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サポ論

サポーターとは何者なのか?サポーター視点で考える。
Jリーグ発足当時から続く論争に一石を投じる「サポーター論」。


サポ論は移転しました。2013年に加筆した新しいサポ論は
コチラをご覧ください。


以下、旧コンテンツです。

「サポーターとは何か?」「何が効果的なサポートか?」「サポーターとファンの違いは何か?」。そのような話題は、「サポーター」という呼称が一般化した1993年から絶えず論議されてきた。解釈は人それぞれ。しかも、その意見をひもとく上で参考となる共有情報が乏しい。それゆえ、これらの論議は結論を出すことがなく、逆に、論議することで、本来の仲間の間に軋轢を生むことになってきた。

そこで、何か一つの論議の叩き台となるものを書き記そう、という決意を2006年に持つに至った。果たして、思いの全てを表現できるのかという疑念も自らに対してあるが、1993年のJリーグ開幕時にはゴール裏最前列で、21世紀に入ってからは2階席で、愛するクラブを見続けてきた経験の一端を再加工していこうと思う。

これから書き記すものは、あくまで論議の叩き台となるものであって、結論を強制するものではない。そして、新しいことを打ち出していく性格のものではない。過去を振り返り、経験の積み重ねを理解しやすいように整理するまでである。また、その時々でサポーターやサポートの形式は常に変化していくため、随時、加筆、変更の柔軟性をもっていこうと考えている。

まず始めに、私よりも更に古い「サポーター分類」の古典についての紹介から。
デズモンド・モリス著『サッカー人間学 』(小学館)より

中高年サポーター

1.忠誠派
クラブに忠誠を誓い、負けたとしてもチームの選手の非は認めない。
2.玄人派
メインスタンドに陣取り、監督以上に知識を持ち、玄人はだしの説明をする。
3.おどけ派
辛辣ながらおもしろおかしい寸評で野次を飛ばす。
4.野次派
うっぷんばらしに競技場に来て、汚くユーモアのない野次を怒鳴る。
5.苦悩派
1人静かに観戦し、常に悲観的で敗戦におびえつらい思いをする。
6.奇行派
風変わりな衣装や特殊な食べ物を携行し、周りとは異なる独自の世界に住んでいる。
7.よそ者
メインスタンドにまぎれこみ、周囲の行動についていけず目立つ。外国人や旅行者。


青少年サポーター

1.ちびっこ派
ファンの仲間入りを果たせない少年サポーターのうち、父兄同伴を卒業し、やっと自分たちだけで来れるようなったサポーター。通路や選手の出入口でサインや身体に触ろうと必至。よく動き回る。
2.駆け出し派
先輩ファンの行為を注意深く観察し、歌や手拍子のリズムを修得しようとする。立ち見席の特定の場所に集まる傾向がある。
3.ファン
チームの色彩による装飾がなされ、試合開始のだいぶ前から競技場に集結する。会場と同時に立ち見席の特定区間(ゴール裏)に陣取る。応援歌を合唱し、野次には合わせ、味方選手には賛辞を贈る。
4.リーダー
ファン集団の内部の組織の統制を図る。乱闘用のリーダーや応援リーダー、旅行の幹事としてバスの集合場所の手配までする。
5.無頼派
敵がファンのいる聖域に近づくと追い払おうと形式的な威嚇をする。
6.屈強派
ファン集団を統制する年長者。無地のデニムにTシャツ。派手なディスプレイは卒業している。
7.凶暴派
どこのクラブにもわずかにいる乱暴な連中。武器を持っていることもあり、警察の取締りにあう。一般のファンにとっては悩みの種で、世間では、この乱暴派のなす行為がサッカーファン全体の行動と映る。
8.めいてい派
観戦に先立ち痛飲し、かなり酔って立ち見席に着く。乱脈な行動が応援を乱し応援に水を差すこともある。
9.日和見派
ファンを装っているが、ファンになりきれない。
10.品行方正派
試合を見るために競技場に来て、声援や拍手は贈るが、ファンの行う特別な合唱やディスプレイには参加しない。


デズモンド・モリス
英国出身の動物行動学者。動物行動学・ジェスチャー学の啓蒙的な著作者として知られる。代表著作は『裸のサル』。「人間から文化という精巧で多様な飾りを取り除き、ヒトとして視た時に、如何なる生きものであろうか。」その視点に立って、人間の根底にあるヒトの分析を試みた。

malicia 補足
※Jリーグにおいて狭い意味で「サポーター」と呼ばれている層は上記の「ファン」に相当します。
※「サッカー人間学」においては「熱い・熱くない」「座席を立つ・立たない」といった要素は分類判断を左右していません。


では、始めましょう。(次へ






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題字:書道家うどよしさんに書いていただきました。