malicia witness 2階の目線2007
Jリーグヤマザキナビスコカップ 07-08シーズン Bグループ

5月23日 柏レイソル  日立台サッカー場

言い旧された言葉。「カップ戦は結果が全て」確かにそうだ。だが、これで良いのか?そう思わざるを得ないゲーム。

柏駅からタクシーで駆けつけ、何とかキックオフに間に合った。久し振りに来た日立台のゴール裏は球技場の三ツ沢とは違い、サッカー専用なのでやはりピッチに近い。もう少し俯瞰出来る三ツ沢の方が見易くて好みだがゴール裏から見た迫力はJのスタジアムで一番と言って差し支えないだろう。

相手は中途半端にメンバーを落としてきた。リーグ戦を重視しているのだろう。控えに入っているフランサが不気味だが交替する前に勝負を決めてしまえば良い。

対して此方は河合に替えて上野。

那須の右サイドはそのままにして上野を入れてきた。恐らく三ツ沢での勝利のイメージを持ち込んだのだろうが同じ手が何度も通用するとでも思っているのか。決して那須の右サイドは機能していなかったし、直前のFC東京戦で無理だという事ははっきりしたはずだ。

暗澹たる思いに打ちひしがれる。
適材適所とか臨機応変という言葉は早野の辞書には無いようだ。

前半、プレスの掛け合いで落ち着かない中、何度もチャンスが訪れる。

主役は坂田。明らかに坂田は柏を得意にしているし、柏は坂田を苦手にしている。それをゲーム展開が証明しているように見えた。だが悉く訪れたチャンスは潰えてゆく。厳しいパスもあったが、決めなければいけないパスもあった。

坂田の動きの良さもあり、前半はペースを握る事が出来ていた。決めきれないまま前半をスコアレスで終えようかという矢先、ほんの少し押し返されたかと思ったら失点していた。遠くてよく分からなかったが、クリアミスからのオウンゴール。帰ってからスポーツニュースを見たら、上野が難易度の高いシュートを決めていた。向こうのゴール裏からの「やっちゃった」コールが鬱陶しい。

振り返れば、この1点がゲームの趨勢を決めたと言っても良いだろう。

柏はこれで一気に活気付いた。翻って此方は意気消沈してしまったように見える。後半開始早々、一気呵成に攻め込まれる。ポンポンと面白いように繋がれたボールが此方のネットに吸い込まれる。あっという間の失点。最後は終始那須が放置してフリーにさせていた鈴木に決められた。

このシーンだけではない。

鈴木の前には居るはずの那須が居ないので広大なスペースが拓けていた。いつかやられる、そう思って観ていたら案の定やられた。

残り30分、漸く1枚目のカードを切る。吉田に替えて乾。0−2の状況で高卒ルーキー投入。点が欲しいのは分かるが、荷が重過ぎないか。きっと試合前から残り30分で入れると決めていたに違いない。試合展開を考えない采配だ。

柏の攻勢が続く。

ゴールエリア手前で中澤が上手く体を入れてボールを奪ったかに見えたシーン、相手が倒れて中澤にイエロー。山西主審のジェスチャーは肘打ち。目の前で見ていたが、あれは断じて肘打ちではない。あんなに鈍角な肘に当たってダメージを受けたというのならその選手はサッカー選手を辞めた方が良い。

続いて隼磨が交代で入るようだ。

そうだろう、遅過ぎた位だ。早く那須を下げてやってくれ。那須に罪は無いが右サイドに置く事であまりにもマイナスの影響が大きい。

へ?山瀬弟と交代…?

那須と隼磨を縦に並べるのか?3バック?だったら松田でいいだろう。ひょっとして那須ボランチ?

混乱している内に小宮山が2枚目のイエローで退場になってしまう。悪気は無かったと思うがスパイクの裏を見せていたようにとられたのだろう。此方側から見て不利なジャッジが多いように見受けられた山西主審だがこれは受け入れるしかない。浦和戦、小宮山を欠く事になったのは痛い。

これで那須が左に廻る事になった。結果的に守備の破綻は防げるかも知れないが状況は0−2で負けている。何とか追いつけ。点を取りに行かなければいけない。

ここで柏はフランサを入れてきた。厄介な相手を嫌なタイミングで入れてきた。これがまともな采配というものだろう。果たして、そのフランサのパスからよりによって蔵川に3点目を決められる。

もう点を取りに行くしかない。10人だろうと何だろうと守ってても仕方が無い。パワープレーで行くならマイクか。失点の直後、坂田に替えて河合

は?

えーっと、3点差で負けていてFW下げてボランチ入れて守備固め?そんなに失点したくないの?同じ負けるなら点取って意地見せようよ。何点取られたって負けは負けでしょうが。得失点差のマイナスを嫌がるって、そんなギリギリの残留争いみたいな事をしてる場合…場合なのか?そうなのか?なんか選手もよく分かってないみたいだぞ?

状況を整理する。

2位では他グループの勝ち点から敗退が濃厚。勝ち点が8で並んだ場合問題は得失点差。柏相手に0-3なのでこのまま終われば+1。どうやら清水-大宮は2-0なので清水と柏が±0で大宮が−1。直接対決で清水に勝っているので清水が3点目を取ったとしても…1位、みたいだな。

となると、問題はこれ以上失点しない事。トーナメントに行く為には兎に角このままクローズする事。それは分かった。状況は飲み込めた。
論理的にはOKだ。でもさ、心情的には全くもってNGだ。0−3で負けてて守備固めなんて敗者のメンタリティじゃないか。みっともないったらありゃしない。そんな心情を押さえつけ、一人少ない状態でこのタスクをこなせるのか見守る。そうするって言うんだから仕方が無い。選手が頑張ってくれる事を祈る。あわよくば1点取って柏に敗退の二文字を突きつけてやってくれ。

柏の攻勢は続く。

危ないシーンが何度も訪れる。僅かにゴールを逸れる柏のシュート。此方のCKはショートで時間稼ぎ。望んでなかったタイプのドキドキ感。

試合終了の笛。


何とか追加点は免れた。大きくマルを出すベンチ。携帯でチェックするまでもなくトーナメント行きが決まった事が分かった。任務をこなした選手達にはお疲れ様と言いたい。結果的にあからさまなターンオーバーを行った試合のあった清水と柏がトーナメントに進めなかったのはロジカルな結果かもしれない。

でもこんな試合、全然マルじゃない。

カップ戦は結果が全てだなんて言えるほど自分は大人じゃない。間違ってもシーズン終盤にこんな試合を見せないでほしい。だが、那須のサイドに固執するのであればそんな心配も必要になってくるだろう。


今日のポイント

●坂田が決めてくれていれば逆の結果だったろうに
●今日も絶好調早野、謎采配炸裂
●3点取られてるのに「守りきった」とは之如何に。
●清水エスパルス様様
●微妙なヒーローインタビュー

                         <stan>






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