malicia witness 2階の目線2008 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
J1リーグ 08-09シーズン 12月6日 浦和レッズ 埼玉スタジアム2002 これまでで最もビジターエリアが狭い試合。チケットを入手できずスタンドからの応援を諦めたものも多い。メインスタンドやバックスタンドのチケットを、やっとの思いで入手した仲間も多い。どうしても赤いユニフォームに囲まれて観戦するのが嫌だ、と思う仲間はビジターエリアでの観戦を試みる。係員がそれを食い止める。試合開始10分前になって座席に余裕があればビジターエリアへの入場を許可するというのだ。しかし、消化試合ということもあり、ビジターエリアだけでなく、バックスタンドもメインスタンドも埋まらない。係員はビジターエリアでの観戦を望む仲間達に言う。そして、間髪入れずに全員が反応する。 「次はビジターエリアのチケットを買ってくださいね。」 「あれば買うよっ!!!」 K林さんはビールを飲んでいた。スタジアムでビールを飲むことは珍しい行為ではない。日常的なことだ。しかし、それが普通とは異なっていたのは、K林さんが手にしているのが、紙コップではなかった。そして瓶でも缶でもない。グラスだった。グラスになみなみとアイルランドビールを注ぎ、悠々とスタジアム内で飲んでいた。そこに係員がやってくる。 「グラスで飲むのを止めていただきたいのですが。」 「なんで?瓶、缶の持ち込みは禁止と書いてあるけれど、グラスはダメだとは書いてないじゃん。」 「でも困るんです。ダメなんです。」 「ダメなんですって言われても、何を根拠にダメって言うんだ。どこにそれが書いてあるんだ。」 「書いていません。でも常識に照らし合わせて・・・。」 「馬鹿やろう。お前らのクラブの常識に照らし合わせればグラスを投げるから危険だって言うんだろ。それはお前らの常識で、うちのクラブは投げないんだよ。」 この男と絡んだ係員は不幸だ。 試合は6−1の圧勝。浦和の守備に組織はなく両サイドを好き放題に攻撃することができた。 埼玉スタジアムで応援をした者、等々力で読売の降格を見届けた者、都心で買い物をしていた者、渋谷に集結し火鍋を囲む。 「浦和の守備ってどうよ?」 「もうざる。あんなの浦和レッズじゃないよ。浦和メッシュだよ。メッシュ。」 「浦和ファンは怒ってたんじゃないの?」 「まぁ、それほどでもないよ。だって、彼らの闘いは90分の後に始まるんだから。おかげで、浦和美園から座って帰って来れたよ。がっらがら。」 「中には、試合は終わりだっていうのに。これから来るヤツとかもいるんだぜ。結構いたよな。」 「浦和の若いフォワードなんて松田と中澤にかかると子ども扱いだったもんな。守備はほぼ完璧。逆に金は子ども扱いっぽかったけど。」 「最後は大島が決めてくれて良かったよ。みんな『大島!大島!』って言ってたからね。」 「あと、アーリアが良かった。アーリアは、少し前目でプレーした方が良いんだよね。」 話題は尽きない。 辛く悲しいプレシーズンマッチは全て終わった。次は本番、決戦の地は鳥栖駅前だ。 今日のポイント ●読売で最も運動量多かったのはベンチ前の屑鉄。 ●天皇杯に向けて上げ潮ムード。 ●試合途中に河合と小宮山にハットトリックのチャンス。 ●浦和への酷評が90分間続いたスカパーの中継。
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