malicia witness 2階の目線2008
J1リーグ 08-09シーズン

11月29日 読売  日産スタジアム

「読売って残留がかかった試合なのに、あんなもんしかこないのかよ。」。

「なんか冷たいよなぁ。」
「横浜なんか、近くなんだからさぁ。」

ホーム最終節は特別な試合。

残留を決めていないとはいえ、そして天皇杯を残すとはいえ、ホームの最終戦は特別なものだ。ホームスタジアムで供に闘い続けた仲間と、一年間を振り返る場でもある。だから、いつもは見ない顔が遠方より集まってくる。

「おぉ久しぶり。」
関西から、長野から、九州から、全国各地の仲間が2階席へやってくる。だが、彼らは遠方の客には思えない。なぜなら、台湾から来ている仲間もいるのだ。さすがはホーム最終戦。

クラシコであり、残留争いの直接対決であるから、試合は熱くなるのが当たり前。しかし、日産スタジアムが湧くことはわずか。静かに前半の45分は進む。ほとんど何も起きることはなくハーフタイムを迎える。

とにかく読売に活気がない。運動量が少ない平本、序盤から緊張がごまかせない富沢など悪いところは目立つ。あとは、大黒のボール捌きが健在ということくらいか。

相手合わせの悪い癖に鉄槌を撃つループシュート。

さすが松田直樹だ。そして、そのプレーには少しばかりの怒りや、チームメイトへの喝も含まれていることだろう。彼は最初からシュートを狙っていたわけではなかった。ボールを奪いドリブルで前へ運ぶ。スタンドからは「中盤上がれ!!!」の声が飛ぶが、松田を追い越していく選手はいない。逆に、松田の行く手を阻むものもいない。大きなスペースが、サイズを変えないままに読売ゴールに向かって動いていく。松田は一瞬、味方を捜す。しかし、パスを出す先がない。そこでシュートを放つ。見事な弧を描いてゴールネットを揺らす。その瞬間、それまでは静かだったスタンドが一斉に沸き立つ。

松田直樹は勝ち負けを越えたプロ意識が高い男だ。停滞する試合のムードを一変させるプレーをできる、この男は、真のプロだ。対する読売は1点のビハインドとなっても攻め手がなく、残留への意欲も感じられないほどの低調なサッカー。この試合は「クラシコ」であるはずだが、そこには、ラモス、都並、武田、戸塚、北澤らが強烈なプロ意識でスタジアムを湧かせていた名門クラブの面影がなかった。伝統は引き継がれることがなかったのだ。

最後の最後に、今期は良いところがなかったアーリアがボランチの選手らしい好プレーでボールを奪いゴールにボールを流し込む。終わりよければ全て良し。ホーム最終戦はチャントの大合唱で幕を閉じる。

「今年は勝てませんでしたが天皇杯は頑張ります。以上。」
と、一行にも満たない内容の社長挨拶を数分間かけて聞き、愕然とする中で、またしても私たちは松田直樹に救われる。「これからも長くマリノスでやっていく」という来期のプレー宣言。「来年の前に天皇杯は絶対に獲りたいと思います。」というタイトル宣言。この力強い言葉に、私たちは、また来期も、このスタジアムで週末を過ごすぞ、と、もはや当たり前のことなのだが、改めて心の中で誓ってしまう。

来期も苦しいシーズンになるかもしれない。そんなときこそ、本当のプロとは何かを選手達は自覚し、松田直樹という大先輩を見て、次に何をすべきなのかを感じ取ってほしい。試合出場の少ないものは出場を目指し、出場したものはスタンドを埋めるファン・サポーターの心に何かを残してほしい。

来期は、これまで以上にプロとしての価値を問われるシーズンになる。出場機会が増えることになるであろう若い選手達は、スタンドに、自分が何を語るべきかを考え直してみてはどうだろうか。サポータースピリットを持つもものは、スタンドからクラブを支え続けるだろう。その声援に対して、ただ勝ち負けだけではないピッチからの返事に期待する。その返事が明確であればあるほど、再び優勝争いに加わる可能性が高くなるはずだ。来季に期待する。

そして、元旦に会おう。国立で。

一週間後、味の素スタジアムのホーム側ゴール裏は緑色に染まっていた。ただ、その面積は、日産スタジアムのときと大差がなかった。


今日のポイント

●読売で最も運動量多かったのはベンチ前の屑鉄。
●判定にオーバーアクションで抗議する屑鉄。
 しかし目の前での見苦しいファールには諦めてベンチに反転。
●何故抗議する必要があったのか判らなかった狩野。
●試合後に最も声援を受けていた大島。


石井和裕

アーリアが最後に決めてくれて爽快な気分なホーム最終戦となった。あの起用には大賛成だ。アーリアの今後に期待する。

アーリアらしさを魅せたゴール

800

美しき松田直樹のゴール

1000

松田直樹のインタビュー「マリノス宣言」

500
大黒のワンタッチ目
200

踊る屑鉄

600

残留

500
九州から2名、台湾から1名、長野から2名、などなど
500
4100

stan

ホーム最終戦、クラシコと盛り上がる要素はあったのに、緩んだ空気に見えたのは前節ほぼ残留を決めたからか。後半そんな空気を一掃し勝利を手繰り寄せたのが松田だったのは必然だったのかもしれない。勝ち越しを賭ける最終節に狩野を欠くのは痛いが、今は大島への惜別の情と共に勝利の余韻に浸りたい。

好天

100

赤ちゃん休憩室

200

読売サポ少なっ

-100
前半のモタつき
-200

キムFWはちょっとまともなCB相手だとやはり厳しい

-200

頑張ってた河合と小椋

200
狩野の余裕
300
でも累積で最終節不在
-200
漸く実現した鉄壁3バック
500
松田直樹
1000
貪欲さが増したアーリア
200
完封
1000
勝ち点3
1500
基準が分からない村上主審
-200
くにたち
100
大島コール
300
4500

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