malicia witness 2階の目線2011
J1リーグ 11-12シーズン

8月24日 セレッソ大阪  ニッパツ三ツ沢球技場   (石井和裕)

「今日も頼むぞアーリア!」
「シュート撃ってくれよー!兵頭!」
スタンドとピッチとの距離が近い三ツ沢では、試合前に思わず叫びたくなる。あらゆる衝動に素直になれるサッカー専用スタジアムだ。

強い雨が降る中で完璧な前半が進む。ピッチとスタンドが一体になってゴールを奪う。兵頭の素晴らしいボレーシュートにスタンドは総立ち。
「そうだ!君はデキるんだ!」
「ナイスシュートだ!」
前節に消極的なプレーでチャンスを逸した兵頭がゴールしたことで、いつもに増して喜びは大きい。全てが噛み合い、万全の試合運び。このゲームに死角が感じられなかった。

俊輔は前節同様に深い切り返しでセレッソの選手をきりきり舞いさせる。
「セレッソは、もう桜のように潔く散ってくれ!」
そして、強く感じたのは守備での貢献。素早くボールフォルダーとの距離を詰めコースを限定。他の選手に次の圧力のかけ方を指示する。そして、スライディングでボールを奪取する。トップ下に谷口がいるよりも、更に前線からの守備が機能したのは、この俊輔の献身的でかつリーダーシップ溢れるプレーによるところが大きい。

しかし、死角は存在した。シュートを撃った脚が交錯し俊輔は負傷退場。これが最初の誤算だった。

後半のアタマから千真を投入。やはり狩野はトップ下や中盤の底では起用されないのか。そして、守備の組織を重視したことも、狩野を起用しなかった一因かもしれない。しかし、ここで第二の誤算が生じる。

「アーリアどこだ?」
ボールを奪いカウンター。しかし前線に味方の数が少ない。ピッチ上を探してみればノ。
「いた!あそこにいたぞ!」
「アーリア、なんで金井の前を歩いてるんだ!?」
前節、そして、この試合の前半までトップで機能していたアーリアが中盤にポジションを動かした途端に機能しなくなる。プレーしてミスをするならともかく、サボってしまい、到底パスがこない場所にいるのでパスを受けることがないのだ。

いつもよりもかなり早いゴールデンタイム。クナンの投入で下がるのはアーリア。
「アーリアが下がるのは当然だなー。」
「一人少ない状態だった。」

第三の誤算はクナン、ユウジーニョ、千真のスリートップでの前線の守備がまったく機能しなかったこと。まさか俊輔の守備の貢献を思い知ることになるとは予測できなかった。そして、今日が雨天でなければ怪我の不安がある大黒の起用もできたはずなのだが。

一点を失い、更に猛攻に耐える。クロスの入れられ放題が続く。それを何度も繰り返す。しかし、実は最も弱い中央突破をセレッソはしかけてこないため、本当の決定機にまでは至らない。今の栗原と中澤には、そう簡単に競り合いでは負けない安定感がある。ヒヤヒヤではあるが、なんとかなるだろうという余裕も少し抱きながら試合終了のホイッスルを聞く。

「アーリア、あいつ、なんでサボるんだよー。」
「狩野はもっとアピールしないと。」
「采配ミスなんじゃね?」
「兵頭は良いプレーしたなー。」
「セレッソのヘンテコ外人はゴール前では下手だけど谷口の近くのめんどくさい場所にいやがるんだよ!」
など、三ツ沢の坂を仲間と語りながら下るのは楽しい。
「今、3位だろ。でもガンバと名古屋にはホームの直接対決で勝てば順位をひっくり返せるから、とにかく勝ってついて行けば良いんだよ。」
「けっこう順調だぜ。」
「苦手カードは終わってるからな。」
「大宮はない。」
「神戸もないし。」
「苦手といえば、あとは小瀬だな、甲府のアウエー。」
「それだ、それを乗り切れば。」
「よーし、甲府のアウエーは行くぞー。」


今日のポイント

● 満員だったバックスタンド。
● 積極的にゴールを狙った兵藤。
● 終盤のスリートップが機能しないと見るやダブルボランチへ。
● 清武を警戒しすぎて失点。
● サポーターが呼びかけ、兵藤がインタビューで宣伝。
  ナビスコのチケットを売る姿が見えなかったぞ!クラブの営業社員!









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