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USA 20012001年3月フロリダ、MLSプレシーズンマッチ

J開幕戦のすぐ後、出張でフロリダへ。MLSはシーズン前なのでスタジアム見学くらいできれば良いと考えてHPをチェックしていると、なんとMLS12チーム全てがフロリダでキャンプを張っており、ほぼ毎日のようにプレシーズンマッチが組まれている!しかも会場のマイアミ・フュージョンのホーム、ロックハートスタジアムはホテルのすぐ近くである。仕事で来ていながら、サッカー観戦をせよと言わんばかりのこの状況。ありがたき幸せ。



さて、すぐ近くとは言ってもそこはアメリカ。歩いたら40〜50分かかりそうだ。仕方なくレンタカーを借りることに。実は持ってきた国際免許証がちょうど期限切れで、今回の出張は車なしでなんとか済まそうと思っていたのだが、サッカーとなれば話は別。期限切れだろうが何だろうが借りてやる!と意気込んでレンタカーオフィスへ行ったが、特にお咎めもなしに借りられた(笑)。いいのかねこんなんで。

まずスタジアムだが15000人くらい収容のサッカー専用で、三ツ沢に似た感じ。ただし、スタンドの一番前とピッチはフェンスがあるだけなので選手との距離は近い。照明はうす暗い。Jリーグ以前の日本リーグ時代、改修前の三ツ沢はこのくらいだった気がする。チケットはプレシーズンマッチということで無料だった。ちなみに会社の人が持っていたNBAのチケットは80ドル。高いなあと思ったけど、よく考えたらヨーロッパでは平気でそのくらい出してゲーム見ていたよ。また、隣の野球場ではメッツのオープン戦をやった日があったらしい。でも新庄は怪我で出なかったらしい。そっちは観客もけっこう入っていたらしい。サッカースタジアムの観客数はというと寂しいもんだ。地元マイアミの出ない日は1000人くらいか。出てもその倍くらいか。



毎日新聞の記者とカメラマンが取材に来ており、まさかこんなところで日本人に会うとは思わず、興味があって声をかけた。新聞でW杯を前に世界のサッカーを紹介する、といった内容の連載記事が予定されていて、そのために来ているとのこと。彼らは北中米の担当で、フロリダに来る前はホンジュラス、エルサルバドルで例のサッカー戦争の取材をしたそうだ。記事は4月中旬か終わり頃に載るらしいので、ぜひ読んでみたい。

彼らから得たMLS情報によれば、
・31カ国の選手が在籍している。
・1チームの選手年俸総額は約1億6千万円
 (20人としても1人あたり800万円と安い)。
・やはり一般の人にはMLSはあまり認知されていない。
・それでもリーグ戦は観客動員そこそこ行くらしい。1試合あたり約
 1万5千人だったか?(数字忘れた)。ただし観客数のカウントは
 昔の日本リーグのようにどんぶり勘定かもしれない。

各チームの仕上がり状態をレポートしても興味ある方はいないと思うので、全体的な印象をあげてみる。プレシーズンということを差し引いてもJリーグよりはレベルが落ちると思う。もちろんチームによって、又試合によって波があるし、スタイルも異なるから一概には比較できないが。一部の南米の選手、黒人選手をのぞいてはスキルはJより低い。ただしフィジカルは強い。サイドをえぐる形、縦に勝負するような形は少ない。要するに早めにあげてしまうのだが、クロスの精度は今一つ。また、スペースへのフリーランニング、3人目の有機的な動きが少ないので、展開が読めてしまい退屈する。でもって、気候がいいから眠くなる(笑)。ただし、退屈して眠くなるのはJ(横浜)のゲームでもよくあること。特に開幕の神戸戦を見た後でこっちに来たから、初めはMLSが良く見えたぞ。あとは試合ごとにエピソードを。



3/14 Chicago Fire 4-3 Colorado Rapids
Kansas City Wizards 4-0 New England Revolusion

シカゴファイヤーにはストイチコフ。またレヴォリューションには
コロンビアのアルバレス、カンサスには元代表GKメオラがいた。し
かしそれ以外の選手は知らない。メンバー表はプレスにしか配られず、
スタジアムのどこにも表示がないので誰が誰やらさっぱり分からず。
パンフくらい作って売れば良いのに・・・。本屋に行って選手名鑑の
ようなものを探したが、野球とNBAばかり。買う人少ないからペイ
できないのか。
ストイチコフはまだ調整中といった動きだったが、各チームの選手か
なり真剣でほぼ仕上がっている様子だ。特にカンサスはサイドから崩
してセンタリングをあげ、良い形で点が取れていた。しかし、こうい
った攻撃はMLSでは少ない。
面白かったのはシカゴの試合の前半ロスタイム。ケガ人の治療中だっ
たのだが、まだ終了してないのにスプリンクラーが動いてピッチに水
が撒かれ出してしまった。草サッカーじゃないんだから。でもストイ
チコフは暑いもんでそのまま頭から水を浴びていた。観客拍手。
また、オフサイドのミスジャッジには観客から「Open your eyes!」の
ヤジが。ヤジが飛ぶのは世界共通だが、アメリカだけにあんまり下品
なものはなさそうだ。

