| malicia witness 2階の目線2005 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| J1リーグ 05-06シーズン 7月2日 大分トリニータ ビッグアイ 羽田発大分行ANA191便は荒天のため終始揺れていた。飛行機は丈夫にできていますのでご安心ください、という機長のアナウンスは気休めにもならない。結局機内サービスができなかったほどである。ようやく大分空港に着陸すると、大雨。船乗りたちは再開早々に嵐へ漕ぎ出すのか。もっとも、最初から楽な試合になるとは思っていない。 雨は降ったり止んだりを繰り返す。初めて訪れたビッグアイは屋根付きだが、天井が高く神戸ウイングのような圧迫感はない。スタジアム到着前に大分マリーンパレス水族館うみたまごを堪能したため、出発前のようなはやる気分がすっかり落ち着いてしまった。これはいかん。と、そこで大分トリニータ後援会臼杵支部長という人がこんな挨拶をした。 「今日は臼杵から横浜F・マリノスをやっつけにまりました!」 ああ? 何だとこら。しかし、大分サポーターがより盛り上がったのは胸スポンサーに決まったマルハンの会長、社長が登場したときだった。盛大な拍手とマルハンコール。「ありがとうMARUHAN」の横断幕まで用意されている。いかに切実だったかがよくわかる。 一方の横浜側は、大島の応援歌を予行演習でお披露目。大島は今や主軸中の主軸であり、頼みの綱。そして恒例なのか、「凄いのはホバークラフトだけ」との横断幕を掲げる。それに対する大分側の返事は「すごいのはギャルサポだけ」ときた。試合後笑っているのはさあどっちだ。 試合前にはワールドユース帰りの大分GK西川に「またポロリやれ〜」となどと言っていた。試合開始後すぐ、マグノアウベスがボールを叩きつけて判定に不満を示して警告。お約束通り「もっとやれ〜」と言う。だが、軽口を叩く余裕は序盤でなくなった。 4バックがどうのこうの以前に動きが鈍い。無人のゴールに蹴り込まれ、いきなり失点かと思われたシーンは中澤がゴールに入ってクリア。この日は横浜に残ることを決めてくれた中澤のありがたみをつくづく実感することになる。また、哲也のセーブが冴えていたことにも触れなければならない。相手セットプレーからのシュートがポストにはじかれたシーンに肝を冷やす。哲也が触っていなければ入っていただろう。 横浜がやりたいことをやっていたのは大分のように感じた。シンプルかつピッチをワイドに使ったパス回しに、横浜が右に左に振られるシーンが目立つ。中盤では競り負ける。狭い領域で繋ごうとしてはカットされる。試合前のビジョンには、中断期間中の大分のキャンプの映像が流れていたが、なるほどこれがキャンプの成果なのか。さらに、西川は当たっていた。ポロリなどしそうにない。横浜の両翼は守備に忙殺され、攻撃はロングボールに頼るのみ。 正直よく0-0で折り返したと思える前半が終わる。バルサ戦の内容から、ここまでの苦戦は予想していなかった。ハーフタイム中の練習で、坂田は既にユニフォーム姿だ。そのまま後半開始から清水と交替。とにかく流れを変えなければいけない。 後半開始直後、大分にとっては不運なことに、再三の好機を作っていた元横浜の吉田が負傷退場してしまう。坂田投入の効果もあり、後半序盤は横浜の流れになる。セットプレーから大島が決めた! お披露目したばかりの大島の応援歌が響き渡る。しかし、まだ後半12分。残り時間は長い。 実際、胸スポンサー御前試合だったこの日の大分は違っていた。大分が攻めて横浜が凌ぐという展開は前半と変わらない。横浜サポーターはコールで鼓舞し続ける。そうだ、こういう時は声を出すしかない。祈りを込めて「エ・フ・マリノス!」と連呼する。悲しいかな大分は詰めが甘かった。中盤は支配できても制空権は中澤が握る。ミドルを放てば哲也がセーブする。哲也はこの日いくつの決定機を防いだだろう。 残り10分の大分のセットプレー。何とキッカーは西川。どんな凄い弾道なのかと思ったらはるか上方へ飛んでいく。栗原のフリーキックの方がまだまし。もちろんアデマールの方がすごい。監督の指示だったらしいが、チャンスを一つ無駄にしてくれた大分に感謝。 残り5分を切ったところでマグノアウベスが抜け出した。中澤がタックルに行く。逆側からはよく見えない。判定は? ノーファール! その直後だった。大分守備陣に囲まれなが粘りに粘った坂田が押し込んだ。貴重な貴重な追加点に、仲間と手を叩きあう。そのまた直後にカウンターから松田が抜け出した! 3点目を確信して立ち上がった…がサイドネット。外した腹いせというわけでもないだろうが、松田は無駄な警告を受けて鹿島戦は出場停止。あーあ、決まっていれば…。とにかくアウェイの大分戦初勝利。 試合後は大分市内に移動して祝勝会。勝利の後の酒はうまい。地元の食に舌鼓を打つ仲間の顔には満足感がにじんていた。冷静に考えれば課題だらけなのはわかっているが、今だけは喜びに浸っていたい。心地よく酔ったところで、それじゃあ鹿島戦で、名古屋戦でと言葉を交わし、それぞれの宿へと戻っていった。 今日のポイント ●守備陣の粘りの勝利。MVPは中澤と哲也。 ●システムがどうこう以前に、中盤は役割をよく考えて欲しい。 今日の査定
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