| malicia witness 2階の目線2007 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| J1リーグ 07-08シーズン 9月16日 ガンバ大阪 万博競技場 試合の前日、代表帰りの佑二が疲労性の腰痛を発症した。ここまでリーグ戦と代表戦にフル回転していた佑二。欠場は痛いが、どこかで休まなければならない。松田も欠場中の現在、センターを組むのは今季初のコンビとなる那須と勇蔵。 前回三ツ沢でのホーム戦は、松田・佑二の二枚看板が圧倒的に攻められながらガンバを完封した。松田のリーグ戦今季初出場試合でもあり、横浜に松田ありを強く印象づけた。一方の那須と勇蔵。ホーム千葉戦で小競り合いを起こしたのは記憶に新しい。正直不安がないではない。しかし、いずれ横浜の守備を担うべき二人にとって、これはいい機会なのではないか。そう考えて鬼門の万博へ向かう。 この日の万博は当日券なし。ビジター席もびっしりだ。そんな中、我々が陣取ったのは市民招待席の一角だった。他にもトリコロールのユニを着た人がちらほら。だが、特にとがめられることはない。 水曜日にU-22代表の北京五輪最終予選カタール戦を観に行った自分は、家長のプレーに腹を立てていた。チーム全体の内容が悪い中でも、家長は際立っていたからだ。エルゴラッソの採点6に目を疑った。絶対文句の一つも言ってやろうと思っていたら、家長は先発を外れているではないか。 「でも、家長が一番動きに無駄がなかったよ」 と言った後、K林さんが付け加える。 「積極性もなかったけどな」 ガンバはA代表組の遠藤、加地、橋本を先発させてきた。ツートップにバレー、播戸と嫌な選手を揃える。ベストメンバーと言っていいだろう。しかし、内容的には完敗だった前回と違い、今回は互角の展開だ。中盤はほぼ横浜が制している。それというのも、ガンバは繋ぐことを捨て、縦一本でツートップにお任せという優勝候補らしからぬサッカーをしていたからなのだが。 翌日の各紙の報道は、「ガンバお疲れ」でほぼ一致していた。確かに遠藤がまったくというほど目立っていなかった。加地はあんなものとして、中盤で唯一怖さを感じた橋本が発熱していたことは報道で知った。確かに疲れは明白だった。だが、横浜の勝因はそれだけなのか。 いくらガンバの攻めが単調でも、能力の高いバレーと播戸には少なからず危ないシーンを作られた。しかし、那須と勇蔵は最後の最後まで体を寄せ、シュートコースを消していた。二人の頑張りはもっと評価されてしかるべきだろう。 那須と勇蔵だけではない。前節柏戦は出場停止で、改めて重要性を見せつけた河合。久々先発の清水。いつものように前線で激しくチェックする坂田と大島。隼磨と小宮山は、加地と安田に仕事らしい仕事をさせなかった。全員の高い守備意識がガンバを追い込んだのだ。 前半はお互い決め手を欠き0−0で折り返す。ここのところ試合の入り方が悪かっただけに、鬼門の万博であることを考えれば上出来だろう。後半開始から幸宏に替えてマルケスを投入。実に的確な采配だ。あとはいかに点を取るか。後半の序盤こそガンバに攻め込まれたが、その後ガンバの運動量ががくっと落ちる。そして後半16分。 試合こそ出ていないが代表遠征疲れを感じさせない功治からのパスを受け、坂田がいつも手を焼くシジクレイの裏に抜け出す。GK藤ヶ谷をかわし、やや角度のないところからきっちりと流し込んだ。そこが市民招待席であることなど気にせず絶叫とともに立ち上がる。わずか2分後の18分、再度坂田がガンバの守備ラインの裏に抜けた。今度は完全な一対一。どうする坂田? 浮かせた! 藤ヶ谷が目測を誤り2点目。 これ以降のガンバにもはや怖さはなかった。好調時のガンバなら少ないタッチでシュートまで持っていくところだが、やたらと手数をかける。ゴール前でボールは回すもののシュートを躊躇する。バレーまでがパスを選択する。どこかで見たような光景。そう、これは不調時の横浜だ。 22分に橋本に替わり家長が入るが、可もなく不可もなし。カタール戦後、「リーグでもそういうプレーすんだろうな!」と野次を飛ばした自分だが、U-22代表的には心配だ。カタール戦では出番がなかった安田も精彩を欠き、37分に下げられた。 29分、坂田が三度裏に抜け出した! ハットトリックか……と思ったらポストだった。またしてもハットトリックのチャンスを逃した坂田。しかし、坂田らしいよなあと笑う余裕がある。殊勲の坂田は43分に乾と交替。今日の展開ならばもっと長く使いたかった気もする。 内容は文句なしだが、功治が4枚目のイエローをもらい、次節浦和戦で出場停止になったことだけが痛い。功治にはこの機会に休んでもらうとして、他の選手がやってくれるだろう。 試合終了の笛が鳴ると、市民招待席は人がまばらだった。すっかりいい気分の我々は、バス待ちの列を尻目に、徒歩で茨木駅へ向かったのだった。 今日のポイント ●揉めなかった那須と勇蔵 ●代表じゃないのになぜか疲れていた明神 ●残り1点は浦和戦に持ち越した清水 ●これぞ坂田の形 今日の査定
|
|
| confidential 秘密 | message 伝言 | photo&movies | reference 参考 | witness 目撃 |
| scandal 醜聞 | legend 伝説 | classics 古典 | index | LINK |