3/15 会社の人にガン・シューティングに誘われ、観戦をさぼる。
   実弾を撃ったことなかったもので・・・。

3/16 Tampa Bay Mutiny 2-1 San Jose Earthquakes
LA Galaxy 2-1 Miami Fusion

タンパ・ベイにはお目当てのバルデラマがいた。相変わらず中盤でぷ
らぷらしているが、右足インサイドのパスは健在。しかし、味方から
ボールがこないと、なーんでよこさないのー!というジェスチャー。
中々良い形でボールがもらえずにイライラしていたようだ。
2試合目は地元のマイアミということで他の日より多くのファンが集
まった。しかし試合は退屈で、後半はつい居眠りしまった。

3/17 Colorado Rapids 4-2 New England Revolusion
毎日の記者の方と話をしながら観戦したため、ほとんど試合を見てい
なかった。だってあんまり試合が面白くないんだもん。スタンドの観
客は南米又はメキシコ系が多く、スペイン語がよく聞こえてくる。ま
た、着ているユニフォームもいろいろだ。代表チームだと、コロンビ
ア、アルゼンチン、メキシコ、ペルー、もちろんアメリカ、あとホン
ジュラスもいた。クラブだとMLS各チームに、ボカ、リーベルプレ
ート、ナシオナル・モンテビデオ。欧州のだとFCバルセロナやミラ
ン、マンチェスター・U、ラコルーニャもいたなベベットの。ぼくは
ユニは持っていかなかったのでおとなしく普通のシャツで観戦した。

3/19 Columbus Crew 3-1 DC United
NY Metrostars 5-0 Dallas Burn

この日もカメラマンの方とおしゃべりをしながら見たので、あんまり
試合をみていない(笑)。だって、一人で海外出張くると日本語を話
したくて仕方ないんだもん。英語はなんとか苦労してやっと会話が成
り立つ程度なので、疲れるしストレスがたまるのだ。
ところで、このコロンバスというチームは地元にプロスポーツはサッ
カーしかないので、人気があり観客動員が良いらしい。
2試合目、NYにはコロンビアのバレンシア(多分あのバレンシア)
がいて、確かに彼の動きは質が高かった。この試合は途中から雨が降
ってきてハーフタイムには土砂降りに。普通後半に向けてのミーティ
ングはグランドでやっているのだが、NYは雨を防ぐためになんと、
スタンド下の売店の横でやっていた。いくらファンが少ないからって
草サッカーじゃあるまいし。また、選手もファンと同じくスタンドの
トイレに行って用を足していた。だから草サッカーじゃないんだけど
なあ・・・。シーズン中はまさかそんなことないと思うけれど。

3/20 Tampa Bay Mutiny 2-2 LA Galaxy
今日はバルデラマのいるタンパ・ベイ(TB)と世界クラブ選手権で
ジュビロと当たるLAの試合という事で、少し気合を入れて観戦。と
思いきやTBのチームドクターが女性であることに気付く。しかも美
人だ。つまり試合中選手が痛むと、彼女が駆けつけて治療してくれる
というわけだ。うーむうらやましいぞTB。
TBは3−5−2の2ボランチ。バルデラマが自由にポジションを取
り、攻撃はほとんど彼を経由する。バルデラマだけはどんなパスを出
すのか予想が出来ず、見ていて楽しかった。でも、彼は自分で点を取
るという概念がないのか、ペナルティーエリア入ってもスルーパス狙
ってた。ゴール前のFKでも直接狙わず、必ずDFの裏にクイックで
パスを出す。だからPKはやらないかと思っていたら、ロスタイムの
PKはキャプテンだからなのか蹴っていた。得意じゃなさそうだから
外すかと思ったよ。
結論、TBは横浜でのぼっちゃん以上にバルデラマ依存症。
一方LAは4−4−2でオーソドックスなスタイル。攻撃はスピード
があり、チャンスも結構作っていたが、クロスとラストパスが甘い。
で2−2の引き分けに。しかも守備はバルデラマだけ抑えればいいの
に2点は取られ過ぎだ。まあ、チーム力はジュビロが上だろう。と思
っていたら、エルナンデス(メキシコ)が不在なのを忘れてた。今回
ぜひ見たかった選手だが、代表に行ってるのかケガなのか会場にもい
なかった。もし彼がいるなら少しは違ってくるかもしれない。
あと、選手の単純なミスがあった時に、スペイン系の観客から出た
「ヘーイ、アミーゴー、アミーゴー」のヤジには笑った。いいねえこの
明るいノリ。


 

ということで、バルデラマ以外はほとんど見所のないMLSだったが、今回はプレシーズンマッチである。本番のリーグ戦はもっと良い試合をやっているのだろう、という事にしておきたい。でないと五輪で負けたのが、今更ながら納得いかなくなってしまうからだ。
 
 
寺山功