malicia witness 2階の目線2009
Jリーグヤマザキナビスコカップ 決勝トーナメント準決勝

9月2日 川崎フロンターレ  等々力陸上競技場

「下がるな!下がるな!」
「ヤバい!」
「やられた!」

この3つの言葉のコンビを前半と後半で各一回ずつ聞いた。ほぼ同じカタチからカウンターで2失点。ホームアンドアウエーの第一戦、アウエーゲームを落とした。

私たちは大きなツケを払っている。そのツケの代償は大きい。あと一歩のところまで追い込んだ。ゴールまではあと僅かだった。しかし、いずれのチャンスにも、ゴール前には多数のフロンターレ守備陣がいて、シュートコースは限られていた。崩したチャンスはわずか。他は、偶然の産物でしかない。この一年間、チーム作りを進めてこなかったことが、あと一歩を打開できない原因。カップ戦の定石通りにホームの相手が引いてカウンター狙いに出てきたら、どう攻めるのか、どのようにカウンターに対処するのか。残り時間が少なくなって攻めに出る時、クナンを入れたら、坂田のように長い距離を誰が何処に走るのか、サイドバックが駆け上がってクロスを入れるとき、中央には誰がそこに走り込んでクロスを何処に入れるのか、緩いロングスローと、早いクロスボールと、どちらがゴールに結びつきつきやすいのか・・・それらは決まっておらず、ただ選手たちのイマジネーションにゲームは委ねられた。

では、事前の準備がなければ勝てないのか。そうではないはずだ。坂田以外に長い距離を走る選手がおらず、相手ディフェンスラインに3枚も4枚も攻撃選手が並んでしまう光景を、もう何ヶ月も目撃し続けている。サイドの選手が孤立するのもいつものことだ。その日常慢性的な問題を、選手が自覚していないわけがない。であれば、戦術練習がどうであろうと、決まり事がなかろうとも、選手が自分で考え、自分でアクションを起こせば良いだけのことだ。選手自らが解決策を見いだせば、勝機はある。

この試合は初な少年のようなサッカーで挑んだ。「カウンター狙い」を前日に宣言した監督。一方、敵将は、さらに守りを固めてカウンター狙い。ホームチームがアウエーゴールの失点を恐れて守りを固めるのは定石だ。とこが、フロンターレが攻めてこないことを、なぜか選手も監督も戸惑いながら無造作に攻め込み、ルールなきサイドの守備を突き破られて、同じパターンで2失点した。
「フロンターレが縦ポンの分業サッカーしてくるくらいわかってんだろう!」
だが、わかっていなかった。

セカンドレグの前日、またしても少年のような無垢なコーキチのコメントが新聞紙上を飾った。
「失点について(選手たちに)何か言うつもりはない。とにかく攻めていく。その結果カウンターでやられたら仕方がない。」
たしかに、カウンターで失点したら仕方がない。ただ、忘れてはならないのは、ファーストレグでリードをしているアウエーチームは、1点を獲って試合を決めてしまうために、序盤はアウエーゴールを狙って攻撃的に試合に臨む、ということも、また定石なはず。カウンターではなくポゼッションされた上で失点をしたら「何か言うつもりはない」で済まされるのかどうか。

勝つには得点しかない。しかし失点は許されない。それがホームの闘いだ。国立に向けて、いざ勝負。



今日のポイント

●上がってこない森。

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