| malicia witness 2階の目線2009 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
| J1リーグ 09-10シーズン 5月23日 ジェフ千葉 フクダ電子アリーナ 試合終了のホイッスルが鳴る。89分に小宮山のボレー一閃で引分け。一瞬の静寂の後にF・マリノスコールが響く。やって来る選手に、盛大な拍手が贈られる。心から感謝のキモチを示したいと思うと、人はコールをするよりも素直な拍手を選ぶ。 時間が進むに連れて複雑に複数の感情が入り交じる。蘇我の駅に至るまで、さらには、京葉線に千葉マリーンズのファンが乗ってこようとも、舞浜からディズニーファンが乗ってこようとも、会話が留まることはない。 「なぜ小椋のポジションがあそこだったのか、やっぱり納得いかないよ。」 「攻撃的に行くならば、小椋のところに兵藤を下げて、前に坂田とか入れれば済むじゃないか。」 「いや、それは普通な訳で・・・。」 「こんな状況で、選手はよく頑張ったよ。」 「あれは予定通りの選手交代なのかな。」 「俺は、今日は狩野が代えられると、試合前から思っていたよ。」 「でも、あのタイミングで山瀬が代えられるとはねぇ。」 「ひょっとすると、試合の流れに関係なく、あの前の3人は代えることになってたんじゃねぇか。」 「え〜。」 「ほら、坊ちゃんが帰ってくるじゃんか。だから、お前らの中から一人はポジションを失うよって。」 「う〜ん、やりかねない。」 「それはそうと、コーナーキックを蹴る選手がいなくなっちゃったじゃんか。あれって、予定通りの交代なの?」 「いや、違うと思うけどなぁ。」 「普通はセットプレーで同点を狙うとか考えるんだけどなぁ。」 「勝ち負けじゃないのかなぁ、コーキチが考えているのは。」 正解は見つからない。ただ、課題は解決してほしい。結局、私たちは月島で25時過ぎまで、何が問題点なのかを語るだけに時間を費やした。 立ち上がり、ジェフは全員攻撃の構え。キックオフとともに、ほぼ全員が全速力で敵陣に走り込んでくる。ジェフは「気持ちのよいサッカー」を伝統にしている。例えば、試合前の円陣。ジェフは円陣を解くと、全選手がぱっと一斉に走ってポジションに移動して行く。これは、トップチームだけではない。下部組織も女子チームも共通のルールだ。そこには伝統が息づいている。そんなジェフは見事なディフェンス戦術で試合を制したかと思えたが、終盤には足が止まる。それが89分の小宮山の得点に繋がる。 「あれだけ効率的に守っていて足が止まるとはねぇ。」 「そこが負け癖というか何と言うか。」 「横にドリブルすると誰もついてこなかったもんなぁ。」 「だから坂田がドリブルで仕掛ければ良いんだよ。」 そこでドリブルで自由に仕掛けられないところに、今のチームの見えない窮屈さを感じる。 後半に入って小椋が攻撃的なポジションに移動していた。だから松田のワンボランチだ。そして早い時間帯の失点。前半から何度か見られたバイタルエリア内のノーマークの状況が巻をフリーにした。後半初めてのピンチは失点に結びついた。前半は失点に至らなかったのは運が良かっただけだったのだ。要はガス戦と同じワンボランチにあえて挑み、両サイドの守備をおろそかなままにして個人技で勝負しなければならなくなるのがこの試合。冷静に考えてみれば前半は0−0でOKだったはずだ。ホームで勝ち点3がどうしても欲しいジェフは、後半は前がかりになってくるはず。そこをカウンターで仕留めれば良かったはずだ。実際にコーキチも前半のスコアレスを良しとしていた。前半は選手の運動量不足もあって、前線に顔を出す選手が一人少ない状況。そこで狩野は前を向けず渡邉も孤立。積極的にゴールを奪わなくとも良いといっても、消極性が目立つ。だから松田か小椋のポジションよりも前に駒を1人加えたいキモチはわかる。小椋も、そこをなんとかしたいと思い、無理に前に出たのかもしれない。では、それがチームバランスとしてどうだったのか。そして、前へ行くのは小椋が適任だったのか。松田の横のスペースはガス戦同様に狙われて守備に奔走した。失点を重ねなかったのは、相手がジェフだったからだ。それでもゴールを89分まで奪えなかったのは、私たちが・・・。 降格圏・ジェフとの勝ち点差は開かず狭まらず。全ては坊ちゃん待ちなのか。 「なんとかなんねーのかなー、コーキチ采配。」 「俊輔君が言ってくれれば良いんじゃないの。『コーキチさん、それじゃダメっすよ』って。」 「そうしたら、それで全て解決かもね。」 私たちがトリコロールと時を刻む日々は元旦まで続く。 今日のポイント ●連携がなく孤立した坂田と渡邉。
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