malicia witness 2階の目線2005
J1リーグ 05-06シーズン

7月9日 名古屋グランパス  瑞穂陸上競技場

「人類の進歩と調和」1970年、大阪万博は空前の大ムーブメントを巻き起こした。当時、万博へ足を運ぶことは一種ステイタスであり、憧れの外国や未来とふれあう窓のような役割を担っていた。夢いっぱいの高度成長時代に、より良い未来の実現を信じて、新しい産業や美術が創造されていった。月の石に殺到し、既成概念を崩す建築物が立ち並び、食べたことのない料理を口にし、地図でしか見たことのなかった外国の人々と触れ合った。

それから35年。万博のテーマは「人間と地球の共生」という、きわめて現実的なものに代わり、目玉の展示は「マンモス」。未来は切り開くものではなく守るものになった。

アウエーのサポートはリスクを伴う。普通の旅行であれば、楽しい出来事を用意しつらいことは避ければ良い。だが、私たちは、より大きな喜びを創り出すために、名古屋へ行く。八景島も品川も葛西も、まったく寄せ付けない名古屋の水族館に感動し、12人で食べる櫃まぶしに感嘆しする。それでも
「もう、これで帰れば楽しかった旅行、間違えなしだね。」
などと言いながら、雨の瑞穂陸上競技場へやってくる。私たちは、みな、好んでリスクを背負うことで、喜びを創り出し、仲間に喜びを伝えるのだ。

鍵は左サイドが握る。

それは誰もがわかっていることだ。

「そこの杉本とかいう小僧!名古屋がオリンピック招致に失敗したことを知らないような小僧を、さっさと叩きつぶせ!」
選手紹介のとき、名古屋在住の仲間が言う。
「杉本、こいつがキーマンになるぞ。」
スピード感あふれるサイドアタッカー。だが、サイドバックの経験は少ないし守備には難。名古屋がリーグ序盤に良いサッカーを続けたのは、フォワード起用の杉本がサイドから突破し外国人選手が噛み合ったからだ。

しばらく静かに潜んでいた杉本が最初のアタックをかける。深い位置から走り込んでスピードに乗る。河合は振り切られる。しかし全体に名古屋の攻めは理解不能。噛み合っていない。本田の独りよがりなパスワークも目立つ。ブラジル人フォワード健在のときは意図が通っていたが、今は、全く噛み合ない。藤田には、なかなかボールがこない。藤田はフリーキックを蹴らせてもらうことも出来ない。
「見慣れない動きをする奴がいる。」
中山だった。

当初、トヨタのホンダとニッサンのマツダの対決を期待していたものの、その興味は薄れる。
「なんかグズグズになってきたな。」
「相手に合わせるな!!」

名古屋の攻めの形はたった一つだ。

杉本だけだ。他には脅威はない。だが、そのたった一つの攻撃が止められない。何度も、同じ形で突破される苛立ちに、蒸し暑さがあいまって、ストレスが溜まっていく。河合のポジションは4バックの左だそうだ。もう終わってくれ、という願いが叶い、前半はスコアレスでの終了。

グランパス君のハーフタイムショーは今年もない。3年連続だ。
「左をなんとかしないとヤバいって。」
「何回もやられてるけど、一対一はまったく勝っていないぞ。」
「勝っていないというよりも、勝負する前に抜かれているじゃないか。」
「あんな中途半端なサイドで河合に一人で止めろってのが土台無理。」
「あのやりにくそうな守備見たら手を打つしかないだろ。河合がかわいそうだ。」
「河合がかわいそう。」
「いや、だじゃれじゃなくって、これじゃ、あまりに気の毒だろ。」
「しっかりスリーバックにするか中西に替えるか、どっちかにしないとダメだ。」
「あれしかないんだから、あれを止めたら流れなんて簡単に掴めるんだよ。」

後半も変わらない。だが、攻めは鋭くなる。


フィールドに現れた選手達は、明らかに前半よりもアグレッシブに攻めの姿勢を見せる。どうみても実力差はかなりある。好機を作りシュートを撃つ。

だが、杉本への処理は同じ。中盤も左サイドのケアに気をとられる。
「岡田!そんなとこで指示出してるんじゃない!!」
「左を替えろ!!」
「3なのか4なのかどっちなんだよ!!」
「河合のとこまで電車道じゃネェか!」
「流れがこっちにきている今のうちに替えないと、とんでもないことになるぞ。」
「こんなの4バックじゃないよ。」

得点は1対1の同点。残り時間が少なくなる。選手が入れ替わっていく。トヨタのホンダはトヨダに替わる。それよりも、さらに驚かされたのは杉本から井川への交代。

「ネルシーニョ、てめぇ、引き分け狙いか!」
「ホームなのに臆病采配!」
「逃げるのか!」
こうなれば、最終ラインを替えるよりも、トリコロールは攻めの意図を重視して選手交代を考えたほうが良い。もちろん、名古屋の攻撃はクロス狙いだから競り合いやクロスの入れどころへのケアも忘れてはならない。清水と中西の投入。

試合終了のホイッスルが鳴り、静まり返るスタジアム。
「選手の問題じゃないぞ!岡田!なんだ、この臆病采配は!!」
岡田監督は「お告げがあった」ので河合を起用を考えた、と試合前日の取材に答えた。どんな宗教を信じようが、それは個人の自由だが、指揮官たるもの、そのような臆病風に吹かれたような神様を信じてもらっては困る。「3バックには戻したくない、だが塩川も中西も信じられない。」その結果が、この4バックのような「左サイドのウイングが1枚足りない変形3バック」だ。決めたことは何があろうと戻れない、日本伝統の会社社会の再現を名古屋で見た。

