maliciaのプロフィールはこちら

Schalke 2002

2002年2月23日
Schalke04 vs Freiburg - Arena AufSchalke -

ゲルゼンキルヘン中央駅を降りるとちょうど雪が降り始めた。駅前からすぐ地下に行くと路面電車乗り場がある。302番に乗ってアレーナ・アウフ・シャルケへ。時間には余裕があったが電車内はもうシャルケサポーターで満員だ。歌って騒いで中は大変かと思いきやそうでもなく、みんなそれぞれおしゃべりに夢中だ。
今日の相手は下位低迷のフライブルク。リーグ後半戦が始まってからバイエルンを5−1で破るなど絶好調のシャルケだけに余裕があるのかもしれない。残念ながらムペンザは怪我で欠場のようだが、ベルギーのキープレーヤービルモッツはどんなプレーを見せてくれるだろうか。路面電車を降りると外は雪と風がすごかった。雪にかすんで大きなスタジアムが見えるが、外側がガラス張りになっておりすごくカッコイイ。屋根があるスタジアムだとこんな悪天候の日には本当に助かる。



スタジアムにたどり着きチケット売り場が見当たらないので係りの人に聞くと、スタジアム本体にはなく、近くの平屋の建物とのこと。こんないいスタジアム作ったんならチケットブースも一緒にすればいいのに、とぼやきながら行くともう売り切れだった。フライブルク戦で6万枚が売り切れかよと思ったが、どうも昨年8月に出来て以来、毎試合満員御礼のようである。仕方なく路面電車の方へ戻り、ダフ屋を探す。何人かに聞いてみたが、彼らはゴール裏の安いブロック席しか持っていなかった。せっかく来たからいい席で見たいなあ、と思って探したが真ん中の席はあっても1枚だけ。連れがいたので2枚必要だし、雪が降っていて寒かったのでコーナーの上あたりのブロック席で妥協することにした。



スタジアムにはまずゲートがあって、チケットのバーコード部分を読み取り機械に通して入場する。その後、ボディチェックと手荷物検査だ。そこでリュック内のペットボトルが見つかってしまい、この場で飲みなと言われる。そんなこと言ったって500mlの水を一気に飲めるかよと思って、リュックの奥に入れなおし、別の検査員の方へ。そうしたら今度は問題なく通れた。日本と同じであんまり厳重じゃないみたいね。階段を登っていよいよスタジアム内へ。中にはオフィシャルファンショップもある。案内は分かりやすくてすぐにチケットに書いてあるブロックに入ることが出来た。
しかし席へ行くとなんとブロック内は立ち見だった(涙)。確かにドイツではゴール裏は普通立ち見だが、なんだこんな新しいスタジアムでも全部座席じゃないのか。これ4年後のワールドカップの時だけ改修するつもりなのかな。立ち見なのはホーム側のコーナー上からゴール裏までの1階全て。反対のアウェー側に、相手サポーターの隔離されたブロックがあって恐らくそこも立ち見だろう。それ以外の1階とあと2階には全て座席がある。そして1階と2階の間は部屋の中から試合が観戦できるようになっている。屋根は開閉式ということで閉まっているが、ドームのように完全密閉ではなさそう。スタンドに風は来ないが、コーナーフラッグを見ると結構風でなびいていたからだ。



という感じなのでスタジアムの中にいてもそれなりに寒いが、なんといっても外は吹雪なので10倍はましだ。ピッチの方はかなり痛んでいた。なんでもピッチは動いて外に出せるらしいのだが、そもそもドイツはこの季節日光があまり出ないのだから仕方ないかも。

試合ははじめからシャルケが押しっぱなし。サポーターの大声援も屋根に反響して迫力満点だ。毎試合6万人を集めるクラブのサポーターの応援はさすがにきちんと揃っている。ララララララ、シャルケ!



1トップ気味のサンドのポストプレーがうまく、ビルモッツか右に開いたアサモアへ展開する。それにボーメがからむ。13分にはそんな形から、ボーメの左足ミドルでシャルケが先制した。ビルモッツは左に開いたり、ちょっと引き気味でいたり、かなり自由にポジションを取っている。30分くらいでイエローカードが5枚くらい出る荒れ気味の展開となるが、それにしてもサポーターのブーイングが屋根に反響してものすごい音量だ。これは審判もかなりのプレッシャーだろう。37分には右からのクロスをビルモッツが中央のサンドに折り返し、彼が浮き球を絶妙のコントロールで右のアサモアへ。それをアサモアがダイレクトボレーでゴールへ流し込み2点目。いい展開だ。そしてそのすぐ1分後には右からのアーリークロスを、DFの間でフリーのビルモッツがヘディングシュート。彼のポジショニングのうまさが光るゴールだった。前半でシャルケが3点ともうサポーターはお祭り騒ぎである。



ハーフタイムになんだかスタジアムが煙いなあと思っていたが理由が判明した。タバコである。ヨーロッパでは確かにタバコを吸う人が多いが、この屋根を閉じた状態では煙があまり外に逃げないのだ。こんな状態でもスタジアムが禁煙にならないところが、らしいといえばらしい。アメリカや日本では考えられないだろうけど。あとゴール裏サポーターを見るとムペンザ(21番)のユニフォームを着ているのが一番多かった。彼は人気者のようである。

後半はもうシャルケはあまり無理をしない。フライブルクの攻めに出る回数が増えたものの決定機はほとんど作れず。60分には早くもサポーターのYou'll never walk aloneの大合唱だ。他会場の結果が得点が入る度に随時モニター画面に表示されるのだが、ケルンが負けてると歓声。バイエルンが大量リードしているとため息。といった反応でどのチームが嫌われているのか分かってなかなか楽しかった。あとメラーが運動量は落ちたけど、下がりめの位置で渋いプレーをしていた。

というわけで僕が思うに、ここはドルトムントのヴェストファーレンと並んで、ドイツ最高のスタジアムであろう。やっぱり専用はいいよなあ。むむ、そういえばショップで絵ハガキを買い忘れた・・・。

寺山功