malicia witness 2階の目線2008
J1リーグ ヤマザキナビスコカップ グループリーグ

5月31日 大分トリニータ  九州石油ドーム

今年二度目の大分は、ナビスコ杯のグループリーグ突破を占う大切な一戦。それにしても、約1か月間の間に3回も九州開催があると、もちろん横浜からやってくるサポーターは金銭的につらいだろうけれど、九州に住んでたって実は大分に行くのは結構大変である。九州新幹線もできることだし、はやいとこ沿線の鳥栖か福岡か熊本が上がってほしいものだ。

別に行くのが嫌だったわけではないのだが、到着して席に着いたときには、もう選手が入場していた。代表勢が居ないは、松田は出場停止だはで、DFラインがどう組まれるかが個人的には注目だったが、蓋をあければ河合を下げてアーリア・小椋がボランチを務める布陣。小椋の起用は期待と興味を込めて予想していたが、アーリアは直前の試合での出来の悪さが伝わってきていたので、正直、意外だった。

そして前半はアーリアの独り舞台。

「なんか挙動不審てゆか、空回りというか・・・。」

前節、監督から「怖がってる」と名指しで批判されつつも、今回起用してきたのだからそれなりに期待をしているのだろう。しかし、結果としてはそれは裏目に出た。大分の先制点の場面では、たしかに綺麗に崩されてのクロスからの失点ではあったが、シュートを決めた大分の小林についていたのはアーリアだったし、PKを与えたのもアーリアと、悪いところで目立つ。

これでは自信を失い兼ねないが、まぁ甘いことも言ってはいられない。

PKで失点して前半終了という、ちょっと落ち込む展開だが、意外とそうでもなかった。
「でも、前回と鹿児島に比べれば、数段面白い試合だ!」
「そんなに酷かったんだ・・・。」
0−2で前半を終了しても、不思議と悲壮感がないのは、それなりにシュートに持って行いけてたからなのだろう。

そして、後半の交代策がめずらしく成功する。

乾の投入で大分のボランチが掻き回され始めると、守備の混乱が顕著になる。その流れの中で得た、ゴール正面でのFK。毎度の4番が歩み寄る。
「4番、寄るな! 戻れ!」
「お前、決まった試しがないだろうが!」
「大事なFKだから確実に行け!」
蹴る前には散々な声が飛んだが、これが一瞬のうちに賞賛へと変わった。幾度となく見てきた栗原のFKが、やっと決まった瞬間だった。

「えーーーーーーーー!?」
「勇蔵ごめん、悪かった!」
「めずらしいモノ見れたぁ!」

サポーターなんて勝手なものである。

2−1となり押せ押せの展開。ここで小宮山に代わって山瀬幸が投入。中盤の運動量で圧倒し、大分のDFは完全に混乱していた。ただ、横浜の攻撃陣もゴール前で繋ぎたがる悪癖が抜けず、最後のシュートを打つところまでたどり着けないまま、時間が過ぎていく。そして終了間際に素晴らしいシュートが決まった。中盤でフリーになった山瀬幸が放ったシュートは、大分ゴールの左隅に突きささる見事なゴール。同点ではあったが、喜びを爆発させるアウェー側と対照的に、沈黙するホーム側。やはりアウェーでのこの展開は遠征の醍醐味である。

「なんか、引き分けなんだけど、勝った気分だね。」
「今日は1位2位の直接対決だから、引き分けで十分だよ。」
「九州でろくな試合見てなかったけど、やっとまともな試合を見れたし。」
「今期最初にして最後の勝ち点1。」
スタジアムから車への帰路では、まるで完勝したかのような喜びようであった。
                            なかむ〜



今日のポイント

●アーリアの試合勘戻らず。
●乾のかき回し。
●やっと決まった勇蔵のFK。
●山瀬幸の美しいミドルシュート。
●今期九州最後の試合で初めてのまともな試合を見れた。








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