| malicia witness 2階の目線2005 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| J1リーグ 05-06シーズン 3月12日 セレッソ大阪 長居スタジアム 今年のアウェイユニフォームを、なぜ全身グレーにしてしまったのだろう。雨上がりのくすんだピッチに、すっかり溶け込んでしまっている。自信を失ったチームにあまりにもマッチして、皮肉にもならない。 磐田戦、山東戦と180分間割れなかったゴール。どんな形でもいい、まずはゴールを奪うこと。昨年とはごっそり入れ替わったセレッソの守備、知らない奴ばっかりだ、どうにかなる。強がり半分、願望半分に口に出す。もちろん、失点しないことが前提だったのだが。 「嵐のときに帆をどう操作しても、どうにもならない」と言っていた岡田監督だが、さすがに動いてはきた。スリーバックは山東戦と変わらないが、中澤がセンターに、中西が左に回る。清水に替わり、山東戦で出番がなかった大橋が先発。上野に替わり遠藤。先発メンバー発表のとき、控えに回るのは清水じゃなくて大島だろうと思ったことを告白しておく。 連戦の影響とはいえあまりにもチーム全体の動きが重い。対するセレッソは、ダイレクトパス主体にワイドなボール回しを展開してくる。攻撃の形はセレッソが上。試合序盤で相手をなめていたことに気づかされる。そして13分。ゴール前の競り合いで中澤が倒れている。しかし、試合は止まらない。主審が止めない以上、当然セレッソはプレーを続行する。最後は元Mr.Honda古橋に押し込まれる。先制された…。 しかし、失点からわずか5分後に遠かったゴールがようやく割れた。場内アナウンスで大島のゴールであることを知る。ごめんよ大島。まだ同点になったに過ぎないが、ようやく得点したことにちょっとだけ胸をなでおろす。 この後はセレッソの攻勢が続く。相変わらずのいい展開に、不安定な守備陣がかき回される。何とか1-1で折り返してくれ。…やられた。決めたのは今季京都からレンタル移籍の黒部。フリーにしてはいけない選手をフリーにしてしまった。選手は足取り重く引き上げていく。これが悪い流れというものか。 「大丈夫、あの守備なら絶対取れる、取れますよ!」 選手にというより、自分に言い聞かせる。などと書いたらサポーターにあるまじきことと非難されるだろうか。だが、それが現場で観ていた正直な気持ちだ。 後半、奥が下げられ清水を投入する。またこの男が決める。大島の同点弾だ。大橋のパスも素晴らしかった。あまりにも開始後すぐだったため、自分もよく観ていなかったし、一緒に観ていた友人は見逃してしまった。同点の直後、右サイドを清水が抜け出す。打て! しかしマイナスのパスにしてしまった。角度がないとはいえ、あれは自分で打たなくては。 そしてハイライトは後半15分。今度は左から、清水が低いクロスを送る。相手ディフェンスが並走している。どうする大島? 頭だ! 昨年のアジアカップ、バーレーン戦の中澤の同点ゴールを彷彿とさせるダイビングヘッド。何とハットトリック。アウェイ席から大島コールが鳴り響く。 勝ち越し直後、見事に消えていた遠藤に替えて上野を投入。ここから長い長い30分が始まる。セレッソに押し込まれる時間が続く。いつの間にか、センターは中西に、左は中澤に変わっていた。だが、形はいいのにフィニッシュがだめ。セレッソはなぜか黒部を下げて西澤を投入していた。新外国人も動きがいいのはゴール前まで。正直助けられたと思う。しかし、このままの守備ではさすがにやばい。自由に上げさせすぎだ。 残り5分ころだっただろうか、完全に同点を覚悟した場面でセレッソのシュートは大きくバーを越えた。助かった…。 「今打ったの誰?」 「西澤じゃないですか」 こちらからはよく見えなかったが、もちろんカバーには入っていたのだろう。しかし、黒部だったらどうなっていたのか。タイムアップ。勝ってよかった…。それが現場にいた全員の偽らざる感想だろう。 後から冷静に振り返って、言いたいことを挙げればきりがない。守備陣の動きも鈍かったが、何度も危険なボールカットを許した中盤がさらに守備陣の負担を重くした。けれでも、敢えて言いたい。よくやってくれたと。そして思いたい。運気は横浜に向いてきたと。 今日のポイント ●大黒様より大島様。それに尽きる。 ●昨年も復調のきっかけはセレッソ戦だった。 今日の査定
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