malicia witness 2階の目線2006
J1リーグ 06-07シーズン

4月1日 東京  日産スタジアム

私たちは、まさに「腰の引けたサッカー」を見た。指揮官の言葉は嘘だったのだ。福岡戦のいっぱいいっぱいのボールキープは致し方なかったと考えよう。だが、押しに押していた試合の終盤で、なぜ付け入る隙をさらけ出すようなボールキープとショートコーナーを許すのか。

ドゥトラは片膝を付いた脚の全く動かないディフェンスを繰り返す。もう限界だ。試合終了間際には、ファールを連発。もう限界を超えた。フリーキックを簡単に折り返されて、ボレーで叩き込まれる。
「絶対に守りきれ!」
「マークを徹底しろ!!」
という叫び。ゴール裏のコールも虚しく失点。

不甲斐ない。浦和戦から、何も変わっていなかった。松田は、選手が倒れている時間をリフティングで無駄に使う。監督は守備の立て直しを甘く見て、交代枠を1枚残したままで終える。そもそも、前線からの守備で貢献するマルケスと、守備的フォワードの清水を途中交代している。坂田の投入は、前線でかき回して、少しでもゴールから遠い位置にボールを運ぼうという意図のある交代だろうが、それくらいのことで、両サイドからの攻撃を凌げるわけがないのは明白だった。仕掛けてくる鈴木規郎の縦への突破を防ぐために、中へ切り込んでくるドリブルを防ぐのが困難になり、右サイドは2人で対応することになる。すると逆サイドのドゥトラのエリアが手薄になる。それはわかりきったことだ。

開幕戦以来、75分頃から止まる脚。

この試合でも、最終ラインの位置が深くなり、中盤でのプレッシャーが効かなくなる現象が起きた。ただし、時計を見て驚く。
「まだ65分かよ!!」

ジャーンもササもいないガス。石川も馬場もいない。大熊も原もいないから、中盤のチェックも甘くカウンターの鋭さも無い。
「なんだか、こんなゆったりじゃガスっぽくなくてつまらないな。」
「これで、後半にくだらないコーナーキックから茂庭とかで決められたら目も当てられないぞ。」
「とにかく、早く決めなくては。」
前節の不甲斐ないガスのサッカーをテレビで見た者も多い。パスは繋がるが、ボールが前に進まないのが今年のガスのサッカーだ。

ハユマがシュート。
「よし、いいぞ!!」
「これだよ、これ!!」
「っていうか、これが当たり前なんだって!!」
序盤は順調に思えた。
そしてハユマのゴールでリードを奪う。拙攻に継ぐ拙攻であまりにゴールまでに時間を使いすぎた。だが、リーグ戦初先発でのハユマの初ゴールにスタンドはヒートアップ。試合開始前から鳴り止むことのなかった手拍子は、さらに大きくボリュームアップする。

清水に代えて吉田。

吉田は受けたボールを積極的に前に運ぼうと振り向くチャレンジ。
「よし、いいぞ!今日の吉田はやるぞ。」
やや距離があるもののシュート。
「よし!」
「いいぞ!!」
シュートは枠を捉えるのではなく、コーナーキックを得ただけだ。だが、撃つと撃たないのでは大違いがある。どんなかたちでもいい。

後半は珍しくブラジルトリオが右サイドに密集してパス交換するシーンを目の前にする。
「よし、もういい!3人でやれ!!」

栗原のヘッドは、ほぼ完勝。大島はポストプレーで中央に起点を作る。中堅選手達は、確実にレベルアップしている。ベテラン選手達の能力に疑問の余地はない。
「得点は0−0だけれど、とてもとてもかなう相手ではない。」
と、ガスの選手達は感じていたはずだ。しかし、リフティングや無駄なショートコーナー、さらには安易な時間稼ぎで、攻め入る隙を作ること、それを防ぐことは本当にできなかったのか。フィールドに、その修正をできる男はいなかったのか。もし、いないのだとすれば、それはベンチが修正を試みるべきだったのではないのか。