選手達に拍手と声援がおくられる。
「お前ら、よくやったっぞ!」
「河合、おまえのせいじゃない!」
選手もサポーターも、そして補強に動いたフロントも守りに入っていないはず。まだ、未来はあるのだ。この引き分けは負け同然だが、リーグの勝負はまだついていない。

そのころは磐田では前田がハットトリックを達成。驚いたお天と様が豪雨を降らせていた。名古屋を新幹線で発つまでに、これから3時間を要すことになるとは、このとき、誰も予測できなかった


今日のポイント

●ペナルティエリア内でのクロスバー越えや一対一でのバー直撃などタラレバはあったが、タラレバに勝負をゆだねる時点で優勝争いに参画するための試合内容ではない。
●カードを3枚もらっていた荒っぽい松田のプレー。
●後半に突如一度だけ復活した奥から藤田への磐田ホットラインパス


今日の査定

石井和裕
勝てた試合。忘れられない一日。今年、硬直化の岡田采配は「カイゼン」してください。
大橋〜大島のノールック攻撃
200
哲也はポジショニングで止める
300
撃ち抜いたボンバーヘッド
800
大島スルー、奥シュート・・・まで
500
腐らずくだらないファールなく守り続けた河合
900
久保の常識外クロス
200
上野と那須の攻守
300
敵だか味方だかわからない主審の名字「山西」
100
トヨタのホンダとトヨダ&ニッサンのマツダ
300
シャチ(本物)、ウミガメ、ベルーガ、イルカ
2000
モーニング体験会
600
櫃まぶしはみんなで食べると美味い
2500
三越のデパ地下
500
日本人最高の監督
-2000
7200

今野隆之

普通に考えれば瑞穂でドローは十分な結果なのだが、鹿島が勝っているだけにみすみす勝ちを逃した印象は否めない。試合後に煮え切らない思いを抱くのは今季何度目だ。次で踏ん張れないようならアジアなんて夢のまた夢。

味噌かつ丼
970
イルカのフリスビーキャッチ 
1800
櫃まぶし
2300
ぬか喜びのボンバヘッ              
1000
能力以上のものを見せてくれた河合
2000
あんな形で300試合出場は気の毒な中西
500
杉本速え
300
試合中は雨がやんだのに
100
勝ってりゃ笑い話にもなったのに
-2000
新横浜から自宅までのタクシー代
-9270
特急料金だけ戻るらしい
4690
2390

三沢まりの

「遠征には保険が必要」とはよく言いますが、こうゆう試合を目の当たりにしてしまうと、ベストなのは『遠征の際に観光をふんだんに盛り込んだ挙句、自宅にチケット忘れたせいで観られずに帰った』ではないかと思ってしまう今日この頃。

大行列の「一日中モーニング」(土産つき)
400
名古屋港水族館(カップルで行くと別れるらしい。笑)
1800
イルカショーはサイコー!
1200
「いば昇」のひつまぶし ウマー(゜Д゜)              
2300
想像どおり裏目に出た河合の左SB起用
-1000
慣れないポジションをがんばった河合
200
ぐだぐだの前半
-500
先制ボンバーヘッド
1000
ぬか喜びの同点弾
-800
ひとりだけ活き活きとしていた杉本
500
名古屋駅で足止め
-1500
特急料金払戻しと深夜帰宅のタクシー代(差引)
-250
3350

stan

継続性の4バックでも堅実な3バックでもなく中途半端な3.5バックに見えた。そこをあえて狙わせておいて耐えて逆サイドからという意図とも取れたが、やられすぎて裏目。負けなかったのは名古屋の前線の拙さと榎哲の御蔭。

-100
3.5バック
-300
中澤2試合連続ゴール
300
藤田の嫌らしいポジショニング               
200
相変わらず初物に弱い
-100
両チームのフィニッシュの精度
-200
榎哲
1000
松田早くも5枚目
-100
中西300試合出場達成
300
両監督消極的
-100
負けなくて良かった
300
ハーフタイムショー無し
-100
グランパス君出番少なかった
-100
バック側副審
-100
マリサポ結構来てた
300
車で行って良かった
300
1500

なかむ〜

攻防とも用兵の誤り。試合観ないで帰ってれば最高の名古屋旅行だったのだが。

基本給
300
名古屋港水族館でイルカショー
2000
名店の櫃まぶしを堪能
2500
風来坊の手羽先を肴に地ビール         
500
ちっちぇえヴィクトリア号
500
駅前の万博サテライト会場のライトアップ
300
雨中くだらない試合見たおかげで深夜帰宅
-3000
選手は頑張ってたが・・・
700
藤田の移籍後初ゴール
200
4000








9時20分太閤口集合。ミヨちゃんの前で記念撮影。


マフラーをかけようと、決死のチャレンジ。


名古屋名物のモーニングを体験にいく。名古屋といえば喫茶店。


350円でコーヒーにトースト、ゆで卵にマドレーヌがつく。団体様だったせいか、お土産にカカオケーキももらった。小倉サンドには柿ピーが付いた。


屋根付きのメインスタンドは立派。


選手入場を迎える。といっても出てくるのはイルカだ。


ペンギンは幻想的に見える。大分に続いて水族館。日経では大分2位、名古屋3位。


各自、栄のデパ地下で夕食を買って日産ギャラリー集合。


16時に遅い昼食は、いば昇の櫃まぶし。マリーシアの仲間である石飛姉さんの話を興味深く聞く。石飛姉さんは、東京五輪アルゼンチン戦を生観戦している。


「見栄っ張りな名古屋人気質を示している(名古屋在住マリーシアメンバー談)」セレモニー。フラッグを持った子供達がセンターサークルに輪になって選手を迎える。しかし、間隔はバラバラ。メインスタンド側に子供達は集中してしまい、旗も振れない状況。


床に座って新幹線の動きを待つ。
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