| malicia witness 2階の目線2007 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| J1リーグ 07-08シーズン 11月10日 鹿島国 日産スタジアム 「お前ら! いつからここで勝ってないのか、判ってるのか?」 「8月からだ!」 国際試合に負けた後の野次は常に辛らつだが、8月に偽横浜に勝って以来、ホーム・日産スタジアムで勝ってない事実が拍車をかける。「LAST 3」と銘打ったキャンペーンも2敗となり、残すところあと一つ。 スタメンを見ると、今やチームの核となった山瀬兄が膝を痛めて欠場。変わってスタメンに入ったのが、先日の天皇杯で非難を浴びた狩野だった。 「狩野かぁ。」 「でも、あのときは周りも動かなかったしね。」 今回は清水と坂田も一緒に使われているので、多少はマシになるだろうと、多少前向きにとらえてみる。 先制点は久々にセットプレーから。すばやいリスタートで河合が前にハイボールを送る。鹿島の守備陣が対応できないうちに大島が頭で直接ゴール。 「よし!」 「鹿島のお株を奪うような得点!」 望外な先制点に期待は膨らむが、しかし、その期待は長くは続かない。長いサイドチェンジをあっさりDFラインの後ろに通されて、走りこんできた野沢を捕まえきれずにゴールを許す。試合は振り出しに。 それでも、前半の出来は悪くは無かった。 「岩政に向かって蹴るかドリブルしてきゃ、チャンスはできるんだよ」 そういう形も含めて、トリコロールが作り出した決定機は少なくとも3度。前線からも積極的にボールを奪いにかかり、全盛期に出来ていたことを思い出しつつあることは伺えた。ただし、そのボールを組み立て時のパスミスやトラップミスで簡単に失うこともまた多く、それが無ければ決定機はもっと増えていたに違いないのも事実。結局は、選手が自信を失っているから、効果的に攻めることができていないのだ。 「全部決めていれば今頃3−1くらいなのに。」 前半終了時には皆そんなことを言った。しかし、後半が始まると、それは逆の立場で現実になる。 「何でフリーで合わせられてるんだ!」 「佐川にやられたのとおんなじじゃねーか!」 「修正してるのか!」 セットプレーでマルキーニョスをフリーにしてしまい、あっさり逆転を許す。思えば佐川の御給にも、同じようなセットプレーから失点した。練習してないのか、集中力の欠如なのか。 そしてここからは精神的なもろさを露呈する。負けている試合は毎度なのだが、同点にされたり、逆転されたりすると、途端に出足が鈍くなって消極的になる。この日も同じような光景が繰り広げられ、怖くないパスやゆるいパスの交換が目立ち始める。 3点目の失点は、くだらないミスから。バックパスを田代に詰められた哲也は焦ったのかキックミス。浮き球ではあったが、これがマルキーニョスに渡り、しっかりコントロールされてロングシュートを決められる。 「またか!」 「外に蹴っておけばいいものを・・・」 こうなると、鹿島の術中にはまる。 「積極的に仕掛けろ!」 「勝負だ!」 サイドの隼磨や裕介にボールがわたると勝負を要求する声が出てくる。しかし、こんなにボールタッチが増えては、なかなかいい形でわたる事も少ない。おまけに相手は二点差を貰って完全にカウンター狙い。そういう相手に一辺倒のやり方では、いい形はなかなかできない。もっとも、勝負できる状況ではない中でこういう声が出てくるというのは、自分たちも焦っている証拠なのだが。 「弟引っ込めて、吉田か誰か入れて、中盤の運動量を増やしたほうがいいよ。」 交代を要求する声よりも先に交代が行われることは、皆無と言っていい。こういう声が聞こえだしてから約10分後に、早野は最初のカードを切る。山瀬弟に代えて斉藤。裏に飛び出すスピードが持ち味だが、いかんせん、中盤からボールを引き出す効果はあまり期待できない。 「こうなったらマイクに当ててこぼれたところを狙うしかないな。」 そう言ってたら残り10分でマイク投入。 「遅い!」 「俺ならあと10分前に投入してる!」 早野の交代が遅いのは毎度のことだが、敵将の采配との差は歴然であり、そこでまたがっかりさせられる。鹿島の最初の交代は柳沢。見事に前線からの守備力を買っての起用なのだ。 「わかってる交代だなぁ。」 結局、反撃は遅きに失した。 「よーし!」 「あと1点!」 右からのクロスにマイクが落とし、相手DFにあたったボールを坂田が決めて1点差に迫る。その後も、斉藤にクロスバー直撃のヘディングがあったり、コーナーキックが続くなど、少なくとも同点にするチャンスはあったが、今期の決定力では得点に結びつくことはなかった。そのままタイムアップ。 「このままじゃ浦和の優勝が最終節まで決まらないかもなぁ。」 「それはまずい。偽横浜の試合で最多観客動員記録が作られてしまう。」 「てゆか、真っ赤な日産スタジアムなんて見たくないよ。」 国際試合に負けた悔しさを紛らわすために、くだらない話題で帰路につく。そして、話題は自然と天皇杯に向かう。 「ま、本番で勝ってくれればいいよ。」 「毎年そう言っては、毎年裏切られてるもんなぁ。」 「岡山、どう行こう?」 「スタジアムは駅からのほうが近いよ。」 残されたタイトルは「本番」の天皇杯。今日の試合、負けはしたが、ビデオを見返す限りでは、スタジアムで感じてたよりも内容は悪くはなかった。あとは迷いを払拭できるか。「LAST3」もあと一試合。本番に向けて、本当に、このままでは終われない。 今日のポイント ●国際試合はまたも雨 ●久々に、試合中に割れた風船 ●鹿島のお株を奪うような1点目 ●坂田二桁得点達成 今日の査定
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