誰もが明確な意志を持ってブーイングしたわけではなかろう。だが、何となくであっても、今日の引き分けは負けであり、同じ失敗を繰り返しており、あまりの脆さに、バックスタンド2階とゴール裏は明確なNoの反応を示した。

過去のガスや鹿島との試合展開を思い出してみるがいい。そして、去年の日産スタジアムでの大宮戦を。その3つのイメージは重なる。
「無策だ!あまりに無策すぎる!!」
「岡田!ワールドカップの解説に、まだ間に合うぞ!!」
ブーイングに入り交じる野次への答えは駒場で待つ。


今日のポイント

●シュートをいくら放ってもゴールが奪えないことは、よくある話。
● 左右のバランスが普通に戻った攻撃の偏り。
● 中央に構えて起点になった大島。
● ガスらしくないガスでガスサポはいいのか。


今日の査定
石井和裕

この先、何度、ドゥトラと心中するのか心配。そもそも90分は無理だって。

ハユマのコントロールしたシュート
800
上野の華麗なるヘディング横パス
100
ピンチを凌いだ榎本
300
積極的な吉田
100
シュートを撃ちまくった
100
1400

今野隆之

決定機を散々逃したのはもちろん問題だ。しかし、あの平均年齢で1点差を守り切れると思っていたのか。まだ6節だが、足が止まり始める時間はどんどん早くなっていく。ファンは祈るしかないが、監督にはすべきことがあるだろう。甲府に走られるのが今から目に浮かぶ。

隼磨の頑張り
1000
吉田は悪くなかった、監督の使い方が悪い
500
大ブレーキのマルケス
-500
無策にもほどがある監督
-1000
0

なかむ〜

サッカーをやるのは選手だが、先発の決定と交替作業はベンチの役目。適切に選手を起用できなければ、勝てる試合も勝てない。あと、主将の3番は下らない演技で時間を稼ごうとしないこと。主将がこうだから、みんな逃げ腰になる。

基本給
400
港北区ストラップゲット
600
まともな起用、まともな右サイド
800
下らない時間稼ぎ
-500
疑問が残るベンチワーク
-500
主将の役割を放棄した3番
-300
500

三沢まりの

真面目に頑張ったものが報われる、それが近年の日本サッカー界。軽い守備でかわされるドゥトラ。CKにライン際で時間稼ぎを謀るマグロン。余力があるのがカッコイイかのようにお気楽なプレーをする松田。こんなプレーの連続じゃあ、ロスタイムに罰があたって当然。もう一度、ひたむきさを思い出してほしい。カッコイイプレーよりも、魂の伝わるひたむきなプレーをボクらは見たい。

ようやく先発、先制点まで決めた田中隼磨
2000
攻める姿勢を見せてシュートを撃った吉田
500
健気なポストプレーに励んだ大島
300
相手を圧倒する流れるような攻撃
1200
でもゴールネットを揺らさないシュート
-800
好機にも攻めずにクダラナイ時間稼ぎ
-500
あまりにも軽すぎるドゥトラの守備
-500
ガス欠の選手を替えない采配
-800
ロスタイムの一発ですべて台無し
-1000
400

stan

リーグで2試合続けて勝てた試合を落とした。終盤の臆病者と化した下らない時間。ゴールへ向かう意思を見せなければ流れは変わる。必勝祈願でいただいた「羯諦」という言葉を思い出し、次節以降を闘って下さい。

春の日差し
100
らしくない東京
-100
トップで競り勝ってくれる大島
300
右はもう隼磨で良いんじゃないか?
1000
お蔭で左も復活
500
センスとテクニックで魅せるボランチ
500
清水の外しっぷり
100
マルケスの外しっぷり
-500
でも沢山の決定機はマルケスあってこそ
1000
普通なら決勝点だった隼磨のゴール
500
やはり吉田は右じゃない方が生きる
100
可哀想な坂田の使われ方
-100
見苦しい時間稼ぎ
-200
ロスタイムに堪えきれず失点
-300
よりによって増嶋
-100
腰の引けたサッカーが好きな指揮官
-2000
松村主審
200
負けに等しい引き分け
-500
500





ミッドウイークにも試合がある厳しい日程。

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