malicia witness 2階の目線2007
J1リーグ 07-08シーズン

3月17日 ヴィッセル神戸  日産スタジアム

黄昏時のスタジアムは、うっすらと夕日に染まる空と、影になっていくスタンドの、微かなコントラストの曖昧さで、私たちの荒れた心の傷口に、大量失点以上の深い哀しみを摺り込んでくる。「早野やめろ!」という声。「ゴールキーパーが2人もやっちまったら、監督もどうしようもないだろ」という声。「采配のこともあるだろうけれど、出ている選手に覇気がなくて、情けなすぎる」という声。全ての声が、今のトリコロールの惨状を的確に表現している。

「仕方ない。」

諦めにも似た声を漏らし、2階席から足早に立ち去る。ゲートをくぐり、スタンドのすぐ外のコンコースに出ると、照明は何一つ点灯されておらず、足下も危うい暗さになっている。
「おいおい、電気もつけてくれないのかよ。」

スタジアムの外は、冷たい風の吹きさらし。春の訪れとはほど遠く、どちらかというと秋の寂しさを醸し出している。
「あと、勝ち点いくつ獲れば残留するんだっけ?」
「なんか、お先真っ暗だな。」
「11月みたいな雰囲気だよね。」
「もう、天皇杯に賭けるしかない!みたいな。」
工事中で迷路のような新横浜駅を歩きながら、仲間同士で交わす言葉は少ない。開幕前に、かなりの覚悟はしてきたつもりだったが、今日の負けは想像できる範囲を大きく上回るダメージだ。これ以上はありえないだろう、と思えるほどの恵まれた開幕3戦の対戦相手に対して、勝ち点3、得点2、失点5。本来ならば、勝ち点9または7を狙える相手だったはずだ。

早野監督の狙いは何?

前線に3人のフォワードがワイドにポジションを取り、それぞれが、神戸ディフェンスの裏を狙う。その下の位置にいるのは山瀬で、これも飛び出しを得意とする。しかし、彼らのポジションは、局面局面では、ある程度は固定されていて、神戸ディフェンダーはゾーンをしっかり押さえるのでも,マンツーマンでマークするのでも、さほど違いがない、イージーな守備ができそうだ。前の4人と中沢たちディフェンスラインの間にはスペースができる。攻撃的に行くのであれば、このスペースをコンパクトにする必要がある。全体にディフェンスラインを上げるか、4バックのサイドどちらかが高い位置で中に絞ってボールを受けるか、それとも、長谷川がダービーで演じたように、ボランチの選手が縦に横に大きく動いて繋ぎ役をするか。トリコロール(の選手)が選んだのは上野が高いポジションを取ることだった。しかし、前には4人の選手がいて、しかもディフェンダーがバッチリ待ち構えている。そして、中沢や那須がボールを持つと、もう1人のボランチの河合が、安全策の為にそのボールを持った最終ラインンの選手のカバーに下がってしまうこともあって、結局は上野が孤立してしまう。
「これじゃぁ、どうにもならないだろ。」
しかも、突如トップチームで起用された斉藤は、ファーストタッチから消極的で、その後も状況判断が混乱して、試合の流れに乗れない様子。ほとんど、ただサイドで余っている状態。それでもベンチから修正する様子が見えない。

今年3度目だろうか4度目だろうか。

哲也が前への飛び出しのタイミングを読み誤ってしまい決定機阻止で退場。これを退場にしないで何を退場にするのだというくらい明らかな反則行為。なかなかフィールドの外に出ない哲也にいらだちを隠せない私たち。そして失点。

上野のゴールは、意地でもなく、偶然でもなく、前線の人数が一人減ることでスペースが生まれたことによる結果だ。
「すげー!」
「ビューティフル!!」
「見事だ!!」
今期2つ目の芸術的なゴールにスタンドのボルテージは上がり、風船が各所で破裂する。

しかし、90分を通じて、美しい思い出は、この一撃の瞬間だけだった。

2失点目は、あまりに無惨なゴールだったが、不思議と落胆がなかった。
「うぁ、やばい。」
「頼む、倒さないでくれ。」
倒すと退場になってゴールキーパーがいなくなった上でPKで失点だ。高桑の腕がレアンドロの膝にかかる。レアンドロはバランスを崩すが倒れずにシュートを決める。
「ただの失点でよかった。助かった。」
なんとも低次元の安堵に胸を撫で下ろした。

そして最後には笑うしかなかった。ロスタイム3分が表示されると叫んだ。
「1点返せよ!」
「次に繋げろ!」
「得失点差だってあるんだぞ!」
神戸ボールになる。
「もういいよ、終わってくれ。」

早野監督のイメージする攻撃サッカーは、今のところ早野監督の心の中にしか輪郭が見えない幻サッカーだ。今のトリコロールに必要な助っ人は、もしかすると、コミュニケーションする言葉を持たない早野監督のイメージを具体的に選手に伝えてくれるダバディーなのかもしれない。


今日のポイント

きちんと崩すつもりが一切なさそうな責任転嫁アーリークロス
棒立ちでジャンプしても勝てるわけがないマイクのヘディング
ドリブルで全部抜いてシュートしろというのか乾のFW起用
何の経験にもならなかった斉藤の起用は何故
負けていてもオフサイドのセルフジャッジをする慢心

今日の査定
石井和裕

残り何試合で勝ち点35獲れるのだろうか。最終節はアウエーの神戸戦だ。

上野の弾丸ボレー
900
チーム状況がわかる覇気のないプレーぶり
300
悪い印象ばかりの消極的な那須
200
高桑
300
1700

白火

次のGKは飯倉か?

安貞桓ばりの上野のゴラッソ

1000

キーパーのネタオンパレード

-1000

流れを変えようという意図が感じられない采配

-500
見てて気の毒だった乾
-300

嫌でも思い知らされた現実

-3000
-3800

今野隆之

喜びなどない。 怒りは通り越した。 哀しいどころか失笑が漏れる。 寒々しいコントのような試合が楽しいはずがない。 喜怒哀楽のない不幸なスタジアムに誰がした。
目標はこれ以上下げられないところまで下方修正した。残留決定まで、付き合う覚悟はとっくにできている。だから、選手もスタッフもフロントも、プロとして最低限の準備くらい済ませてからピッチに立ってくれ。

査定対象ですらない
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stan

アレじゃあやりようがない。 でも送り出した責任ってもんがある。 昇格チームに無様な連敗も 監督交替に繋がるのなら収穫。

若手を潰すような使い方

-1000

だから左を何故戻す

-1000

1番つけてる人

-500
10人で前空いてから攻撃がまともになるって
-300

上野のゴール

500

21番つけてる人

-1500

75分になるまで交替しないぞ

-500
ホームで昇格チームに4失点
-1000
吉田主審
100
-5200

なかむ〜

退場後も酷かったが、チーム的には退場前のほうがもっと酷い。 前に3人居れば攻撃的になるわけではない。

若手のためにならない起用法

-1000
Scramble Attack = 混乱した攻撃
-1000
上野のお手本のようなボレー       
500
仁さんの振る舞いポテト(一人3個限定)
500
-1000






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