ。そこまで言うことないだろう、と。だが、「O」さんは、さらに大声で周囲の人に反撃に出た。「うるせぇ!オレは日産の社員だ!!!」。この声に、あたりは静まり返った。カルロス・ゴーン登場まであと数年。日産どん底の時代だった。

馴染みの薄い国であるが
フランスワールドカップ最終予選の組み合わせが発表された。日本はウズベキスタン、カザフスタンと同じ組になった。「ウズベキスタン、カザフスタンって、どうやって行くの?」「そもそも、入国できるの?」馴染みのない国の謎は深まった。だが、マリーシア会長の「U」さんは軽く口を開いた。「ボーキサイトとかも採れまして、湖のある美しいイイ国ですよぉ。」さすが日本有数の巨大商社に勤務する「U」さん。両国ともに入国経験済みだった。

残留争いは厳しかった
ジュビロ戦はVゴール負け。その時から「B」さんは声が出なくなった。風邪をこじらせただけと思っていたが、内科から耳鼻咽喉科、そして最後は大学病院の世話になり、血液検査などから始まり、最後は内視鏡カメラまで飲むまでに至って診断の結果は「ショック性の失声症」。声帯が収縮して、まったく声が出ないのだ。そしてついに神戸ウイングスタジアムでの最終節で残留を決めた。翌朝のホテルオークラで頼んだルームサービスの呼び鈴で飛び起きたそのとき・・・声が出た。

警備は厳しかった
神戸ウイングスタジアムでの残留を賭けた最終節を応援するために羽田からの始発のJAS大阪行きには多数のマリノスサポーターが乗ろうとしていた。ロビーで顔を会わせ、朝の挨拶をし機に乗り込んでいく。「I」さんは数センチの小さな万能ナイフが付いたキーホルダーを持ち込むことが出来なかった。預かりになった。大阪に着き、預かりに荷物を待つサポーター達の近くを「I」さんが通った。彼らはフラッグや太鼓がベルトコンベアに流れてくるのを待っていた。「あれ、「I」さん、荷物ですか?」彼らは「I」さんがフラッグや太鼓を持ってくる人ではないことを知っているので不思議がった。「I」さんはベルトコンベアの隣にいた係員からキーホルダーを手渡されてモノレール乗り場に向かっていった。

瓶缶類は持ち込み禁止
1995年のチャンピオンシップ第1戦は1-0で勝利した。第2戦も勝利してリーグ制覇することを信じた「I」さんはスタンドに日本酒の樽を持ち込んだ。優勝を決め、振舞酒を行った。

棄権の代償
1994年アジアカップウイナーズカップでマリノスはマカオでのアウエーゲームを控えていた。「I」さんは応援に行こうとマカオ・香港への旅程を組んで航空券も入手した。その直後にマリノスは棄権した。「I」さんは普通に香港観光を楽しんだ。

仕事の代償
「H」君は新宿郵便局で新聞配達をしている。なので元旦の天皇杯決勝は生で見たことがない。

致命的な欠陥
三ツ沢の最上段にはたくさんの横断幕が貼られる。日本代表選手ともなれば何本もサポーターは用意する。そんな中で「がんばれ勝失」と書かれた横断幕を「I」さんと「N」さんが発見した。ゴール裏を探し回って横断幕の持ち主を発見し、その場で修正してもらった。正しくは「勝矢」だ。勝ちを失いかねなかった。



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