malicia witness 2階の目線2006
J1リーグ 06-07シーズン

9月16日 アビスパ福岡  博多の森球技場

その日の昼は、YAHOO!ドームでソフトバンクVS楽天を観戦していた。初回、楽天先発一場のワイルドピッチからソフトバンクがあっさりと先制。一体何点入るのかと思いきや、この後は投手戦の様相を呈してくる。一場が頑張っていたとも言えるが、回を追う毎にソフトバンクの攻撃も淡白になっていく。そして、風船以外に見どころがなかったラッキーセブンを終えた8回表。

元ヤクルト飯田の打球がスタンドに吸い込まれた。ソフトバンク先発和田から、今季第1号にして3年ぶりのホームラン。松中やズレータらソフトバンクのクリーンナップは、得点圏でことごとく不発だった。そのツケがこんな形で回ってくるとは。結局延長12回引き分けに終わる。博多の森に到着したのはキックオフ直前であった。

そう、点は取れるときに取っておかねばならない。今の横浜は、1点を守りきれるほど勝負強くはない。

雨具を着てスタンドへ急ぐ。先制点は思いのほか早くもたらされた。傾斜が小さいビジター席が恨めしい、久保のループシュート。それからわずか12分後である。福岡ゴール前で何やら揉み合っている。雨模様のピッチに、赤色がくっきりと映えて見えた。前半26分にして、久保は一発退場。福岡DF柳楽に3発の頭突きを見舞ったことは、某映像サイトで知った。少なくとも、ナビスコ準決勝第2戦に出られないことは確定だ。福岡サポーター席から壮烈な「帰れ!」コールが降り注ぐ。

長い長い耐える時間が始まった。キャプテンマークを巻いたホベルトが、豊富な運動量でゲームを作る。横浜の中盤の当たりの弱さは、今に始まったことではない。間合いを保つと言えば聞こえがいいが、要するにドリブルするスペースを与えたままずるずる下がる。簡単にクロスを上げさせる。セカンドボールはことごとく福岡に拾われる。この守備で、しかも10人でいつまでもしのげるわけがない。前半は何とかこのまま折り返すしかない。

雨が上がった後半も、劣勢に変わりはない。これでは追加点を奪えずにドローに終わったソフトバンクと同じ轍を踏む……。だからこそ、後半21分の坂田のゴールには大きな意味があった。右サイドを突破した坂田が上げたクロス─かと思われたボールは、そのままネットを揺らす。誰も直接入るとは思っていなかった分、衝撃は大きい。わずか3分後、今度は左サイドのドゥトラからクロスが上がる。山瀬功が倒れ込みながらボレーで合わせ3点目。立て続けのファインゴールに、絶叫するビジター席。

その後も攻められ続けて90分を回る。完封で気分よく終わりたいところだったが、コーヒールンバが始まった直後というタイミングで、元読売の飯尾に1点を返される。追加点を奪っていなければ、ロスタイム被弾でドローというおなじみのパターンが再現されるところだったのだ。

それから3日後の水曜日。出場停止の久保だけでなく、坂田までもベンチに入っていない。足の張りが再発したらしい。山瀬功も疲れが残っているようだ。結果的に、福岡戦の勝利によって高い代償を払ったことになる。福岡戦はメンバーを落として臨むべきだったという見方もあるだろう。欧州の強豪クラブは、チャンピオンズリーグを重視して国内リーグでは主力を温存することも辞さない。だが、そんなことをしてきっちりナビスコに集中できるほど、横浜が器用なチームであるとは思えない。

3本のファインゴールが、守備の課題を覆い隠してしまった。選手の側にも、サポーターの側にも、このまま行けるという雰囲気を生んでしまった。本当の問題点は、そこにあったように感じられる。スコアだけなら快勝だが、福岡が横浜の4倍の16本のシュートを放ちながら決め切れなかっただけなのだ。そして守備のてこ入れが何もされないまま、大一番を迎えたのだ。

3本のゴールは美しすぎた。我々は喜びすぎたのだろうか。喜んだことを悔いなければならないとしたら、あまりにも悲しい。


今日のポイント

若手の挑発に負けた久保。
●3点とも年に一度見られるかどうかというファインゴールだったが。
●1失点で済んだのは幸運、相手をなめた守備。


今日の査定

今野隆之

美しすぎるゴールは罪なのか。

久保のループと腰の引けた頭突き
相殺
坂田の突破と強烈0度弾
2000
ドゥトラのクロスと山瀬のキャプテン翼風倒れ込みボレー 
2000
復調気配の中澤
500
しかし自由にやらせすぎ
-300
ステーキ串の歯ごたえ
400
途中で雨が上がる
300
台風13号に競り勝つ
300
5200

ゆっか

サカティのあのゴールがあったから、翌日福岡から逃げ帰る時、気持ちに余裕がありました。

屋根が欲しかった豪雨
-1000

テレビ観戦のまきちゃんに解説をメールで求めるくらい、観づらいゆるい傾斜のスタンド

-1000
ループ?久保!
2000
赤いのが出た!?久保!?
-1500
ステーキ串
400
しびれたぜサカティ!
5000
山瀬のボレー
2000
中澤+松田の最後の守り
1000
コーヒールンバ開始後失点
-500
6400

NOTSU

小村以来の地元(島根県)出身の代表級選手、柳楽が初スタメンとあって敵ながらちょっとだけ応援していたが、久保にちょっかい出したり、坂田にぶち抜かれたりいろんな意味で大活躍だった。

久保ループ
3000
流行の頭突き
-3000
坂田のぶち抜き&強烈シュート
3000
山瀬のフリーランニング
3000
哲也のキック
-500
ロスタイムの失点
-500
斜度がなくて見にくいゴール裏、おまけに雨の洗礼
-1000
博多の森名物、屋台のステーキ串
400
4400

Yamamoto

思い切りのいいプレイができたマリノスと遠慮がちのプレイのアビスパ、どっちが10人なのか分からなかった。でも、10人のほうがよかった。

久保の美しいループ
1500
不甲斐ない退場
-6000
坂田の思い切りの良さ
2000
山瀬の運動量
2000
上野の見事なボール捌き
2000
孤軍奮闘ホベルト
800
元気そうだった古賀
200
故障中の電光掲示板
-200
水炊き
4000
ガス欠3回
-300
6000

stan

天気と共に荒れ模様の試合。久保が居なくなってから坂田投入、追加点までの流れが試合の趨勢を決めた。あそこは直ぐに大島だとばかり思っていた。水沼監督、1試合毎に成長中。

-100
時計が壊れてる
-10
序盤の劣勢
-200
美しいループ
1000
醜い退場
-1000
帰れコール
-100
チームを救った坂田のスーパーゴール
1500
試合を決めた山瀬のゴール
1000
上野が居ると違う
500
粘り強く跳ね返した守備
1000
柏原主審
10
3600







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