malicia witness 2階の目線2008
J1リーグ 08-09シーズン

9月23日 川崎フロンターレ  国立競技場

もう9月も終わろうというのに暑い。夏のように暑い。そんな14時キックオフのゲームでは信じられないミスが発生する。前半も終了間際。この時間帯に中澤は誰にも邪魔をされることなくまっすぐに助走をしボールをゴールに叩き込む。ボールの落下地点でチョン・テセはジャンプをしているが、それは松本育夫流の言葉を借りれば「フォワードのヘディングでしたね。ディフェンダーのヘディングは、もっと身体を預けて競らないと。」という手抜きプレー。暑さの中で思考停止をしてしまったのだろうか。攻撃時には栗原を吹っ飛ばすほどのパワーを見せた「人間ブルドーザー」も、基本を怠れば惨事を招くだけなのだ。小椋のサイドを再三再四狙われギリギリのところで凌いでいたトリコロールは幸運に恵まれてリードを得る。

予定以上の得点差。1−0リードで後半へ。

「まさかあり得ないだろう」という采配を続けてきたのがコーキチマリノス。ところが、今回は裏の裏をかいて、それは定石だろうという手を打ってきた。後半が始めると最終ラインに小椋がいない。本職のボランチのポジションにいる。3トップに対応する4バックの布陣だ。黒津やジュニーニョへの対応に手を焼いて、ついに初めて4バックを採用してきた。しかし様子がおかしい。最初のプレーが途切れると、コーキチがベンチ前に飛び出してきて小椋に何事かの確認をしている。
「あれほど3−4−3にこだわっていたのに、この場に及んで試合途中でなぜ4バック?」
「よくわかんねーけど、この布陣の方が良い。」

守備の約束事がないチームにおいては、スペースが自然に埋まる4バックの方が穴が少ない。攻守にサイドの数的不利も防止できる。これでゲームに落ち着きが出る。ボールを奪ってからの攻撃もスムーズに。前線も孤立しない。小椋退場までは、これまでのコーキチトリコロールでは、もっとも安定した時間だった。前半途中から中澤はコーキチに4バックへの変更を申し出ていたという。しかし、皮肉にも、その中澤の今日2得点目は自陣へ。今度はトリコロールゴールにズバリと決めたダイビングヘッド。これは4バックでも止められない。
「え〜。」
「オウンゴールかよ。」
「快晴14時かぁ。」
1993年5月26日 三ツ沢球技場 対ジェフ市原。生涯ベストゴールともいわれるオウンゴール以来、快晴14時キックオフのゲームで、井原正巳は何度かのオウンゴールが生みだしている。その伝統を、ついに中澤佑二が30歳にして引き継いだ。

小椋退場の前の時間帯は、両チームともに運動量が落ち、守備のプレッシャーがかからない状況。となればボールが足下に入ってからの個人技が効く。テクニシャンぞろいの川崎に押し込まれる。
「コーキチ動けよ!」
「清水入れろ!!」
「ここは清水しかないだろ!!!」
プレーが途切れるたびに叫ぶ。コーキチは迷っているのか、ベンチまで腕組みをして落ち着かない様子。そのまま時間だけが経過し、貴重な戦力を1枚失うことになる。
「お前、なに腕組みしたまま黙ってんだよ!」

ココから先は守るだけ。頑張れと叫ぶだけ。辛くも勝ち点1をゲットする。ピッチに倒れ込む川崎の選手たち。優勝を狙う彼らにとっては悔しい勝ち点1だろう。しかしトリコロールにとっては残留に向けて貴重な勝ち点1。
「よくやった!」
「いいぞ!次も勝ち点だぞ!!」
疲労困憊の選手たちに賞賛の声をかける。

あれほど突破を許した前半の小椋のサイドをコーキチは修正できなかった。中澤と小椋、哲也と小椋、小宮山と小椋が、それぞれ試合中に長いミーティングように話し合っていた。それは、プレーオンになりボールが動いている時間にまで及んだ。 そして頑固なコーキチ采配が選手の進言によって変更された。それは今後のチーム戦術の選択に不安を残すことになった。しかし、守備戦術が未熟なトリコロールにとって4バックが有効であることも証明された。不安と収穫が同居する引分け。残留までの道は、まだまだ険しいが、この日、一歩前進したことは万人が認める結果だ。目指せ、勝ち点41。


今日のポイント

簡単にスライディングし過ぎの小椋。
●今日も豊富な運動量でゲームを創った狩野。
●本当は退場だったはずの復調しない河合。
●黒津を下げたのは失敗。



石井和裕

価値ある勝ち点1。

走り込むコースが見えた中澤ゴール

600

中澤ダイビングヘッドで2点目

700

狩野のセンス溢れるパス

200
小椋と仲間たち
200

4バックの安定したサッカー

300

黒津ほしかった

200
貴重な勝ち点1
500
2700

ゆっか

4バック、よかった。晴天の14時キックオフで何かが起こった瞬間、初めて体感しました…

ボンバーヘッド×2

4000

でも1個は方向違い

-1000

4バックにしたら見違えた

400
暑い中お疲れさん
100
コーキチに贈る言葉は「適材適所」
-1000
2500

stan

流れを断ち切る謎采配故。それでも順位が上がったのは暑さと数的不利を跳ね返した選手の頑張りに他ならない。でも河合は終了の笛と同時にぶっ倒れる程走ってない。

暑い

-100

河合と小椋の位置が逆

-200

前半のやられっぷり

-300
中澤の決定力
500

狩野の精度

500

4バックでの時間帯

300
謎采配炸裂
-500
河合歩き過ぎ
-200
小椋滑り過ぎ
-200
互いに暑さでぐだぐだ
-200
でもなんとか踏ん張った
1000
勝ち点1
500
カードの基準が微妙だった松尾主審
-100
4300

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