malicia witness 2階の目線2006
J1リーグ 06-07シーズン

4月8日 大宮アルディージャ  駒場スタジアム

試合終了。何度かの得点の予感が全くしない後ろからの放り込みの効果もなく、あっという間にゲームセット。数少ない大宮サポーターは、向こう側のスタンドで喜びの声を挙げている。スタンドの半分以上を占めるトリコロールのサポーターは沈黙。ただ沈黙だ。

ゴール裏スタンドに選手達がやってくる。選手達の真正面のエリアではまばらな拍手。僅かに声が飛ぶ。しかし、それは、まったくもって少数の行為であって、ほとんどは沈黙。拍手をすることもブーイングをすることも、罵声を浴びせることも声援をおくることもできない。選手が背を向けてベンチへ向かい始めるころにコアゾーンからコールが起きる。微かなコールだ

厳しい中盤に沈黙する。守りは秩序を失う。マルケスが怪我をすれば決まり事などない。決まり事はブラジル人トリオの中にだけある。

沈黙は多くを語る。選手達を責めることはできない。だから生まれた沈黙。どうすれば打開できるのかわからない。選手達は迷っている。スタンドも同じだ。監督は迷っているのか、それとも放置しているのか。

かつてデラクルスが監督のとき、同じような停滞したムードに襲われたことがあった。そんな中で、光明が差し込んだ試合があった。江戸川陸上競技場でのナビスコカップ東京戦。この試合には勝ったものの、先に落としたホームでの得失点差が響いて屈辱の敗退をした試合。だが、その殺気溢れるフィールド上の激闘と、鬼の形相で振り絞り出した応援。あのとき、メインスタンドで叫んだ、ある男の一言。
「永井!監督殴ってでも、自分で勝手に交代用紙書いてでも出て行って決めろ!いいから行け!」
「やるしかネェだろ!!」

沈黙は多くを語る。出て来る選手を応援するしかない。高い理想を追い求めて、選手の現実とは噛み合ない采配の中で、散々な試合内容の責任を選手に押し付けるわけにはいかない。選手には前向きに闘ってもらうしかない。連戦の疲れ、気温が上がって苦しくなる一方の体力、などなど、厳しい条件は揃っている。それを選手がやりきるのか、それとも、全力でのプレーも及ばず監督が考えを変えるのか、今切り替えるのか、それとも、このまま堕ちるのを待つか。
いずれを監督と選手が選ぶのかはわからない。だが、スタンドでできるのは、試合が始まったら声援をおくり手拍子を打つことのみだ。監督の去就を語るのは試合が始まるまで。そして試合が終わった後のみ。

今年、どうしてもタイトルがほしければ、ナビスコは落としてはならない。リーグのガンバは攻撃陣が好調だ。そして、甲府はしゃにむに走るチームだ。厳しい。正直厳しい。

次の水曜日は三ツ沢での闘い。その前に私たちには闘いがある。水曜日にスタンドへ駆けつけるための闘い。仕事の蹴りを付けるために月曜、火曜がある。闘いは終わらない。まだ4月。無駄な8ヶ月なんて過ごしたくない。


今日のポイント

●大宮は森田と桜井が縦にポジションを取って揺さぶり。
●宮本風の指差し指示が多かった松田。
● 競り合う時間と競り合わない時間を決めているようだった久保。
● 右に松田が張ってもクロスは入らないしヘッドの場面も生まれない。


今日の査定
石井和裕

選手は何をやっていいのかわからないのだと思う。ベンチにもフィールドにも指揮官はいない。攻撃の自由度はあっていいと思うが、せめて守りの規律と、スクランブルのときの攻め方くらいは徹底してほしい。

有機的連動の大宮攻撃陣によるラインの裏を突く絶妙パス
600
鳥のように舞った久保
300
何がダメなのかよくわかった
300
1200

今野隆之

監督の力量の差。全員がするべきことをしていた大宮と、個人技頼りの横浜の差。これ以上岡田監督に期待するものはない。即刻退陣せよ

雨が降らなかった
100
試合
-5000
-4900

stan

浦和はうなぎの蒲焼発祥の地らしい。試合前に予約したうなぎ屋でうな重を食す。美味い。うなぎを食べに浦和まで行ったと思う事にする。

うな重
1300
ホントに美味かった
500
雨降らず
100
スペース消されてるとお手上げ
-300
水曜に試合のあった大宮に前半から運動量で劣勢
-200
松田の玉際の強さ
100
バイタル空き過ぎ
-100
警戒してた8番にやられ過ぎ
-100
ちゃんと動けない久保
-200
でも点獲ったのは久保
200
スペースの無い相手に坂田
-100
工夫の無い放り込み
-100
宿題の出来ない指揮官
-500
カードの基準が曖昧だった柏原主審
-100
500




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