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LONDON 2002
2002/8/31 Tottenham Hotspur VS Southampton at White Hart Lane

ロンドンに空路で到着。ヒースロー空港から市の中心部までは地下鉄で1時間弱だ。試合時間が迫っているので、ホテルに荷物を置いたらすぐにスタジアムへ向かった。地下鉄のセブンシスターズ駅で降りて、ユニフォーム姿の連中の後をついて行くと分かれ道があり、きれいに2手へ分かれてしまった。さてどっちに行こうかと考える間もなく流れで右の方へ。そこには電車が止まっていて、観戦に行く人達で車内が埋まっていた。あまり危なそうな連中はいない。サウザンプトンのユニを来た連中も一緒で静かなものだ。電車の中で歌って踊って電車が揺れることもない。フーリガンはどこへ行っちゃったんだろう。プレミアは安全になったとは聞いていたがドイツより安全なんじゃないか。5分程度でホワイトハートレーン駅に。

駅からスタジアムまでは早歩きで5分程度。その間のパブは全て、試合開始30分前でもまだスパーズのサポーターで埋まっている。駅を降りたところにダフ屋らしき人がいたけど、とりあえずスタジアム前まで行ってみることにした。スタジアムに着くと当日券はもちろんなく、しかもダフ屋が見当たらない。こりゃまずいな、駅前でつかまえとくべきだったと思って駅に引き返す。すると駅にいたダフ屋がもういない・・・。まいったな、どこにいるんだろう。試合時間が近づいて少し焦る。またまたスタジアムに引き返すと、途中でチケットあるか?と若い兄ちゃんが聞いてきた。良かった、やっといた。おれはワールドカップ期間中はずっと日本にいたんだ。どこにいたの?六本木にいた。なんて話をしながらスタジアム近くでチケットを持った別のやつに会う。ちゃんと組織されている様子。で、結局彼からチケットを買ったわけだが、だいぶ吹っ掛けられた。日本人だからだろう。
がんばって値切ったけどそれでも定価の倍近くした、高いなまったく。で、その後歩いていたら他のダフ屋もいた。しまった、さっきのは保留して値段比較すれば良かった。でも時間がなくて焦ってたから仕方ないか。ちなみに後でピカデリーサーカスを歩いていたら、日本語で「ARSENALーCHELSEAチケットあります」の看板を見つけた。ダフ屋交渉に自信のない人はここで買っておいた方がいいかもしれない。さて、もう試合開始10分前だ。オフィシャルマッチデープログラムはスタジアムの外で売っており1部買う。あとは露店でシェリンガムのTシャツを買い、スタジアムの中へ。慌しい事この上ない。しかしゲートはすんなり入場できた。係の人に、リュックにペットボトルや缶は入っているかと聞かれ、ないと答えたらそのままボディーチェックもなしに中へ。チケットが高騰したおかげで治安が良くなったというのは本当らしい。子供連れやカップルも目立つ。

スタンドに入りピッチを見た瞬間、ついにイングランドのスタジアムに来たなぁ!と感動。それほど大きくはないけれど、ムードは最高だ。案内の人もいて、聞けば席を教えてくれる。ワールドカップのような感じだ。メインスタンドにはVIPルームなども見えて、まさにサッカーを見るための劇場といった雰囲気だが、残念ながら椅子の間は狭い。シンヨコのようにカップホルダーなんてのもない。

席について落ち着く間もなく試合開始。さっそくゴール裏からは”歌”が聞こえてきて、これこれ、これぞイングランドのフットボールスタジアムだよと思う。サウサンプトンのサポーターはコーナーの一角にのみ押し込められている。両ゴール裏スパーズサポーターの”歌”がシンクロして大音量になった時は本当に鳥肌ものである。素晴らしい。以前はゴール裏は立ち見で、労働者たちで埋まっていており、歌はもっと迫力があったのだろう。しかし今でも十分聞く価値がある。そして歌以上にすごいのが拍手。これはゴール裏に限らず、全ての観客がするので大迫力なのだ。良いプレーに対してスタジアム全体が拍手で埋まる。素晴らしい。

試合は10分にスパーズ先制、サウサンプトンが30分に追いつくという展開。サウサンプトンにはワールドカップで活躍したスウェーデンのスヴェンソンがいる。両チームともそうだが、特にホームチームは積極的だ。観客がどんな試合を望んでいるのか良く分かる。そして前半は押さえ気味だったサウサンプトンも後半になると積極的に攻める。アウェーだから引分けでよし、という姿勢ではない。しかしスパーズもホームで引分けはまずいとばかりに、特に後半の最後は猛攻だ。何度もゴールのチャンスを迎えて、そしてロスタイム。クロスからシュートを打つ、入るか、入った〜!と思ったらポストに当たってボールが跳ね返り、次のシュートもDFに阻まれる・・・。え?なんだ、入ってないのか?ノーゴールなのか?!と思っていたらなんとファールがあったらしくPKに。どこでファールがあったのか良く分からなかったが、スローで見たらハンドがあったと判明。良く見ていたなぁ審判。そしてそのPKを蹴るのはシェリンガムだ。スタジアムが静まり返り、みな固唾を呑んで見守る。そしてPKをシェリンガムが左隅に決めた瞬間、ウォー!!!とスタンドが大爆発。こんなドラマが最後にあってホームスタジアムが大声援につつまれるとはわざわざ来た甲斐があった。

試合後ほとんどの人はさっさと席を立っていったが、電光掲示板では今日のハイライトシーンを流していた。攻め合うシーンが多かったので、ハイライトも見応えがある。見終わる頃にはスタンドはがらがらだったが、警備の人もハイライトを見ており、最後の決勝ゴールのシーンはみな嬉しそうだった。それからスタジアムを出て、駅に向かう途中にオフィシャルショップを発見したので少し買い物をしていく。マッチデープログラムをお土産に、と思ったのだがもう売切れだった。ホワイトハートレーン駅までのパブはもう祝杯を上げる人で埋まっており、スパーズのでっかいユニフォームを掲げたパブもあった。そして駅で22番「KEANE」のユニフォームを着たサポーターを2人見かける。おや、と思ったが、後にロビーキーンがリーズから移籍したことを知った。もうレプリカシャツを着ている人がいるなんて早いものだ。ちなみにロンドン市内ではイングランド代表、そしてアーセナルのユニフォームを着た人を良く見かけた。あとバイエルンミュンヘンのユニフォームを着たドイツ人らしき人もいた。確か試合はなかったはずなので、単に観光で来て背番号入りのレプリカ・ユニフォーム着てたのかあの人。ロンドンは都会とはいえ少し違和感あったな。

翌日は大英博物館に行ったが、あまり時間がなくとても全部は回れなかった。他にも見所が多そうで、ロンドンはまた来たいと思わせる町である。少なくとも個人的にはパリより好きだ。道にウンコが落ちてないしね(笑)。イングランドはメシがまずいという理由で、イタリアほど行きたいと思っていなかったが、やはりフットボールの母国。もっと早くに訪れるべきだったと感じた。

  
(左)スタジアム外から (中)ピッチとメインスタンド (右)ゴール裏

 
(左)試合後に記念写真 (右)グッズ露店

  
(左)スタジアム近くにあるパブ (右)マッチデー

寺山功