| malicia witness 2階の目線2006 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| J1リーグ 06-07シーズン 9月23日 名古屋グランパス 日産スタジアム 「名古屋って、いつもこうなのかなぁ。」 あまりに早いリーグとカップの敗退に、ついつい名古屋サポーターの心情を投影する。それでも、彼らは、アウエースタンドにやってきている。私達もホームとはいえ、ここに、今週末も帰ってきている。 「えっ!」 なぜかフリーの体勢で大島はゴールをヘッドで打ち抜く。喜びと驚きと疑念を混ぜ合わせながら、カップ戦敗退のショックを忘れさせる先制ゴールは、私達のところへとやってきた。 大島の目の前では、極悪な反則プレーでおなじみの古賀が、宙を舞いながら、荒川静香のように上体を後ろに逸らして、見事な飛型を魅せていた。 「いやぁ、古賀は素晴らしいな。」 「きれいなイナバウアーだった。」 「このゴールは芸術性が高いね。」 これには、年俸1億円のゴールキーパーもなす術がない。 中盤に運動量が、いつも増して、いや増していない、少ないのだ。 トリコロールにはトップやトップ下がボールを受けるための動きが少ない。ジェフやガンバの試合をビデオで見ればよくわかる。一度崩壊したチームを立て直す過程において、今は我慢するよりほかない。そういう状況だけに、裏への飛び出しができる坂田の不在は痛い。一方の名古屋は、いつものように中盤の運動量が少ない。 「あれって逆だろ。」 「いや、あいつに渡したってダメなんだって。」 「何でわからないかなぁ。」 「何で名古屋は藤田にボールを預けないんだ?」 「何で藤田が後ろで中村が前なんだよ。」 「こんなの、藤田がいたって意味ないじゃん。だったら、くれ!藤田くれ!」 見た目の通り機能しなかった中村は、90分を待たずにフィールドから消えた。 前半の名古屋には覇気も動きもなく、試合は停滞する。運動量がさほど多いとは思えないトリコロールが、この試合を制圧している。 「もう、さっさと息の根を止めてやってくれ!!」 後半の開始は緩慢だ。最近のトリコロールの特徴でもある。前半には鳴りを潜めていた金の個人技に翻弄され、最後はヨンセンに決められる。 「いや、高い。」 ここから、試合の流れが変わる。名古屋が良いのか、トリコロールが悪いのか、それとも、現役ノルウェー代表のヨンセンが凄いのか。 「ヨンセンが、ここまで戻って守備しているぞ。」 「ヨンセンがここからゲームを創っているぞ。」 「ヨンセンがサイドにいるぞ。」 「ヨンセンが裏に飛び出した!」 「ヨンセンが・・・。」 「ヨンセンのパスは高すぎ。」 「ヨンセン、日本人は、そんなにデカくないって!」 「ヨンセンのパスはノルウェーサイズだったな。」 「マジで、ノルウェーのサポーターってヨンセンより、みんなデカイんだぜ。」 動かない名古屋の中で、全てをこなす大型で勤勉なヨンセンに感心する。勝ち進むことは難しいサッカーだが、ヨンセンは偉すぎる。 ゲームは、楢崎が間に合わない無理な飛び出しをして決まった。運良く吉田が躊躇したために、最初のボールには間に合ったが、クリアが甘く、ハユマに山なりのボールを蹴り込まれる。なんとも絞まらないゴールが決勝点となる。 「今日のMVPは、どう見ても上野だったなぁ。」 「来年も上野頼りって訳にはいかないよなぁ。」 今は、緊張感を持って、一つ一つ課題を解決し、年末の本番に備える長いプレシーズンマッチ。何はともあれ、勝ちを得ることはできた。それは収穫。 「でも、なんかスッキリしないよなぁ。」 「消化試合なのに消化不良って感じ?」 今日のポイント ●ストライカーらしくシュートを放っていった坂田。 ●中盤からの飛び出しが少ないと手詰まりになる大島のワントップ。 ●極悪ぶりは例年通りの古賀。 ●リードで安心したのかシュートが少なく変化のなかった前半。 ●パス出しに迷いが見えてもったいない河合。 ●ちょっとやそっとじゃ止めないつもりなのがよくわかった主審。 今日の査定
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