| malicia witness 2階の目線2007 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| J1リーグ 07-08シーズン 11月18日 ジェフ千葉 フクダ電子アリーナ あのハンドでスイッチが入ったのかもしれない。 昼間の暖かさとは打って変わって海沿いのフクアリには日の入りと共に冷たい風が吹き観る者の体温を奪ってゆく。 優勝も降格も無い消化試合。 世間一般ではきっとそうなのだろう。 だが。 9月の万博以来勝利から遠ざかっているチームにとって、勝ち点3は是が非でも手にしたい所。 まして相手は直ぐ下の順位の千葉。もし負けたら順位が入れ替わってしまう。 そんなのは嫌だ。 スタメンを確認する。 良かった。山瀬兄は戻ってきたようだ。 …ん? また松田はサブなのか。 理解に苦しむ。 久しぶりに鈴木がサブに入っている。マイクの調子が良かったらしいが、それを押しのけるだけのものがあったというのか。確認する機会がある方が良いのかどうか。 このところ狩野がボランチで使われている。調子の波が激しい気がするが、果たして。 前節に続いて左は裕介。サブに小宮山が居ないという事は当面このまま…でも那須もサブに入ってるから油断ならない。 相手の千葉は水野と水本が不在。 ありがたい限りだが、そうした状況を生かせた事が何回あっただろうか。 そして主審は奥谷さん。 駄目だ。 何がという訳でもないが兎に角相性が悪い。あんまり良い思い出が無い。 負けが込んでると、マイナス思考になりがちだ。 何かポジティブな事を考えよう。 んー、ここ最近千葉とは噛み合わせが良いっていう位か。 戦術的なものなのか、互いに持ち味を引き出し合うようなゲームが多い印象がある。互いにあまり汚いプレーを良しとしないフェアなイメージもある。そして終わってみれば勝っていた、というとてもありがたい相手。 相性の良さなんて曖昧なものにすがるしかないというのも困ったもんだが、結構これが馬鹿に出来ない。大宮とかなんだかわかんないけど勝てないし。 急に冷え込む中キックオフ。 互いにプレスを掛け合い、バタバタと落ち着かない展開が続く。折角周りが動いているのに肝心の狩野からのパスに精度が無い。今日は良くない方の狩野なのか。取り柄の精度を欠いてしまっては身も蓋も無い。 そして栗原。 ぼんやりとした中途半端なポジショニングが目に付く。詰めてほしい所で下がる。下がってほしい所で詰める、被る。 松田を押しのけてスタメンを張っておきながら何という体たらく。危なっかしい状態が続くが、復調気配の中澤が気を吐き事なきを得る。 2人とも来期へ向けた成長を期待されてのスタメンだろうに何故チャンスを生かせないのか。それまでの選手とは思いたくない。 どちらのペースともつかない中、コーナーキックのチャンス。 千葉側で得たそれはゴールのようにも見えるしファールのようにも見えた。そんな混戦の中から押し込んだゴール。 スコアラーは中澤。 千葉の選手が抗議しているように見え、ゴールが認められたと分かるまでの妙な間。 お蔭で弾ける様な喜びには至らなかったけれど、先制ゴールにほんのひと時安堵した。 だが、これで最後まで守りきれるほど最近の守備は安定していない。追加点を取ってくれない事には安心出来ない。 果たして。 フォローのあまり無い裕介の裏を狙われる。 相手ペースの時間帯が増える。 相変わらず狩野の出来が良くない。折角のコーナーキックのチャンスも中にボールが入らない。 ゴール前、千葉のセットプレー。 なんとかコーナーに逃れた、かと思ったら何やら雲行きが怪しい。揉めている。見たくない色の紙を奥谷主審が掲げている。どうやら栗原がハンドのようだ。 一人少なくなる上にPKとは。 誰かに押されたんじゃないか、とかいろいろ推測するものの今日の栗原の出来ではあまり擁護出来ない。 榎本、止めてくれ。 パサッ。 あっさり割られたゴール。 同点。 一人少ない状況。 ここでチームを鼓舞して立て直せるのは松田だろう。精彩を欠いていた狩野を下げて松田ならそんなにマイナスにならずに済む。 あれ? えーっと…なんか4番が準備してるみたいなのは気のせいかな? 狩野に替えて那須。 そうですか。早野の中では松田は栗原よりも那須よりも下なんですか。 これでこの試合を落とそうものなら…。 バタつく中、パスミスから逆転ゴールを奪われる。 このまま終わったら納得いかない。いや、早野を悪者にさえすれば凄く納得行く帰結なのだけれど。 ハンドで試合が決まってしまうなんて嫌だ。こと試合の趨勢を決める状況でのハンドの裁定に関しては散々煮え湯を飲まされてきた。 相手のハンドは見逃され、あまつさえゴールを認められて敗れた事もあった。それ以来、Jリーグでは故意ではないハンドはハンドではないという非常にグレーな裁定が可能になった。それは主審の裁量(見え方・感じ方)次第でどちらにも転ぶというとても歪な状況を生んだように思う。 またハンドの裁定に泣くのか。 観ている此方が暗澹たる思いに駆られる中、清水がサイドを駆け上がる。マイナスのクロスが大島の頭にピタリと合う。 ゴール!! 逆転された直後に同点。 相手に油断があったのかもしれないが、一人少なくなって逆転されてからの完璧な形でのゴール。 これはチームに勢いをもたらす。 それと同時に相手の自信を打ち砕く。 一人少なくなって、より一層清水の運動量が増したように見える。 シュートは、持ち味を存分に発揮して決まらないもののいろんな所に顔を出す。 なんだかイケる気がしてきた。 一人少ないというのに相手の運動量が落ちてきた事もありあまり数的不利を感じない。 清水がボールを持つ。 スペースに向けて放たれたクロスのその先に隼磨が駆け上がる。 GKと1対1。 全速力で駆け上がった隼磨は少しタイミングをずらす余裕すらあったように見えた。 ゴール!!! それはとても美しいゴールだった。 ダイナミズムに溢れたサッカーの醍醐味を感じさせてくれるゴール。 暫く余韻に浸っていたいと思わせるゴールはなかなか無い。 このゴールだけでも観に来た甲斐があったというものだ。 10人で逆転してからの時間は久々の歓喜に向けたカウントダウン。防戦一方で閉じ篭るのではなく機を見て攻撃にも転ずる。 そうだ。 閉じ篭ってしまっては相手に付け入る隙を与える。守りに入って守り切れるほど今は磐石ではない。 勝利。 待ちに待った勝ち点3。 あのハンドの裁定で全てが変わった。 戦術的にはチームの中でゲームに入れていなかった2人が居なくなり、結果的にはチームにダイナミズムを与える事となったかもしれない。 だが、それ以上に秘めた闘志に火をつけてくれたのかもしれない。 でもやっぱり退場なんて無い方が良いに決まってる。 暫く奥谷主審には当たりたくないものだ。 残り2節、直接対決が続く。 自らの力で賞金を勝ち取れ。 そしてその勢いで元日まで突っ走れ。 今日のポイント ●千葉とは噛み合わせが良い。 ●奥谷主審とはやっぱり相性悪い。 ●そろそろちゃんとスローインの練習をして下さい。 ●栗原と狩野は猛省して頑張れ。 ●ハンドで負けなくて良かった。 今日の査定
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